黒人大統領の登場、
彼はリベラル政党の民主党大統領である。
ついこの前まで(砂漠の嵐作戦で知名度が高かった共和党穏健派であるコリン・パウエル氏は黒人大統領は暗殺されるとの妻の反対で1996年の大統領選挙で支持があったにも関わらず出馬すらしなかった)「それでも黒人大統領は難しいのでは」という意見もある中、瞬く間に爆発的な支持を集めて大統領に上り詰めた、
それはアメリカのリベラル化なのか?と聞かれれば否って話になるでしょう、
オバマ大統領の登場は『現代社会におけるアメリカの保守化』を意味している。
あまり知られていないけれど、他人種国家アメリカにおいて黒人はマイナーな存在まで人口比率が下がっている(急速にヒスパニック・プエルトリコ系が上昇しているため→重要な要素として現在中南米国家は社会主義を模索し反米に傾いている)、
つまり「アメリカの黒人大統領」という存在は
「現実には存在しなかったノスタルジー」のようなもので、
ちょっと矛盾している表現なんだけれど、そういう保守化であると考える。
ある意味彼の演説や発言の大半は「アメリカ存立における原理主義的な保守論」であって、黒人だからこそ”アメリカ人らしい大統領”なのだ。
しかし理念は具体的政策とは違うし(国務長官に選んだヒラリーを本気で人材として欲しかった部分もほんとにあるんじゃないか?)、アメリカ経済のファンダメンタルは立ちなれないぐらい酷い状況で、『ドル不安』が世界の金融不安の元凶であるって部分の解決には原則論としては緊縮財政が必要なのに関わらず彼の代表的な政策は『財政出動』になっている。
保守派からの共産党批判じゃないけれど、富裕層に増税して所得の累進性を制度として高めても実際の税収はそれほど増えない(溜飲を下げることがあっても)のは鉄板だし、
就任の日に株式市場が大きく下げたのは象徴的なニュースだった
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