あまりの予想外で、専門家の方々からも正反対の意見が飛び交う状況です。
で、以前から気になっていた「韓国の現政権の異様な反日の原因」、
更に「人民解放軍ってひょっとすると北朝鮮的民度なのかも(皆さんご存知の多数の”誰だそれ少将”発言)」、など簡単には解決しそうにない構造的安全保障リスクを認めざるを得ないでしょう。
■流石に全部そのまま書くと洒落にならない部分あるので、
ポイントとなる報道を列挙してみます。
中国艦船と米巡洋艦が“一触即発”−南シナ海
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131214/amr13121410530006-n1.htm
ワシントン=青木伸行】南シナ海で活動中の米海軍のイージス巡洋艦が、中国海軍の艦船から停船を要求された上で航行を妨害され、緊急回避行動を取っていたことが13日、発覚した。不測の事態を招く危険な行動であり、米政府は中国政府に抗議した。
米国防総省と国務省の当局者によると、事件があったのは5日。米海軍の巡洋艦「カウペンス」が航行中、中国艦船が停船を要求し、警告を発した。カウペンスは公海上であることから要求を無視して航行を続けたが、中国艦船はカウペンスの前方に回り込み、進路をふさごうとしたため、カウペンスは緊急回避行動を強いられた。
カウペンスは、演習のため南シナ海に展開していた中国の空母「遼寧」の動向を監視していたとみられている。
この事態を受け、米政府は外交、国防ルートを通じて中国政府に抗議。米海軍当局者は「事件は、艦船間の通信を含め、不測の事態を招く危険性を低減させる措置の必要性を示すものだ」としている。
カウペンスは11月、台風に襲われたフィリピンの被災地支援に参加した。
(sankei.jp.msn.com/2013.12.14 10:52)
「大統領失格」突きつけられた朴槿恵 父・朴正煕「神格化」で乗り切りに必死
http://www.j-cast.com/2013/12/11191472.html?p=all
韓国の朴槿恵大統領が、ますます窮地に陥っている。大統領選での「不正問題」への追及は一向に止まず、国会でも公然と「辞職」を追求する声が出始めた。看板の「親中・反日」外交も、防空識別圏問題もあり、どうも雲行きが怪しい。
だがこの難局に朴大統領は、ある策を持ち出してきた。父である故・朴正煕元大統領の存在だ。実はここ最近、大統領周辺では盛んに朴正煕氏を持ち上げ、しまいには「神格化」しようという動きが続いている。
<中略>
朴大統領の政権運営が行き詰まるのと反比例するように、韓国国内では朴正煕氏を「神格化」するような動きが相次いでいる。10月にソウル市内で開催された慰霊ミサでは、十字架の代わりに朴正煕氏の遺影が掲げられ、牧師が「韓国には独裁が必要だ」と説教し、大きな話題となった。
金日成バッジならぬ「朴正煕バッジ」計画まで
支持者たちの集会では、遺影に向かって人々が、「閣下!お嬢様の支持率は今や60%を超えました!閣下のビジョンには、天地も感応しております!」などと叫ぶ。
参加者からは「朴正煕氏は李舜臣などと並ぶ韓国三大偉人」「朴正煕氏を主人公にしたドラマや映画、漫画も必要だ」、果ては「愛国者の証として、『朴正煕バッジ』を作るべき」などという話が公然と語られる。過剰な賛辞にプロパガンダ、バッジと、ほとんど北朝鮮に近い。
京郷新聞など進歩系メディアも「神になった朴正煕」と糾弾するが、10日には朴正煕氏の側近だった金鍾泌元首相が国会を訪れ、「朴正煕大統領は正しい政治を行った。食べるものもないのに何が民主主義か、何が自由か」と礼賛するなど、その動きは止まらない。
朴槿恵大統領自身、こうしたムードを積極的に推進、利用している。最近の施政演説でも父が成し遂げた「漢江の奇跡」の再現を繰り返し訴え、またやはり朴正煕時代の地域開発運動「セマウル運動」の復活も表明した。またソウル新聞によれば、大徳研究開発特区など「父親ゆかり」の施設への訪問もこのところ目立っているという。
(J-CAST ニュース/2013/12/11 19:22)
■そして、北朝鮮で粛清された「張成沢(チャンソンテク)・前国防委員会副委員長」と言えば、
どちらと言えば経済解放派であり=中国北京政府派となります。
更にホントか嘘か知りませんが、こんな話があるんです。
金正日の遺書を公開…「中国は近いが最も警戒すべき国」
http://japanese.joins.com/article/368/150368.html
2012年04月13日08時52分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
