またもや(一部トンデモ系で知られる)武田邦彦教授が「経済学(文科系の学問)ってものは、、」的な話をしているのだけれど、確かにその批判は的を得ている。
話の内容はどうって事の無い話なので興味のある方は
対立の構図 対立を煽る人たちと知的犯罪
http://blogos.com/article/45831/?axis=b:315
てか今回はそこのところがメインの話じゃありません。
(経済学ってものが多分にインチキ臭い特性をもっている説は以前書きましたから)
経済学と心理学は非常に似通っていて(政治経済と言ってもいいかも)、経済学ってものもミクロとマクロがあるように、社会心理と個人心理じゃありませんが多分に不確定な事象を取り扱ってます(武田教授はここを誤解している)。
更に言えばその対象が予め確定であるのだとしたらもうそれはファシズムが横行する独裁政権などを”あるべき論”とする一部特定の政治思想でも前提とんしなくちゃ成立しない訳で(民主主義は結果が不確定だからその正当性が担保される)、
↑
実は案外この部分っえ忘れられがちです。
言うならば社会的レトリックというか、人類の寿命が短いところからくる歴史の連続性というか観察者としての欠落部分です。
話をシンプルにする時に「事の始まりは」みたいなとっかかりがよく登場しますが、それは極端に言えば原始時代であったり人類登場以前であったり、そんな当時の記憶を持ち得るほど人の寿命は長くありませんから(勿論歴史学的な当時の状況にも多分に推論が多くなって当たり前)、仮に人類誕生からずーっと生きていてその記憶を保持しているなら「事の始まりは」的な説明は不要になります。
(そこんところを欠落して思考する人もいなくなる)
つまり(ついうっかり欠落するのが当たり前だからこそ)歴史的に「事の始まりはどうなの」的な着眼は、寿命が限られていて自然に生きているのに「構造的に社会的事象の記憶が欠落している」地球上の生命にとって重要なポイントとなるのであって、
抜け落ちたままだと「そもそも最初は何で始めたんだっけ」を現有勢力の方々みんな刷れちゃっているみたいな話になる。
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これは”何が何でしょう”。
今回は経済学でみておこうと思うんだが、
『ベーシックインカムとリバータリアンは実は似ている』なるオチに繋げる論旨を展開してみたい。
無茶苦茶矛盾する両者に見えますが、いえいえ案外似ているのです。
それも両者極端なパターンになればなるほど似てきます、
左派的政策である『ベーシックインカム』ですがこの政策極端に実行する場合「労働の対価として給与を支払う事を禁止する」(社会全体が資産家状態)となりますから、これって相当極端な”自由”が保証されます。
(似通っているのは封建時代や帝国主義植民地時代の貴族や特権階級)
何も大金持ちが放蕩三昧ってイメージではありません、江戸時代には特権階級である武士はそこいらへんの農家より貧乏だったのであり(それが明治維新下級武士蜂起の原因でもあったのですが)、ノブレスオブリージュじゃありませんが特権階級が質素な暮らしを旨とするなんて全然普通にあった事です。
でー『リバータリアン』ってのは極論”無政府主義者”なのであり(なので個人が武装する事もセットになる)、目先の経済的豊かさより自由を尊重します。
でーリバータリアンは米合衆国設立時代のイメージを引き継いでおり、ここで言う「福祉無用論」のビヘイビアには土地の所有権もクソもみたいな西部開拓時代(極論書類より銃がモノを言う)に行き付きます。
アレでっせ、農業や放牧にとって土地ってドエライ資産なんですよ(ゴールドラッシュ時代の土地)なのに当時は権利も曖昧ってか「強いものが取る」だとか(そもそもネイティブアメリカンから国的にかっぱらった強盗みたいな国なワケで)「早い者勝ち」ってのはね、下手なベーシックインカムよりよっぽど資産分配が行き渡っている(しかも貨幣経済によらずコルト45がモノ言った)。
保守派の更に極端な右派に属するリバータリアンなんてものはベーシックインカム論をあれこれ検討しているリベラル主義の最左派と認識ってかビヘイビア似たようなもんなんですよ。
ベーシックインカム(国民総所得分配)を導入して人類の経済活動を自由化するってのは「ある意味極端なぐらいの自己責任社会」となるのであり、
その活動を邪魔せず国家はそこ(フェアユース含むフリーエコノミーなど)に介入しない事を前提とします。
(リバータリアンの主張とどこが違うのかってね、)
経済学のこの状況は何を示唆しているのか?
或いは(まー適当な仮説なんだが)『心理学も同じかもしれない』。
例えば『共同幻想保守主義者』と『自意識マター純度100%の単独者』は同一人物ではないかという仮説です。
<つづく>
※9/3追記
日本ではすっかりリベラル派の政策となっている『ベーシックインカム』ですが、
この着想は経済学では右派に属する「新自由主義派」から論議されてきた政策で(福祉給付の一本化により小さな政府を実現する)、リベラル派の専売特許などでは全くありません。
文中そのままの話です。
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2012年08月31日
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