さて、前回の説明に引き続き。
>ここまで説明しても
>「私は特別な待遇を求めていない」だとか、
>「個別の結果論に意味は無いことはわかるが、特定の結果しか得られない状態は被害と言うのじゃないのか(選択の余地が無い)」だとかの反論が(鉄板でその間違いが論証されていても)、ずらずら出てきているのだろうから、次回にpart2としてもう少し具体論を書きます。
>
>たとえば、被害実体が疑いようも無く介在するPTSD事例あたりから話しを始めると(今回の『平等論』と話の前提は同じになる事が証明されるので)、幾分かわかりやすいかもしれない。
■100%論証の必要の無い「絶対被害実例が確定のPTSD事例」、
運不運評価からその非選択性まで確実に”被害者でしかあり得ない事例”においても前回の平等論が鍵となります。
(そもそも世界で最初にPTSD症例などの話が出たのは第一次世界大戦に徴兵で”非選択的”に兵士となった「帰還兵の戦争後遺症として」ですから。)
冒頭の「ありそうな反論」から言えば、負傷や戦火の凄惨な状況に出くわす事無く戦勝国の市民として普段どおりの暮らしをしている市民との比較から「私はどうしたらいいのでしょうか(私ばかりが損をしている)」という着想になります。
(事実ベトナム戦争後の帰還兵は何食わぬ顔で反戦運動などしていた母国の状況の中、PTSDが悪化し、、後にデ・ニーロ主演『タクシードライバー』に始まる様々な映画のテーマになってます。)
■PTSDにおける心理学的アプローチは「事実を”事実としてだけ”切り分けて向き合うこと(ネタバレ効果)」です。カウンセリングなどにおいて強度の第三者が介在することで(善悪の判断含むことの良し悪しを持ち込まない聞き手・完全な中立者)過去を吐露する事のハードルを下げ、何があったのかその事実を確定していく作業になります。
その認識時に相談者が事象に対して善悪や良し悪しの印象を持ち込まないよう「事実だけ話す」状況を作り、話す事によって”始めて”印象やイメージや憶測や先入観や罪悪感や後悔などの様々な感情的フラグ抜きで「何があったのか」を知ることができます。
ある意味、カウンセラーはその場を提供するところが(善悪の判断含むことの良し悪しを持ち込まない場を提示する)、重要になります。
更に、当時の行動なりの聞き取りから「不明確な点」を深層心理交え分析し、事実関係から感情的フラグや固着を切り離していきます。
PTSDに悩んでいる人は、反動や強迫心理などの「エスカレート構造」が自我に発生してしまっていると考えられますから、ある意味「当時何があったのか事実関係を知っているのに、脳に認知される記憶の種類や認知の構造によって、話が違うスケールに及んでいる」状況にああるからです。
所謂新聞における社会面や報道などで、私達は様々な凄惨な事象を知り、時に目を背けたくなる映像を見ることもあります。しかし、ホラー映画を見た後でひとりが突然怖くなる人とそうでない人の差異があるように、その情報が脳内でどのような処理が行われたのかによって「自我が体感する情報の効果やスケール」は全く違ってきます。
重要なのは「印象がエスカレートする場合がある」という点です。
特に、PTSD症例の発端となる事件や事故や災害や戦争の場合、その状況で冷静でいられる人物などいません。感情的にも興奮状態にあり反動や強迫心理などの「エスカレート構造」が自我に発生し、認知されたまま常に自我を脅かすなどの発生可能性は高い確率になります。
前述の報道の話のように、目を背けたくなる状況などでたとえば当該自我が「ノーコメントに陥る」ような状況だと、その事象をロジカルに説明できる人物がいなくなります。
何があったのか(認識レベルで禁忌となり)語れなくなるという意味です。
エピソードにリンクするのは当時の興奮や極度の忌避などの感情的フラグとなり、ロジックにより成りたっている自我にとって、この記憶は”コメントできない印象やイメージのまま”当時の感情的フラグが固着した複合状態で残存する事になります。
動物の脳にとって、上記のようなエピソード記憶は「外敵や捕食獣に襲われた時」などに発生する”アラーと的な重要事項”となりますから、今後の危機回避の教訓とするためにも脳の情報処理構造上「簡単な連想でも即座に再生される情報」として格納されます(所謂フラッシュバック機能です)。
ですからPTSDの場合、それが日常発生していて今後も嫌ってほど繰り返すのが予見されていない場合、前述の動物の危機回避記憶では”無い”のですから、「そんな事があったのです」と後に語られる事により脳は「大変な事だったが現在再現される確率は低い。過去であり終わった。」と認識し、いつでも映像再生可能な情報として貯留するのでは無く、過去フォルダに圧縮格納されます。
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2015年10月04日
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