2018年03月30日

フリーエコノミー論で引っ張ってみる

人間食べる量には限界がありますから。
人口増が止まった国において、需要の自然増をあてこんだ経済成長はあり得ません。
(かといって外需頼みになったところで使い道の無いマネーが溜まるだけになります)
国の豊かさは国内に投資なり消費なりされてこその話ですからね、
(外需依存の法人が内部留保しても他の人にはなんら関係ないのでありまして)

そこで高度先進国の場合、高度経済成長のような伸びは必ず止まります。
●何故必ずなのかって、どこの先進国統計を見ても出生率が低下するからです。
言うならば、この出生率の低下は根源的な”利益(或は先進国の特権)”と認知されていることを暗示しており、
かといって、国家財政を考えればデフレは得策ではありません。
●何故そうなのかって、インフレによる自然な借金踏み倒しができない=借金が自然増する事になるためです。
但し、高度先進国=資産国家として考えた場合、マネーの価値が上がる事は利益なのであり、デフレも少子化同様に、潜在的に志向されている側面も無くも無い。

かといって、そのままいっちゃうと誰も得しない話になります。
インフレによる借金踏み倒しができない=投資意欲が後退する=増税が続く
行き過ぎた少子化は社会福祉を危うくする(デフレによる資金運営下落も同じ)、
デフレも長期的に見れば所得減となるので、箪笥預金の評価価値は高まっても将来所得減により相殺されぐるっと回って意味が無い(デフレで得するものはいない)。

この辺を調整する政策が”インフレターゲット”です。
(日本で言えばアベノミクスのこと)
問題なのは「貴重な需要をどこから掘り起こすのか?」となりますが、
言うまでもありません。消費性向の高い低所得者への所得分配が最も効果的。
そりゃ当たり前です、
高度先進国ともあろうものが低所得問題を積み残している方がおかしいのであって、
政策的にまだまだ不十分なところに必然的に対策打つってだけの話。

(※ちなみに経済学的にも所得差ってのは所謂インセンティブ論における所得分配の方便であって、生産性や歩合給的な絶対評価とは無関係←公務員の所得をどう評価すんのさって話にもなる。仮に軍人の給与で考えれば、守るべき国の評価にそれは比例するのだから、所得水準というのは個々人固有の評価とは無関係である。)


■さて、そんな前段部分の話を受けてのフリーエコノミー論です
前述括弧とも被るんだけれども、
高度先進国ともなると、所謂一般市民の文化レベルが普遍的に上昇します。
国が豊かになる、余暇が増える、或は働かなくてもいい状況(高学歴や浪人時代含む)が増える。
=いらんこと好き勝手にやる時間が増える=中世貴族階級と暮らしぶりが似てくるためです。

昨今では昭和と違い、飲み屋のサッカー論議ですら専門的な戦術論戦わせる人も増えているワケで(他スポーツ芸能も同じ)、
子供時代に習い事をするだとか、楽器などの文化的機材に触れる機会も増えます(道楽)。

社会学的には『共同幻想』崩壊、『単独者』化が進むなか(文科省的には”個性化”)、
GDPに表れない経済活動が活性化します。
(この端緒は平成あたりから始まった「自費出版」あたりからかも知れません。)
昨今は、音楽・芸能含めて(youtuberもその過程で派生)個人の資格で、プロ級の活動する人が無数に増えるワケです。
社会活動においてもNGOやNPOやら、自宅警備員ならぬマジの自称公務員的活動です。
(※日本においてこれが大規模に観測されたのは、震災時のボランティアでしょう。)

●この正規の流通ベースに乗らない経済活動も、ある意味必然的流れであり、
潜在的にそれが志向されていることを暗示してます。
どういうことかって、
ここから心理学ですが、
「そもそも経済なるものは、人類ヒト科の奇妙な性質である”過剰なモチベーション代謝”を安定的に消化するための合理的な社会システム」なのであり、
(『共同幻想』的インセンティブとは「サイドストーリー」に過ぎず、その本旨では無い。)
貨幣経済を経ていなくても、個々人が人類固有のモチベーションを代謝する活動が自由にできるのであれば、(実体経済を含む)『共同幻想』を殊更頼りにする必然性は無い。
 ↑
これだけの話です。

