2007年05月31日

女性の視点から昨今の共同幻想を見る。

ちょっと前のwebのニュース記事になかなか面白い統計が載っていた。
(引用がわりかし長いのでニュース本文は後ろの方に記載しておきやす)
ざっと統計から見えることは、女性にとっても「結婚願望」以前に「恋愛幻想」そのものが現実から分離し始めている事がわかる。
どっかの評論家が「少子化と晩婚化の原因が男性の所得の減少が原因」等と勘違いしている人がいるけれど、このDATAがその勘違いの背景を証明している。

つまるところ「なんか人間関係として面倒くさい」な一面の背中を押す意味で、相手が不特定な場合「結婚を考えるとすると条件は?」なんてアンケートされたら性別に関係無く収入を頭に浮かべるだろう。それこそこの問いかけは愚問で、「パートナーの好きなところは?」をパートナーが存在する以前から察知する人物などいない。
現実問題結婚にしても恋愛にしても、そのバッウグラウンドが「会社の同僚である」とか「同じ交友関係者だった」とかかなりスモールワールドで限定的なところから発生するのが大半なんだから、基本線は『人間関係はどうなの』ってところに代わりが無いからだ。

統計DATAによると「33歳を超えた女性の大半に恋人はいない」「漠とした結婚願望だけでもそれは女性の7割だが、4分の1の女性はそもそもどうでもいいと考えている」とこがポイントだろう。
そもそも結婚という”社会性”は全体としての社会化システムの最小単位のユニットのひとつ(シングルマザーの例もあるので)に過ぎなくて、そもそもこれは社会体制と個人との関係性に過ぎない。つまり、共同幻想として「それが当たり前だ」と個人が考えない限り「何ら関係の無い話」だと言ってもいい。
統計にある『結婚を諦める年齢』という数値も、『恋人がいる年齢』の調査も個人の自我が確立する年齢との兼ね合いの方が大きく(若いほど共同幻想を意識していると見る事もできる)、個人の自我が確立して以降は「恋愛や結婚」と考える以前にそれが個人と個人の人間関係として意識されている結果だと見るほうが自然だろう。
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posted by kagewari at 20:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月26日

ヤクルトが酷いね

このブログでもプロ野球ネタとして何回か書いてきた事なんだけれど、野村監督ファンとしてヤクルト阪神楽天を見てきた人間としては、古田の存在だけでヤクルトだけはその後も応援してきた。
若松体制の時には、早期に古田PMをとも期待していたひとりで、その理由は「古田が本気を出すところを見たかった」からだ(同世代って事もあって)。
野村阪神が例のごとく中途半端なまま星野体制になって(でもここの委譲は野村と星野が知った仲なのでスムーズだった)「ちょっとそれだけは、、のドンデン監督就任以来」興味を失ったけれども(阪神ファンの中にも野村時代の野球が面白かったとする意見も多い)、そんな理由でヤクルトだけは贔屓目に思っていた、

ところが

野村時代から古田と野村は必ずしも人間関係として良好って事は無かったんだけれども、そんな理由が現状のヤクルトに見えてきた気がする。
なんせ最近忙しくてTVを見るなんて事も無く、プロ野球もヤフーあたりの1球実況中継なんかでチラッとモニターしているぐらいの身なんだが、それでも「おかしい」とわかる。
古田には常にどこか剥き出しの気持ちを隠すっていうか、前々から気になっていた事がある。彼の黄金時代に「古田4番」を期待しないファンはいなかったし、どこのチームもも古田の活躍如何にヤクルトの優勝が関わっている事を疑う者はいなかった。
野村監督当時には監督サイドからの強いプレッシャーもあってそんな古田の力が実働してきた反面、野村監督が消えて以降精彩を欠いていたというか「これ若松が原因か」とも思っていた事がようやく見えてきた感じがする。

