「やるとなったら容赦しない」キメてきたロシアさんから、最近へっぴり腰の中国さんや、下手すっとゲルマン圏VSラテン系なんて事にもなり兼ねないEUも、最近誰が味方でどこが仮想的になるのか暗中模索の中(世界遺産で腰の据わらない国をあぶりだしてくれた親切な某国もありますが)、激しい探り合いが始まってます(これ米国内もだよ)、
危険水域高いレベルだと思います。冷戦時代『共同幻想』の二次崩壊が凄まじく(変動要因は「なんちゃってドイツ帝国と化したEU」であり「中国のインチキバブル」であり「現代社会の先進国は戦争ができない事を証明しつつある米国」であり)、どうなっちゃうのかさっぱりです。
全く先が読めないものだから「防災に努める」のが肝要です。
地味ですが日本は「目立たないように自衛隊の強化」に努めるべしです。都合のいい事に日本には憲法9条がありますから、(財務省対策経験も込みで)防衛省もその辺は得意とするところなので、是非「目立たない強化」頑張っていただきたい。
外交関係も昨今とても複雑で、
腹の探り合いというか(AIIBの時もそうでしたが)「誰と組んで誰と敵対するのか」各国疑心暗鬼で、南シナ海も米国がタイの軍政に厳しい対応しているものだから、タイ軍が「中国から潜水艦購入するぞ」みたいな話が出てきたり、もーね何がなんだかさっぱりで、
少なくとも中国経済はバブル崩壊含めてこれから大変な事になるだろうって世論が定着しているのは(どっかの世論調査の結果だと)どうやらまだ日本だけのようで、
そりゃね他の国は遠いから中国の実情わからなくて当然です(案外そんなもんなんだよね)。
この辺の「情報量の差異」なるすっごく単純な理由から更に混迷は深まっています。
※そんな事言っていたら思い切り上海相場が大幅下落で、ようやく諸外国もそこんとこわかった?
ここから話は「安全保障法案」に逸れていきます、
なお且つ、ちょ〜っと収拾つかない話となっております(ご了承ください)。
■国会やマスメディアでは荒唐無稽なナンセンスな話も論じられてますが、
ここ昔ガンマニアだった人間だからしみじみ思うことなのですが(ガンマニア的突き詰めると日本のエアガンは実銃ジャンルだったりするなど”銃”ってのは「弾を打ち出す機械」が基本概念です)、素人さんは「武器や武装」を何だと思っているのでしょうか?自衛隊の装備は全部武器になっちゃうの?
「工兵部隊のユンボは?輸送機も武器ですか?」
あのね大変困ってしまう事なんですが、
集団的自衛権どころか民主の菅首相が事実上命令した「自衛隊機による福一への散水」これですね、完全に憲法違反じゃないの?事実上現場サイドでは「特攻命じられた」ぐらいの勢いだったワケでしょ。しかも自衛隊機を使用したのであれば(左巻きの方やマスメディアの論調から言えば)武器であり武力行使なんですよね?
「え?違うって?じゃあオスプレイは武器ではないと?ただの輸送機なんですが。なんで散水した時の自衛隊ヘリは都合よく武器以外になるんだよ。じゃさ?散水目的にすればオスプレイは武器じゃなくなると?てことは被災地にカップラーメン運ぶため戦車が出動してもいいって事?或いは威嚇のため空砲なら自動小銃で撃っても”それは爆竹と同じ”なので武器の行使にあたらないとなるのでしょうか?」
あのですね、軍隊は人殺しが仕事では無いことを少し前のエントリーで書きましたが、
戦争における発砲率とかいう話
http://kagewari.seesaa.net/article/421123514.html
■軍隊は『安全保障』が主な業務であり、ジュネーブ協定的にも「殺戮を目的とした銃の使用はNG(フルメタルジャケット弾の使用)」なわけです(名目だけれどさとても重要なポイントです)。
大工の現場でお馴染みの通称テッポウ(自動クギ打ち出し機)、たとえばですよ。自衛官が大工道具のテッポウを護身用に使うなら武力行使にならないの?
