2017年11月29日

『共同幻想』論 「空気を読む」とか(3)

現代社会において何が起きているのか?
母親と娘が「姉妹みたい」と呼ばれて喜んじゃったり、
イクメンの父親が、離婚後も親権を取ったり、
(幼児虐待の論議はひとまず置くとして)
権威的裏付け何もないまま親権の運用任される事に誰しもが薄っすら違和感ありますから(20代の若僧夫婦に何がわかるのかって←故に『共同幻想』バリバリの時代には嫁姑なんて当たり前にあった訳でしょ)、必然的に晩婚化や非婚化の流れも出てくる。

専業主婦に対する偏見の背景には、
「(親は)保育士の資格が無いから」みたいな発想も本気で奥底に流れているかも知れません。
(実際高度先進国においては、教育の権利は子供個人にあって親権を制限する方向に行くんだと思います。)
子供の生存も、本質的に子供手当は(制度名称変わってますが)”子供個人に支給”され、親はその代理で受け取るだけって認識も周知されていくでしょう(子供は少なくとも所得負担において親世代に恩義を感じる必要が無い的な)。

■「ペットはあんなに大事にされているのに(ネコ飼いやイヌ飼いは早く帰宅するために真剣になりますから→残業あるからペットホテルに預けようとか思わない)、人間の子供は他人に預けても苦痛感じるどころか親世代はほっとしているんだな」←ここに気が付く勘のいい子もザクザク出てくるでしょう。

夫婦別姓しかり、血統やら後継者やらの『家幻想』はすっ飛び、
欧米の例から類推するなら「子供のある世帯の半数以上がシングルマザーだ」みたいな状況もそう遠くない将来に到来すると思われ。


個人の100年人生において、子供が独立するまでの期間20年は「あっという間」なので(下手すればイエネコの寿命より短い)、
結婚し世帯を構成するにしても、(往年の大家族時代では無いので)夫婦生活において家族社会時代の期間はほんの一瞬という事になります。
「いや〜俺も親になったぞ」みたいな体感も人生トータルを母数に考えるとそれほど大きな比重にならない(更に養育費から教育費まで国が出す時代になっていきますし)。


■現代社会において「家族の肖像」はどうあるべきか?
彷徨い続ける中(そもそも答えなんて無いですから)『単独者』化が先行していくのだろうと思います。
●「家族社会の中で読む空気など無くなり(家族社会『共同幻想』崩壊)」、
各人自由意思で自我を構成していくことになりますから、「強迫心理」由来のようなメンタル問題は後退する方向になります。
(勿論過渡期において、様々なところで発生するにしても大きな方向性は上記でしょう。)

しかし、フロイト発見以来の「乳幼児が親世代などに見るデフォルメされた絶対像」であるとか、「幼児期に親世代との間で形成される性愛的な関係性の記憶」などが消える事は想像し難い。
子供世代はいかに『反抗期?的な』経過で(初期から権威役を降板する親役を相手に)、現実アップデートを行うのか(新世代の新興宗教ブームなんてことになれば目も当てられませんし)、
或は、近現代のようないかにもな『反抗期』は消えてゆき(親世代への認識もエディプス的なものでは無く話のわかる大人程度に留まるとかで)、
利害関係社会との間で(或は哲学的に)ダイレクトに選択されていくのか、
今後はわかりません。
いずれにしても「原始的子供時代の現実アップデート」はどこかで何らかの手法で必要だし、模索されることになります。
(※「新卒社員3年以内3割退社」が実社会における現実アップデートに関係している可能性もありますが、社会現象として検証・確認されていくにはまだ時間が必要でしょう。)


●空気を読む時代は終わり、
「各個人がどういう空気感を纏うのか」みたいな時代に変遷していくのだろうと思います。

(※すごくベタな事例になりますが3Dプリンターじゃないですけど、AIが産業にバシバシ導入されれば衣類などもフルオーダーになる可能性だってあるワケで、衣類デザインにおける『共同幻想』コードもはっちゃけていくのだとしたら、各人各様の意味や文化的うんちくもパッと見わかる水準で分化していく可能性もあると思います。)