わかりやすい比喩はありませんが、
「昔は俺もいつかは社長(個性が限定解除される期待)時代だったが、今の時代は誰もが(社長とかにならなくても)自由に個性化を模索できる世の中になった」
 ↑
だいたい、こんな感じです。

→続きを読む

posted by kagewari at 19:42 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【web投げ銭(記事リクエスト)】
amazonギフトカードによる『web投げ銭』の受付
amazonトップページより→ギフトカード購入→Eメールタイプを選択
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B004N3APGO/
「2. 詳細を入力する」に金額、配送Eメールあて先info@kagewari.sakura.ne.jpを入力
詳細は以下記事参照
記事リクエスト再開
https://kagewari.seesaa.net/article/500418743.html

<収益は当事務所運営経費に当てさせていただきます>

<利用料金の値上げ24.1/23,8/2>
値上げの経緯は以下
https://kagewari.seesaa.net/article/502153223.html
https://kagewari.seesaa.net/article/504221178.html
<送信先メールアドレスの変更24.1/25>
サーバ移転に伴い送信先メールアドレスが変更されてますご注意ください
→送信先info@kagewari.sakura.ne.jp


【注意事項】
・ブログタイトル下の利用規約を必ず読んでください
・プライバシー保護のためお名前は”HN”でお願いします
・メッセージ欄「記事リクエスト」が可能
※リクエストは”記事内において引用される可能性”がある点留意の上、プライバシー保護の範囲内で記載ください(記事内引用に合意したものとします)
※縁起物的なカンパは少額でも歓迎しますが、意味のわからない反論を”100円以下で連発する依頼”は偽計業務妨害に相当する準違法行為であることを理解できない方はご遠慮ください
■返信記事を予定する際の目安
24.8/2料金改定【ドトールコーヒーメニュー、ハニーカフェ・オレMサイズ410円から】受付します

・ガタガタ文句があるなら問い合わせメールなど利用すればいいわけで(着信拒否など対応可能なので業務妨害とは言い難い:それでも1回は送れるし)考えて利用してくれたまへ
※問い合わせ代表アカウント(レンタルサーバ提供)はGmailへの送信に安定性がないため、私から返信ある場合は予備のGmailアカウントから返信となる場合があります。

必ずリクエストに答えるなどの対応は”できません”が
(閉鎖された「コメント欄」や『公開掲示板』の補完として)
可能な限り質問等には答えていこうと思います

※送信にはAmazonのアカウントが必要です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■『有料相談』の依頼は以下Pから■■■
https://kagewari.sakura.ne.jp/kage2.htm

現在は基本的に『簡易相談(依頼文2000文字まで)7,700円』『簡易相談ハーフ(依頼文1000文字まで)4,000円』「テーマ限定300文字1,000円」のみの受付です
(※サポートの200文字500円は『簡易相談』の後に週に2回まで利用可能)
(『簡易相談』の利用は原則月1回のみです《ハーフは月2回まで》、テーマ限定は週2回まで)

■ご存知と思いますが、レンタルサーバアカウントの多くはgmailへの送信に安定性がありません(受信に関する障害報告はありません)。gmailからの依頼の場合にはセキュリティを担保した別途専用アカウントを用意しています。

相談のコースや方法などやり取りの後に、
有料相談専用アカウントのメールアドレスをお伝えします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
comments他

・コメント欄は『公開掲示板』同様に原則削除禁止です
(基本的に削除依頼には応じられません、削除依頼は投稿禁止ワードとなってます)

・SPAM対策として一部キャリアからの投稿がIP規制の対象となってます
(同規制キャリアから登録抜けによる投稿がある場合、投稿は自動削除されると同時に規制IPに追加登録されます)



現在コメント欄閉鎖中 (2014.7.26〜)



LINK
タグクラウド