広い意味で『道徳』ってのは、世界に「法治国家」の概念が登場する前の「慣習法的常識」のようなもので、基本的には法律と同様に知識であり情報です。
「これだけは絶対に許せない」など興奮している時に「自分が感情的になっている状況を体感」できるのは、そういった現象が「自意識を超越する権限(権威上位の概念)」が自我を拘束する”重要事案”だからで(自意識をすっ飛ばすほどの興奮事案)、
客観的に言うと「自意識マターじゃない(超える事案)」状態を自我が体感している様です(当事者自意識はその興奮に圧倒・抑圧されている状態)。
●自意識が後から興奮状態を振り返る時に「あの時は自分を見失っていました」なんて言葉で語るのはそれが理由(興奮時自意識が当事者外れている証拠)。
注:衝動的欲求(言語解釈されていない生理的欲求)なんかも自意識を超越します。「動物的本能の残滓」とでも呼ぶ領域で「言語翻訳して自我に取り込まれていない」と解釈する事もできますが、基本的に人類ヒト科はこの脳内の生存本能に関わる上位意識領域に「超自我として言語化された『道徳野』のような概念」を置き換えている。
(「この欲求・本能はこういうことだから」と言語翻訳した瞬言語化された概念に間置き換えられる。)
仮にですが、「慣習法的常識」の常識それ自体が勘違いだったりする事が後から判明すると、途端にその興奮状態も”どこへやら”ぐらいの勢いで消滅します。
「あれれ、間違っちゃいました」だとか「”ばつが悪い”様」。
●わかりやすい例だと、
初期状態「なんとか戦争を始めた責任は某国である許せない」だとする。
その後歴史を勉強し「歴史事実が全然違うじゃないか」と知るやいなや、どこやらの国は許せないなどの興奮は消滅します。→「それじゃどういうことなのこれ」みたいに、
●もうちょっと複雑な例だと、
「そういう頭ごなしの営業指導はパワハラだ許せない」とかがあるとする。
その後実際に営業の現場を踏んで(その強烈な指導姿勢には賛同できないが)「言わんとしているバックグラウンドは前より理解できる」な事実認定の深まりがあると、興奮の内容は「パワハラ」から「その強圧的人物個人のパーソナリティーへの嫌悪だけ」に縮小する。
場合によると「何故彼はそんなパーソナリティーとなったのか」という疑問だけに収束する場合もある。
上記に見られる法則性は『道徳野』が出張る時には(自意識はひっこんでろと超ユーザー権限者として登場)、興奮を伴ったり感情的になったりするため「怒る私とその対象の間で”絶対”にその判断(責任追及など)が揺らぐことが無い」と自我は誤解する。
てか誤解しなければ自意識を超えるユーザー権限は存在し無い事になるし、日常的な自意識の振る舞いの度を越した興奮を説明する事はできない。←てか誤解した認識で運用上正しいって言えばいいか。
(その興奮や感情は自意識を従わせる権威上位者の姿そのものだから、自意識が後から四の五の言いだして”その判断”を覆されても困るんだよね。)
しかしだ、
実際に存在するその関係性は全くもって”絶対に普遍などでは無く”、情報や事実認定の深度によって「自由に移動する」のであり、”関係性が固定化・構造化”しているのは「自分と対象物・対象者では”無く”」、「自分といい悪い論を司る『道徳野』のようなものとの関係」である。
(つまり自意識の上に超越的権限者の概念が存在する構造が固定化しているだけ。←元となる動物としての機能は「この食物には毒があるから絶対食べない」などの重要事項命令。軍隊用語なら差し詰め「DEFCON」。)
↓
端的に言えば「バイブルに手を置いて”誓います”」とやったり「六法全書に手を置いて法に従いなんとかかんとか」とやる図式と同じである。
(「刑法に宣誓するから→刑法犯が許せない」のであり、刑法への宣誓無しに”刑法犯”なる概念もその認知も成立しない。)
さらに具体的な事例を上げると
「売り上げ重視点の場合、来店客に高い商品を薦める事は”いい事”」だが、
「コンサル込みで親切な接客をブランディングとして重視する場合、来店客のニーズを的確に掴み適性価格の商品を薦める事が”いい事”」となる。
前者の場合「安価なものを薦めるのは悪い事」となり、
後者の場合「事情の理解も無く高い商品を薦めるのは悪い事」となる。
↑
「よき店員でありたい」と思っていても、契約した(宣誓した)店舗の営業方針で「いいこと悪いことは余裕で正反対になる(対象物への道徳的認知は”絶対普遍では無く”自由に移動する。)」。
ところが、たとえばの話、前者の店舗に新卒から長く勤務しその営業姿勢に「六法に手を置くように」帰属する契約を由としている場合、当事者は「高い価格がいい商品」「安物は悪い商品」と、その対象物に対して固有の感情的固着する状態を実際に体感するのであり(その関係性を”絶対普遍”と認知する)、あたかも「安い商品など許せない!」と実際に興奮するのである。
当人は”超自我”の介在を自意識に優越する特権的状態と認識はしているけれど(正義感のように)、「超自我マターだから今俺は怒って興奮しているワケだ」と冷静に理解する事はできない(そりゃ怒って興奮している人が冷静なワケが無い)。
ところがどっこい
何かの経緯で退職する事になり、後者のブランディング重視店舗に再雇用されたとする。
研修を受け(「六法に手を置くように」契約し正社員へ)、実際に同僚店員の営業を見て「私は長い事営業重視点で営業成績ナンバーワン目指してひたすら頑張ってきたんですが、はじめて営業とは何かを考えるきっかけになりました。私の今の理解が”正しい”のかわかりませんが、価格の安い商品にも魅力と存在意義がある事を知りました」←なーんて言ってのけるのが人間である。
前述の「道徳の所在が移動する様」なーんてのは仏教哲学あたりじゃ煩悩ジャンルなので、激しい禅問答で変化しないところまで突き詰めてなんとやらって事になるのだろうが、
そんな”変遷や変節”抜きにしたら人間の成長なんてプロセスを説明する方法が無いのね。
(勿論その反対に「”変遷や変節”無しに人間が落ちるさまを説明する方法が無い」な場合もあるわけで、これらは同類項です。果たして実際のところ「それは成長なのか落ちる様なのか?」そこは関係無い。変化可能ってところが重要なの。)
ぶっちゃけですね、
自我の中でどれが本人(だとか中の人)と考えればそりゃ『自意識』です(車で言えばドライバーの事だから)。ここは勿論変わらない。
ところが『自意識』に超越するユーザー権限を持つ”超自我”ってのは容易に中身が入れ替わったり(それに応じて”いい悪い興奮”の対象も)自由的に移動したりするわけ、
↓
広い意味で『道徳』ってのは世界に「法治国家」の概念が登場する前の「慣習法的常識」のようなもので、基本的には法律と同様に知識であり情報です。
↑
所詮知識であり情報なんだから。
その上位概念の機能は普遍的だが、中身は再インストールもできちゃうワケです。
(『共同幻想論』では、この超自我内部の記載情報を常識として社会で共有するため「個人の自我が共有ネットワークでリンクされる」かのような”仮想的群体”に化けるワケ。厳密に言うと「『共同幻想』社会では個人単体では実存できない」格好になる。各人の正義は共有され個人で勝手に判断する権限は無い。共有されている正義の内容をアップデートするには社会のコンセンサスが必要となる。→「最近はこうなんだって」などなど、)
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2015年07月06日
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