なんと言っても事実関係についてはジャーナリストの『勝谷誠彦の××な日々』が詳しい。フジTVが○○団との関連でPRIDE関係者の出演を一切禁止し中継の契約を解除したいきさつをなぞらえて、大丈夫かおいTBSってな論調だ、
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=200608
プロスポーツでも、○百長の無い聖域のような伝統を誇ってきたボクシング界もあの日に終わったと言ってもいい。
実際のところ協栄ジムに亀田三兄弟の興行権兼所属が「グリーンツダジムから3000万で競売」によって売り渡されるって話自体が、一体何が起こったの?なんだけれども、実際シナリオを書いているのは、TBSスポーツ局の菊池伸之プロデューサーなんだろう。
asahi.comの2006年8月11日の記事によると=======================================
ボクシングの試合は、所属ジムによって放送するテレビ局が決まる慣例がある。
興毅選手が所属していた関西のジムとTBSは付き合いがなかったため、関係
が深い東京の協栄ジムを通じて交渉。04年3月、第2戦を深夜に首都圏のみ
で放送することに成功した。その後、興毅選手は同ジムに移籍することになる。
TBSスポーツ局の菊池伸之プロデューサーは「ただのボクサーではこの視聴率
は出ない。亀田家の人間的な魅力が支持されているのだと思う。
とっぴなパフォーマンスも、彼ら自身が注目されてなんぼ、と意識してやって
いる。テレビの演出ではない」と語る。
TBSは今月20日に大毅選手の試合を放送する。興毅選手の初防衛戦を、大み
そかの紅白歌合戦にぶつけるのでは、といった憶測も飛び交う。前代未聞の騒
動となったが、「一般的には印象が悪かったことは確か。でも、テレビ局が判定
を左右することなどあり得ない。今後も亀田一家を応援していく」と
菊池プロデューサーは断言する。
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で、上記の紅白歌合戦での話を耳にしてカチンときたNHKは、あの世界戦の終了直後に「焼け跡から生まれたチャンピオン〜ボクシング 白井義男とカーン〜」を放送した。
わかりやすく言えば、○百長批判というか、ボクシングという歴史あるスポーツに対する侮辱と考え、これに反論する形での放映だったんだろう。
そもそも世界戦の前から紅白歌合戦裏番組での『チャンピオンとしての防衛戦』が事前に計画されえるのだから、推して知るべしだ。
そこに疑惑の判定と聞いて、ボクシングファンなら知らない人のいない協栄ジム、
あからさまな○百長は無かったのかもしれないが、それに人の心が糾合する紙幣がいろんなところでいろんな意味で飛んだだろうし、
あれだけ建設的な批判(決して中傷では無かった)具志堅氏は圧力がかかったのか「ノーコメント」だった。
それこそアメリカでタイトルマッチと言えばラスベガスなんだし、興行=ショーとしての側面がボクシングにも伝統的にあるのは事実なんだろう。
しかし、日本の国民性はこういった演出を嫌う、
視聴者としてバカにされた気分になるからだ(そんな事で喜ぶのだろうと思われている事に)、ショーとして確立しているプロレスを見てもわかる。随分と日本のプロレスは元々リアリティー重視で、アメリカで行われている演出は「笑うぐらいに極端で」どうにも日本人の感覚としてはついていけないものがある。
なので、日本ではプロレスでさえも時折「ほとんど本気の試合」すら存在した、
だからこそ、ボクシング等というストイックなリアルスポーツに求める公正さには、一種独特のものがあった。
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