そりゃ無意識に「いい歳なんだから」的な「それはそれ、これはこれ」ってものが無いじゃないが、年齢を意識するって事自体が全く無いのは事実だ。
外面を含めて人間のキャラクターの大半は『属性』で決まる。
所謂「普通の世界」っものは、この『属性』を提供する共同幻想なので、アウトサイドにいると『属性自体が自分だけ』になってしまい「歳相応的世界観」を意識する事が無い、
『非属性』がキャラだと、キャラクターの構成要件から年齢なるものが外れてしまうようで(そういう意味では「普通の世界」にとって年齢が、重要なファクターである事がわかる)、そんな結果なのだろう。
さて普通の世界において『属性と年齢』はどういう意味を持っているか?
「先輩」「上司」「親」「子供」「社長」「OL」「社会人」「OB」「大学生」「姉」「弟」「消防士」「軍人」「医師」「教師」
これほとんどヒエラルキーで、やっぱそんな世界観の中で年齢はキャリアって事になる。
だからこそ、獲得したキャリア相応のってな流れがあるんであって、社長が新入社員みたいじゃカッコがつかない。
しかしここまでの話でなんとなくわかると思うのだが、
昨今の社会現象や事件が思い浮かぶ。
教師が犯罪、保育士が猥褻行為、新聞記者が放火、母親の子殺し、能力主義で出世、非婚、共同幻想の瓦解そのものなんだが結果としてよく考えみると
「最近年齢不詳の人増えていないか?」
どうやら年齢を意識しない人って随分と増えていて、これは社会現象としてどんな意味を持つのだろう、
果たして本当に高齢化社会は来るのだろうか?
なんか昔の方が「いかにも年寄り」って感じの人が多かったように思う。どちらかと言えば「大人ばかりの社会」になるのだろう。
やはり“社会”って言葉自体も解体しかねない、、
余計に年齢(属性)の意味ってのは無くなっていくのだろう。
それにしても最近強烈に痛快だった事件と言えばこれ
「医師免許ないのに8年間も診療」
逮捕された山城英樹容疑者(33)は、97年の都立広尾病院に始まり逮捕された時には「東京都西東京市佐々総合病院の非常勤外科医」「瑞江脳神経外科医院の内科医(逮捕された直接の容疑は同医院での女性患者に対する診療行為)」として勤務していた、偽造した医師免許のコピーを使い派遣会社に登録し“犯行?”は行われ(これまでその犯行は20カ所の医療機関に及ぶ)、年収は2000万だった。
「患者からのクレームはなく、話をよく聞いてくれる優しい先生との評判だった」という、
そんな彼は「定時制高校中退で、医学部で学んだことはない」。
これは犯行なんでしょうか?
医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕されたのだが、患者からのクレームは無いし、仕事はしていたので詐欺でも無い。
彼は97年のスピード違反の際にも「職業は慶応大医学部卒の医師」と答え、恐らく『医師』という属性が、何らかの脅迫(強迫)による反動形成を現実化するために必要だったのだろうという事が推測できるが、
非常勤医師として「手術の執刀経験はなく、薬もほかの医師が処方していた」とは言えだ(これまで外科手術以外の大半の医療行為を扱っていた)、相当苦労しただろう。カルテひとつにしても彼は一体『誰に・何処で』それを学んだのでしょうか。
都病院経営本部によると「彼は97年5月から約1年間、医師に付いて医療行為を学ぶ「見学生」として都立広尾病院に通っていた」のです。
恐らく、彼は見たまま『医師』だったんでしょうね〜
人の属性とは何なのか?考えさせられる事件で、
これ映画になってもよさそうな気もする。。。
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