もっとホントか嘘か知りませんが、張成沢を粛清指示したのは妻であり金正日の妹である「金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長」という噂があります(核兵器開発の代表者的人物とも言われている)。更に表向きの張成沢粛清の理由は「中国に国を売った的な?」話のようですし(張成沢氏が中国が保護している長男の金正男氏を立てるクーデター計画を企てたであるとか)、
そしてみなさん「原因のよくわからない昨今韓国の異様な反日」です。
更に北京政府とやたら親中関係に傾斜した現韓国政府。
(仮にですが、仮に平和的な朝鮮半島統一を試案するならば「金王朝を国家元首として青瓦台に政府を置く」みたいな?←金王朝は天皇制がモデルとも言われてますから、これ北朝鮮側のシナリオ的に無い話じゃないでしょう。)
で、張成沢氏の粛清の直後にこんな報道がありました。
韓国大統領、金第一書記を呼び捨てにして批判
http://news.tbs.co.jp/20131210/newseye/tbs_newseye2077102.html
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第一書記を「恐怖政治を強いている」と批判しました。
北朝鮮のナンバー2だった張成沢(チャン・ソンテク)氏の失脚に関連し、韓国の朴槿恵大統領は10日、金正恩第一書記を呼び捨てにして「権力強化のため大々的に粛清を進め、恐怖政治を敷いている」と批判、南北関係の不安定化にも繋がりうるとの考えを示しました。
また、北朝鮮の情勢の変化や挑発行為に対し「緊張を緩めることはできない」として、警戒の必要性を強調しました。(TBSニュース:10日18:23)
最近「人民解放軍のナントカ少々の発言」ってのがちょっとしたネタになっているんですが、
内容的には「北朝鮮の無慈悲な報復みたいな感じの話」なんですよねこれ。
(果たして国際条約だとかその辺の知識が本当にあるのかすら疑われてます)
■もういっこ以前から語られている事ですが、
現在の北京政府は北朝鮮に対する不快感相当なものなんですが、朝鮮戦争やってた当時の軍同士のアレもあるから北朝鮮を見捨てる的なところに踏み込むことは決して無いって話があります。
↑
これって即ち、人民解放軍(瀋陽軍区だとか)と朝鮮人民軍の関係はまだ残っているって意味なんでしょうか?
(今回北朝鮮の軍部が粛清したのは北京政府派の張成沢氏)
ちょっとね〜わからなくなってきました。
前述した「北朝鮮側から考える朝鮮統一シナリオ」にはもう一個オプションがありまして、
旧満州エリアである解放軍七大軍区のひとつ吉林省の瀋陽軍区(しんようぐんく)と合体して「朝鮮族王朝」的な?(ちなみに韓国では韓民族という謎のカテゴリーがありまして「北と中国内に及ぶ朝鮮族」を韓国国内右派が嫌悪するとかのアレもあります。)
勿論「北朝鮮側の統一シナリオから考えたら、朴正煕「神格化」なんて言語道断」であるばかりでなく(実質北朝鮮の体制維持を否定したも同然)、この韓国政府に北京政府は反日タッグ的に”いい顔”している訳ですよね。
そしたら北朝鮮の中国派である実質No2がいきなり粛清された。
なもだから、こうであると、
↓
中国、対北政策見直しへ 核問題「厳しい対応」予測も
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131214/chn13121423370007-n1.htm
一部引用
北京=矢板明夫】北朝鮮で長年、対中外交の中心的役割を果たしてきた張成沢(チャンソンテク)前国防副委員長が解任・処刑されたことを受け、中国がこれまでの対北朝鮮政策を全面的に見直す可能性が出てきた。習近平国家主席が一両日中にも政治局常務委員会を開き、北朝鮮問題への対応を協議するとみられる。共産党筋は、「北朝鮮が親中派をこのような形で失脚させたことで中国のメンツは丸つぶれとなった感がある。核問題でより厳しい対応をとるかもしれない」と話している。
(sankei.jp.msn.com/2013.12.14 23:35)
■なんだか表に出ない地政学的な権力闘争が広範囲で進んでいるような気がするんですよね。
(勿論昨今北京政府は人民解放軍に押されっぱなし感大だし、)
リビドーのなんとかじゃありませんが、
これだけ地政学的な権力闘争の内部エネルギー充満感見え隠れしますと、
流石に「要警戒」でしょう。
■もいっこ、北東アジア情勢考える時の重要なポイントは
「米国オバマ政権のフラフラ」です。
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