2019年11月07日

「子供自我『共同幻想』と退行化」=「強迫心理」

関連過去記事がこちら(必ず参照の事)
『反抗期』関連の話が最近多いので(1)
http://kagewari.seesaa.net/article/471358346.html
『反抗期』関連の話が最近多いので(2)
http://kagewari.seesaa.net/article/471376473.html



■『共同幻想』がバシバシ導入される”潜伏期”子供時代の自我構造を前々回記事で以下のように説明してますが、
 ↓
>【構造】としては主として”家幻想”を上部構造(道徳系)とし、子供社会をその対象とする下部構造(世俗常識系)に持つ『共同幻想』となる。←勿論導入時に”関係悪化”に起因する反動化(わかりやすくいえば不良化)したものが導入される場合もあるが”根っこは同じ”です。


◆◆<「それが強迫心理になるまでのプロセス」を考えてみましょう>◆◆

(※ちょっと話逸れますが、この時期に『共同幻想』インストールに何らかの原因で不都合あると”やれ発達障害”だ”学習障害”だの言われますが、心理学的にはそれ自体は問題とは言えないのでは?の見解で、交換伝わる”大人の発達障害”なんてのは逆に「メンタル問題」でしょうって見解です。)


■先日の『反抗期』解説1で説明のとおりで、
必ずしも子供の『共同幻想』は社会的に共有されません(主としてこれ”家幻想”だから)。
反面、子供の所属する世界で支配的な社会と言えば家族社会だったりするため、コアな群れでは共有してるでしょって意見もあるでしょうけど、そこは子供の考えですから親の真意が共有されてんのかって聞かれれば”そこですら”怪しいのも事実。←しかし心理学的な意味で(当人困っていないのだから←【凄く重要】)自我均衡はたもたれているってのが子供自我の特徴。
 ↑
【ここに重要な鍵】があります
当時者の自我は”それが共有されていることを疑っていない”ので、自我に葛藤や破綻は発生しないだけで、そこは子供自我ですから(子供だからと容認されている部分も込みで)保護下にあるだけで、この当時の『共同幻想』がそのまま社会的に共有可能なのかって聞かれれば”NO”である。

それでもこの子供時代の『共同幻想』は、思春期に全否定され、
『反抗期』がプルーフされる中で、オンザレールな『共同幻想』(基本は子供時代の『共同幻想』だがそれを大人目線で再解釈したもの)であるとか、自ら対抗する概念を獲得しているなら『歩留り』選択であるとか、『自意識』が考えるアイデアによっては『単独者』覚醒もある。
(※思春期『反抗期』のプルーフで、一気に確信犯的『共同幻想』保守思想選択は決して多くないと思います。←こちらが可能なのはある程度政治経済のわかる大学生以降かな?と、)

■この時に、
・それが『反抗期』不全なのか
・はたまた『反抗期』の過程に大きな挫折体験が発生するのか
「子供『共同幻想』の破壊からの、大人『共同幻想』(『単独者』覚醒含む)などの再選択・再構築に失敗した場合」
 ↓
心理学的にどうなります?→(一個前の成功体験へ戻るすごろく的な)『退行』です

(※政治体制で言えば「幕藩体制はもう終わりです→尊皇攘夷に戻すべきです」とかね→当事者がナチュボーンの『単独者』であることを例外に、『自意識』だけで全ての自己決定を行っているのでは無く、かなりの部分を『共同幻想』という”既成概念”に依存している個人の場合、新『共同幻想』へのバージョンアップに不都合あれば、回復と復元で前バージョンに戻しますよ〜って話。)


すると?

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posted by kagewari at 02:12 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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