2020年12月28日

あんまり面白いので『進撃の巨人』をちょっと分析してみる

さて連載も最終回まであと僅かの『進撃の巨人』ですが、
諫山氏は影響受けた作品をいくつか挙げてますが(同時代的な人ならだいたい共通体験的な表現として取り込まれている的なことなので、今回はそれはともかくとします。)
なんと言っても戦争をモチーフに、物語が古代からWW1、2の一部までの史実を再構成する形で語られているのが特徴です。
故に作品のテーマは普遍的でありワールドワイドな人気となってます。

【作品のコア部分は】
・ユダヤ人ゲットー
・WW1前後の欧州大陸国家の戦乱
・WW2の(ある意味ヨーロッパのユダヤ人と同じ)米国の日系人収容所
・WW2の米軍日系人部隊「第442連隊戦闘団」
wiki:士官などを除くほとんどの隊員が日系アメリカ人により構成されていた。ヨーロッパ戦線に投入され、枢軸国相手に勇戦敢闘した。その激闘ぶりは連隊に従軍した約14,000人のうち、死傷率は314%であり、この数字は一人平均三回以上死ぬような大けがをしたということを示している。そして9,486人がパープルハート章(日本語では名誉負傷章、名誉戦傷章、名誉戦死傷章などとも訳される)を獲得した。アメリカ合衆国史上もっとも多くの勲章を受けた部隊としても知られる。

・WW2のヒトラー「マダガスカル計画」(収容したユダヤ人を全てマダガスカル島へ移住させる計画)
ヒトラーはアフリカ戦線に勝利の後、ポーランドに集められたユダヤ人をマダガスカル島へ移住させる計画を持っていた(故にポーランド人によるユダヤ人虐殺《ポグロム》が酷過ぎると”人道的に”ドイツ収容所になんてトンチンカンな話があったり、英国と対立したエルサレムのシオニストユダヤ人がナチスとの協力を模索するなどの動きもあった)、しかし戦況の悪化から移送予定のユダヤ人の行き先が無くなり「その場(アウシュビッツ)でなんとかしろ」的指令の中、暗黙の了解でガス室による虐殺へと展開していく(史実的に当時のドイツ軍はポグロムによるリンチ殺人よりガス室のが人道的だと考えていたトンデモ逸話もある)。
・WW2における真珠湾攻撃
・WW2における日本海軍による潜水艦を用いた米国本土攻撃計画
(実際にそれに近い偵察行動や小規模攻撃もあったようで、その噂や不安が戦争初期に西海岸で広まった話をモチーフにしたバロディ映画1941《監督スピルバーグ》などがある)
・マンハッタン計画で核兵器(最終兵器)を開発したのはユダヤ人
・戦後日本の憲法9条


以降原作ネタバレを含みます、



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posted by kagewari at 18:37 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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所謂臨床系の言うところの行動療法ってほど堅い話ではありませんが期待感あるアプローチだと思います
自我と時間』参照




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