Posted Friday 17th February 2012 from Twitlonger
小沢氏公判での証拠却下決定、注目すべきは、虚偽公文書作成の範囲と偽証の認定、特捜部の組織的な不当取調べの認定
本日の小沢氏の公判で、東京地裁大善文男裁判長は石川知裕衆議院議員ら元秘書3人の供述調書の多くについて証拠採用を却下した。元代表の関与を認めた石川氏の調書についても、任意性、特信性を否定して請求を却下した。
決定書全文を入手して読んだが、石川氏らの供述調書の請求を却下したという結論もさることながら、重要なことは、その理由の中で、取調検察官の田代検事の法廷証言の信用性についても踏み込んだ判断をしたことである。特に、田代検事が市民団体から虚偽公文書作成罪で告発されている石川氏の取調べ状況についての捜査報告書の問題に関して「記憶の混同が生じたとの説明はにわかに信用できない」と述べているのは、事実上、田代検事の偽証と虚偽公文書作成の犯意を認めたものと言え、東京地検の告発事件の捜査に決定的な影響を与えるものと思われる。
しかも、決定書では、その田代検事の後に石川氏の取調べを担当した吉田副部長も取調べで石川氏に圧力をかける行為を行っていたことを認め、田代検事の不当な取調べが、個人的なものではなく、組織的なものであったことまで認定している。
今回の証拠決定は、検察、とりわけ特捜検察にとって衝撃的なものであろう。
市民団体の告発事件は、最高検から東京地検刑事部に回付されたとのことだが、東京地検刑事部は、今回の東京地裁の決定を受けて、早急に、捜査に着手することになるだろう。
http://tl.gd/fvb62s
(表示の関係で段落改行の一部編集してありますが本文は同じです)
ニュースにもならないほどこの裁判が茶番劇であり(検察もそれを避けたいから不起訴だった)、残すところは『今度もウルトラ推認有罪という楽屋オチがアリや否や』みたいなドッチラケのコメディの様相呈してる訳ですが、
(事情通系には「最高裁事務総局黒幕説」がかなりのインパクトを発揮しているとの噂もありますね。)
■ひょっとするとですよ?
小沢氏が野田政権死に体でようやく自由になるってのは「それでよかった」なのかも知れない。
これまで小沢氏が関与した各政治状況で表の顔にせよ幹事長などの裏方にせよ、なにやかんやと騒ぎになっているのであり(代表的なのが『自民福田政権との大連立』)、ガチャガチャもめるとかね、小沢氏が(連立話の時のように)「よーしわかった俺辞めるぞ」とブチ切れしてた可能性は十分にある。
ところが民主内反小沢派はマスメディアと検察特捜謀略の尻馬に乗って小沢叩きをやってきた。挙句の果てが党員資格停止、
この間反小沢派は好き勝手に政権運営をしてきたんだが『ダメダメ』と判明して、クビすげ替える玉もいない有様です。
(カードとして前原氏を残したつもりはあるんだろうけども”口先前原”はすっかり定着しただけでなく、彼は(存外風見鶏だと思う)下手すっと小沢側に寝返る可能性のある人間だと見てる。)
この間小沢氏は海江田を万全で押すで無し(野田氏に票を回したという説もある)、グルグルグルグル「ダメじゃんお前ら」を『公開説明』している形になってる。
確かに民主党の受けたダメージは大きいが、図体デカイまま仮に小沢党首なり小沢首相なりでもグチャグチャやってくる連中を終わらせたのも事実。
(更にこの間更に上の優先順位狙があって→総選挙はぜず自民党を兵糧攻めにする事であり、その間誰が首相でもいいことになる)
同時に中国北京政府の動向・欧州で緊縮財政派の「メルケル・サルコジ」のケツにも火がついている。
(ドイツ国内ではEUの緊縮財政運営が評価されているようだが、これは欧州全体からドイツに対する反発となって現れている。事がドイツだけにバカにならない話だ、)
米国大統領選のなんというか妙な盛り上がりの無さと、スポンサー次第で予備選の結果が左右される状況に厭戦気分とはまでは言わないが(米国提灯持ちのマスコミも)「好感度的な報道の難しさ」が出ているのも事実で、
今現在進行形で言えば小沢パージ勢力は「ガタガタの状態」と言ってもいい。
(小沢氏自身やれ説明責任だのアホみたいな話はずーっと前からだったし、流石に元秘書の逮捕や有罪判決は堪えたと思うが、裁判直後の『宣戦布告』のようにこの権力闘争の”スジミチ”ってのも小沢氏ですら予想を超え、これを巻きなおしたのも事実だろう。「亀井さんの話冗談じゃないんだ」みたいに、)
このタイミングでの小沢復権、
(可能であれば震災前に復権していたらと思わないでは無いけれど、今となってはどうにもならない話だし、)
仮に判決無理くり有罪であれば今度は別の方向に火が付く事になるので、判決はまーどっちでもいい。
(どっち転んでも事実上小沢復権になるでしょ「動くタイミング」的に)
今間違いなく政界は流動化している、
状況を動かす好機に違いない。
背景事情的に注視するべきなのは(小沢公判より)案外米国大統領予備選の動向かも。
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