最近の古田の活躍というと、あのプロ野球ストライキ騒動の時だろう。
この時間違い無く古田には外部から強いプレッシャーがかかっていたし、古田のプロ野球への思いも十分表に剥き出しになっていた。そして彼の成績もこれに比例した、
しかし彼がPMに就任してから以降、その精彩は消えた。こりゃ一体なんだろうと、
元々古田の野球感で心配だったのは、「メガネをかけている(これは彼のドラフトの逸話として有名だけれど)」事もあって、大学進学時に一度野球を諦めたとこに発する(彼が野球推薦枠じゃなく正規の受験で大学進学したのも有名な話)。
彼は大学進学後、関係者の尽力もあって再び野球界にもどってくるんだけれど、当時から彼はメジャーリーグ好きで(仲良しの石井や高津の渡米にも関係あると思う)日本の野球界そのものに一種淡白な(野球そのものには貪欲)ものがあったのじゃないか。そんなメジャー志向が野村と最後まで「師弟関係というよりライバルであった」背景でもあったように思う。

彼のPM就任後の特徴は明快だ、若手を育てるというよりメジャー系選手の重用、メジャー系といえば外国籍選手枠を目一杯使ったり、移籍組みであるメジャー帰りの石井高津木田の多用も同じ。その間最後の灯火のように残ってきた野村ヤクルト全盛期当時の細かい野球は消えた。続きを読む
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2007年05月02日

フリーター志向にストップがかかったらしい

社会経済生産性本部(ってなんの組織かよくわからないんだけれど)の調べによると、同本部主催の研修に参加した新入社員に実施している意識調査のDATAに変化が見られたって話。
「フリーター生活も悪くない」って回答が、90年の53.7%を頂点に今年の調査で過去最低の26.4%に半減したとの事。
同時に正社員志向が強まり、
「今の会社に一生勤めたい」の回答は過去最高45.9%で、「チャンスがあれば転職してもよい」の34.4%をも上回る結果となった。
(※引用asahi.com2007年04月25日『「フリーターも悪くない」過去最低に』要約)

過去最低に過去最高って当たり前だろっ(笑
フリーター志向が半数上回るなんざ、英国のサッチャー前パンクの時代じゃあるまいし水ぶくれもいいとこで、「企業がバブル期を上回る新卒の積極採用(上記同記事から)」という小泉景気の結果を受けての結果としてはむしろ「26.4%ものフリーター志向が残っている事の方が異例」だろう。
※それこそ団塊が警告した格差だ勝ち負けだってのが短期的なペシミズムであった証明で、そのペシミズムの背景が昔馴染みの左翼思想へのノスタルジーだった事も同時に論証しているようなもんだ、

話はこの異様な26.4%”もの”フリーター志向と、同時に異様な34.4%”もの”転職志向に話を戻してみよう(笑
歩留まり的に、一度拡散した不安後にもこれだけの独立志向が残ったのは一部文化人類学の判断にも疑問を残す結果とも言える。
一部の文化人類学では、アメリカの分析として「黄金の50年代」的な経済成長の夢が挫折した以降ベトナム戦争に代表されるように退廃に歯止めが利かないのじゃないか(経済成長のモデルを失うと市場主義経済国は「崩壊過程に」なんてな分析)って不安感をもたせたんだけれども、この辺昔デフレ論でも書いたんだけれど、豊かさの実感は成長の夢(日本でいえば高度経済成長)で担保されるのではない。その判断には誤解が含まれているからだ。
市場経済型の国家において成長の夢が担保するのは、保守的社会システムの維持の事であってこれは豊かさの実感と比例しない(高度経済成長期のハードワークと小さな家)。むしろデフレを迎える経済こそ本格的な豊かさを実感した社会の証明であり、むしろその過程を経て「しごく当たり前の動物的な幸福の志向」へとシフトするのであって、アメリカで言えばそれはインターネットであったし日本で言えばフリーター志向であったワケだ。
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posted by kagewari at 17:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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