2013年01月08日

『感覚と論理(ロジック)』

感覚的認知は認知の段階としてロジックではありません。
なんとも論理思考のをすると、スタートレックのバルカン星人みたいに論理的思考は感情を排した冷血漢みたいなトンチンカンな事を想定しがちですが、バカバカしい話でありまして、車の運転にたとえれば話が早いです。
 ↓
「速いぞ」「リアが不安定だ」「タイヤのグリップが落ちている」
これらの感覚は情報としてフィードバックされないと意味が無いのです。
意味が無いってのはですね、
「あー美味しかった」だとか「気持ちよかった」「ひやー疲れた」みたいな『流してもいいような記憶(一過性で終わる認識)』と同レベルであるからです。

※その時どうだった→「終わり」って反復反射的な記録で記憶に残るのかすら怪しい←記憶に残るのはその反復性から過去事例用例追体験分類があった場合のみ。
 ↑
むしろ感覚的認知の大半は前述の過去事例用例引出しから出てくる追体験的な記号である場合が大半で(なので新規の事例には『驚愕の』のようなパニック系のフラグが付く)、普通に「いやー速かった」的な認知は「新規事例では無い=過去用例からの引用」であり、だからこそ『流せる記憶』として成立するのであり、
ここに自意識が(一拍置く過程を経て)「これはさ○○における○○であり」などの論理化のフラグを立てない限り→後からえーっと的に「自分で考える」に足る情報として残っていないとも言い換えらえる。
(事象に対する認知の軽重と判断してもいい、重要な事象ほど”論理フラグ”が付与されて「一拍置く処理過程」に分類されるといった恰好ですよ。)


<話は戻って>

「いやー速かった、流石に低回転トルクが凄いなこれは、そこをいかしてギヤ比もスポーツタイプなんだが、なんせこのエンジン1万回転までスーッと」
 ↑
これはロジックであり、この認識は『一拍置いて後』確認されている。
感覚発現による情報化された事実認識って事です。
(つまり「びっくりした」「不快だった」「不安である」←これだけでは脳内において事実関係にもならないって事です。←これに拘る図式がある場合ほとんどは過去用例の追体験フラグを呼び出しているからで、極端に言えば個別現象の認識ですら無い。)

その自分の感情が、どういう背景でその現象はどういう韻顔関係でバックグラウンドには何があって、且つそれ以上の可能性としてどういう事があり得るのかなど「その感情により発現される第三者的観察を含めた情報」になるから、それは「情報として論理化されもする」のであって、
こういう情報処理的認知に及ばない限り『自意識マター』にはなっていないと断言してもいいでしょう。

(野村監督に対して長嶋茂雄的感覚が「長嶋は勘ピューター」とかの話ではありませんよ。長嶋は感覚だけで情報処理していたのではなく、言語化が苦手だっただけで”スポーツ文学”的には十分に解析的に事象を認知していたからです。その証明として長嶋は指導者としてその”スポーツ文学的論理の確認”が可能だった。←指導時に「それは違うんだな〜」などのように事象の事後的検証ができている。)


逆さに言えば、
感覚や感情的フラグ(過去用例がトラウマ論的に呼び出されている)が優先されるような認知は=『自意識抑圧構造』そのものであり、
強ければ強いほど論理構造として「強迫心理」を構成(製造)する事になる。
(それは=現実との乖離である)
時にこの現象は「冷静さを失うな」的教訓で語られるのだけれども(一拍置くのを忘れずに的に)、これは一般的な局面の話であり、既に「強迫心理」に化けちゃって以降は「まーまー冷静に」みたいな冗談ではどうにも対処できなない。
(「冷静でいられない状態は見りゃわかるだろうが」的コントになってしまう)

現象として「強迫心理」とは=『論理の破綻:現実との乖離(或いは喪失)』なワケで、
冷静になるとっかかり(現実を第三者視点で見る)まで乖離しちゃうワケだから、何かを第三者的に見ようとしても、もう見える世界は”あっちの世界”まで乖離が”いっちゃっている”ので、「登山の途中で足場を探したがどこにアンカー打ったものやら忘れた状態」に等しい。

■しかし「強迫心理だから弱点も明瞭」となる。
(基本的に「強迫心理」の所属は自意識じゃないので「認知症の高齢者のように”言うことがいつも同じ”」)
「いかにも「強迫心理」が言いそうな事」ってのは容易に想定可能なので、分析なりカウンセリングなどで一度コテンパンに論駁して用例化しておけばいいだけの話。
(精神分析過程における自己分析とは違うので、特別リスク無いからこの「その局面以外の時間を利用して強迫心理を各個撃破しておく」って部分は自分だけで独学理論武装でやっつけても全然OKなのであり、予習復習が可能だという特徴がある。→「強迫心理」は類型であるため。)
 ↑
行為としてもこれは特別な事では無く、思春期における『反抗期』の特有の強情さ(不良化も含めて)や聞く耳の無さってのは、論理構造として「強迫心理状態」とほぼ同じであり、それを自己解決するのも思春期だから。
何するのかって言えば→自分なりに考え知恵も付けて、「強迫心理の類型をコテンパンに」つーのが大人になるって事なのだし。
簡単に言えば「あれに弱いんだよな〜のような自分の自我特有の強迫的認知の傾向を予め日常性が織り込んでしまう」つー工程だわね。
(その判断が同時に”次に何に賭ける”というような論理の始まりになる。)
(この認知工程は「フェチシズム」の自覚とも構造的にはまー同じですわ、)
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posted by kagewari at 01:52 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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