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コメント欄に問題となった同趣旨の投稿が続いたため、暫くの期間ブログのコメント欄を閉鎖します。閲覧されている方には不自由となる部分もあるかと思いますがご了承ください。(再開までの期間は未定です)
詳しい経緯は下記リンク及びサイドバーコメントリンク表示の説明参照
コメント欄の削除があった件(関係障害について)
http://kagewari.seesaa.net/article/402054291.html


■私のミスで記事のコメント欄が承認制になっていたりするケースもありますが(或いは昔の記事など)、現在の運営方針は「コメント欄閉鎖」です。仮に投稿があっても内容に関わらずもれなくことごとく削除となります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by kagewari at 16:17 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【web投げ銭(記事リクエスト)】
amazonギフトカードによる『web投げ銭』の受付
amazonトップページよりギフトカード購入→Eメールタイプを選択
同ページの「2. 詳細を入力する」に金額と、配送Eメールあて先info@kagewari.sakura.ne.jpを入力
詳細は以下記事参照
記事リクエスト再開
https://kagewari.seesaa.net/article/500418743.html

<収益は当事務所運営経費に当てさせていただきます>

<利用料金の値上げ24.1/23,8/2>
値上げの経緯は以下
https://kagewari.seesaa.net/article/502153223.html
https://kagewari.seesaa.net/article/504221178.html
<送信先メールアドレスの変更24.1/25>
サーバ移転に伴い送信先メールアドレスが変更されてますご注意ください
→送信先info@kagewari.sakura.ne.jp


【注意事項】
・ブログタイトル下の利用規約を必ず読んでください
・プライバシー保護のためお名前は”HN”でお願いします
・メッセージ欄「記事リクエスト」が可能
※リクエストは”記事内において引用される可能性”がある点留意の上、プライバシー保護の範囲内で記載ください(記事内引用に合意したものとします)
※縁起物的なカンパは少額でも歓迎しますが、意味のわからない反論を”100円以下で連発する依頼”は偽計業務妨害に相当する準違法行為であることを理解できない方はご遠慮ください
■返信記事を予定する際の目安
24.8/2料金改定【ドトールコーヒーメニュー、ハニーカフェ・オレMサイズ410円から】受付します

・ガタガタ文句があるなら問い合わせメールなど利用すればいいわけで(着信拒否など対応可能なので業務妨害とは言い難い:それでも1回は送れるし)考えて利用してくれたまへ
※問い合わせ代表アカウント(レンタルサーバ提供)はGmailへの送信に安定性がないため、私から返信ある場合は予備のGmailアカウントから返信となる場合があります。

必ずリクエストに答えるなどの対応は”できません”が
(閉鎖された「コメント欄」や『公開掲示板』の補完として)
可能な限り質問等には答えていこうと思います

※送信にはAmazonのアカウントが必要です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■『有料相談』の依頼は以下Pから■■■
https://kagewari.sakura.ne.jp/kage2.htm

現在は基本的に『簡易相談(依頼文2000文字まで)7,700円』『簡易相談ハーフ(依頼文1000文字まで)4,000円』「テーマ限定300文字1,000円」のみの受付です
(※サポートの200文字500円は『簡易相談』の後に週に2回まで利用可能)
(『簡易相談』の利用は原則月1回のみです《ハーフは月2回まで》、テーマ限定は週2回まで)

■ご存知と思いますが、レンタルサーバアカウントの多くはgmailへの送信に安定性がありません(受信に関する障害報告はありません)。gmailからの依頼の場合にはセキュリティを担保した別途専用アカウントを用意しています。

相談のコースや方法などやり取りの後に、
有料相談専用アカウントのメールアドレスをお伝えします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
comments他

・コメント欄は『公開掲示板』同様に原則削除禁止です
(基本的に削除依頼には応じられません、削除依頼は投稿禁止ワードとなってます)

・SPAM対策として一部キャリアからの投稿がIP規制の対象となってます
(同規制キャリアから登録抜けによる投稿がある場合、投稿は自動削除されると同時に規制IPに追加登録されます)



現在コメント欄閉鎖中 (2014.7.26〜)



LINK
タグクラウド