或いは、
自衛隊の使用は憲法9条違反だからと、
JAXAのイプシロンロケットの先端にさ「次も空砲だと思うなよ」のメモ書き入れて某国の天安門に落下させるのは武力攻撃にあたらず合憲となるのでしょうか。
(海外ではJAXAの技術のかなりの部分が「安全保障的性格」として注目されているのは事実です。)
↑
これに比べれ、自衛官に福一への散水特攻を命じるなんてのは(いったいどういう法的根拠があったのでしょうか)ガチ憲法違反じゃないのかね。
話がむちゃくちゃ過ぎ、
軍隊は軍事紛争に突入したり戦争に至った場合「それに対応するため合理的な資材やノウハウを集めている組織」であり(武器マニアじゃないのだから)、勿論「その装備には武器以外も多数含まれる」ワケです。
自衛隊自慢の「炊飯車両」が単独で出撃しても武力行使になるのかよ!
海上自衛隊が尖閣付近の中国船舶に「おにぎり打ち出す巨大ゴム砲」発射しても武力行使?
南シナ海の某諸島に自衛隊が「実は装備エアガン」で上陸したら合憲なの?
それとも武装を全て外したイージス艦をさ、自衛隊OBが運営するNPO「ピースメーカー・ボート」なーんてありそうな団体つくって「すっごく周囲が見える海の流通観察船」として自由航行した場合、
これはどういうカテゴリーになるの?
(勿論民間の船舶を防衛するため協力国の軍隊が同民間船舶を護衛しているとしましょうか。)
■現実問題、米国のブラックウォーターのように自衛隊OBの会社を『警備会社』として海外で登記し、海外の保険会社の依頼により派遣された場合どうカテゴライズするんでしょうか。←同会社の生命保険をODAで支出するって手もある。
(例のISIS関係事件の背景のひとつはこれですよね。)
俺は本来自衛隊は厳密に言えば憲法違反だと思っているから、
解釈改憲も「時代によって古典文学の読解が変遷する程度を超えない範囲で」と思うけれど(その憲法解釈の中で合憲なんでしょうから)。
■自衛隊が合憲ならばさ←まず現代はここにコンセンサスあるよね。
■勿論自衛隊合憲の背景は日米安保条約であり(日米で防衛する事が合憲とされている)
憲法9条の解釈も
武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。
上記となるから自衛隊が(リアクションしかしない交戦権を持たない専守防衛の軍事・警察組織なので)”業務として合憲”となっちょる。
前述のように「自衛隊の装備は必ずしも全ては武器では無く、どこからが武器でどこからが武器以外と区別できない装備も多数あり」更に言えば、民間のゼネコンやJAXAやJALには更に武器っぽい性能の代物がいっぱいあるワケ(下手したら自衛隊より豊富に)。
電力会社の原発は核兵器じゃないからね(しかし間接的にその核技術は周辺国に安全保障的性格の情報として認知されてる)。
↓
極論すると「憲法9条で自衛隊が使えないからと、退役した自衛官に法外な退職金と遺族の生活保障を確約して民間機を使用しての特攻を首相が命じた場合”それは国家テロ”だから国際法違反となるが、日本国憲法としては合憲」となるのでしょうか。
どっちが上位概念よ、、。
(繰り返し言っておくけど「憲法解釈による違憲合憲論」やるなら”自衛隊合憲はいいけど”みたいな前置きするのは卑怯だと思いますぜ。現在提出されている法案も「なんとか憲法の範囲でと」そこ強く留意しているのは事実なのだから。)
憲法9条さえ守れば平和になるとかそれはあり得ない(福一のヘリ特攻散水命令が可能なんだからさ)、その上位概念である国際法の遵守含めての話です。
自衛隊を論ずる場合、まず比較対象は「他国の軍隊」であり(趣旨は自衛隊が軍隊では無い範囲の確認)、合憲とされることが確認された後→その合憲となった憲法解釈の文章作って→各論にいかんとさ、※憲法9条は戦争放棄がその趣旨で「自衛隊の業務内容個別指定」じゃないでしょう。その本旨は国連憲章に順ずるもので、なんとか自衛権とかの論争するためのネタ元とは思えない。
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