2005年05月31日

精神分析的なアイデアとは?

実際相談がある時に、根拠となる話として精神分析自体の話をする事がある。精神分析自体の在り方に関わる事なんだけれど、精神分析の本旨は「自我分析」の側面が強く、“自我論”なんだとも言える。

建築家が、一部構造に無理がある建造物の傾きの理由を分析するのに似て、精神分析は補強や補修を当てこんだ物ではない。
背景にしているのは「自我は何で、どうなっているのか?」であって、その派生として心理学がある。悩みに対しての答えは処方箋のような傾向ではない、「こうだから」というレポートに近い。
何故って、個々人は自分自身の自我の建築家であって、実際何処をどうしようかって話は個々人の選択で「こうすべき」なんて常識論が介在すると大変な事になる。そこからの「こうしたいのだがどうするか」については又個別の話になる。
精神分析なんて言葉があるからいけないのかも知れないが、精神分析ってのは「動機は何?」「そしてそれはどうして」を考える『主観でも客観でもない、ある見方』で、
“そんなアイデア”は、悩みに対してというより自分に対してのアイデアなので、精神分析的なスタンスにどう視点を移すのかがテーマなのかも知れない。

自我は世界を測る尺度なのだから、そこに属性過多の主観が入り込むと、世界は均一のキャラクターイメージになってしまう。
これも矛盾する話になるんだけれど、主観なのに「その主となる自分が属性に拠ると主観が成立していない」と言えばいいのか、、

そもそも「精神分析的」なるものが何を見ているのか考えてみようと思う。
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2005年05月13日

米軍は北朝鮮を空爆するのだろうか

中国の動きから見ると、このボーダーは核実験になりそうだ。
一時アメリカは、中国ロシア(そりゃ北朝鮮空爆となると、陸続きの国が一番困る)に配慮して、柔軟姿勢を見せるんだけれど、これは一定の外交姿勢に見える。

そうなると、核実験=空爆って線が現実味を帯びるのだが、ここのとこのアメリカの路線は、軍事力による民主主義国家の実現に他ならなくて、アメリカの安全保障を考えるときにテロ支援国家になりうる非民主主義国家は危険な存在なわけで、今「世界の民主主義」ってのは=アメリカの安全保障を意味しちゃっている。

事の始まりは、冷戦後「CIA発の軍事政権」であった親米系国家を次々と民主化させて、アメリカなりの責任を取るって動きからきているのだけれど、所謂『旧東側』として取り残された北朝鮮は、政治的な圧力で民主化を促すのが難しい、現実親米系でも軍事政権の国に対しては、米軍の軍事オプションが行われてきたのであって、ロシア(このロシアの民主化にもアメリカは相当不満らしい)や中国(ここは民主国家じゃないし、、)による北朝鮮の民主化が望めなく、反体制派の援助するにも反体制派すら存在しないこの国に、軍事オプションが使われる可能性は高い。

一番その可能性が高くなる背景は「世界的にも批判を受けにくい」からだ、
一般民衆に餓死者のある国に経済制裁しても、元々経済力のある国へのそれとは効果や意味が全然違っちゃうので、意味があるんだか無いんだかもよくわからない。経済制裁の最中国連から食糧援助するのもおかしな話になる、
困った事に、「核はマズイだろ」と文句言いに言ったロシアの高官が、相当嫌な思いして帰ってきたらしく、ロシア辺りも「仕方ネーか」な世論形成が行われてもおかしくない勢いになっている。
何が怖いって、核がテロリストの手に渡る可能性について、危惧するのはアメリカもチェチェンを抱えるロシアも同じワケで、日本は拉致問題があるから北に同情する世論は少ない。

アメリカとしては「民主化」という命題があれば、国内世論に対して整合性が取れる(大量破壊兵器の無かったイラク攻撃が問題だとすれば、自分で「核兵器がある」と宣言している北朝鮮への空爆についてその類の批判を心配する事も無い)。

アメリカの経済力がスーパーパワーで無くなっている今、アメリカをスーパーパワーたらしめているのは軍事力と金融(国際的な市場の自由化も大命題)なのであって、この力が無力であるって「共同幻想」が成立すると、アメリカの実存自体が瓦解する(これは世界的な不安定要因になる)、最近の風潮は「世界におけるアメリカを守るためのアメリカの軍事力行使の容認」てな風景にも見える。
実際EUにも日本にも、アメリカの崩壊を前提にした将来像など無いのであって、、
少なくとも「アメリカは北朝鮮を空爆したい」のは間違いないだろう。
posted by kagewari at 14:06 | Comment(0) | TrackBack(1) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

久しぶりにTVを見て「憲法改正」についてふと思う。

自室で、休養したいときなんかによく何度も見た映画を観る。(ビデオレンタルってのが下火になり、レンタル店が閉店になったときに何十本か買い込んだ)あまり知られていないが、ヨーロッパ映画の「カサンドラクロス」ってのがある、ソフィアローレンやリチャードハリスが出ている奴、

これを見て触発された小林久三が「皇帝のいない八月」って本を書いてこれが映画化されてるわけ、これがなかなか面白い、カサンドラクロスとは別の意味で秀作。

ここで主演の渡瀬恒彦演じる元自衛官は「憲法改正の悲願のため命を捨てる奴はこの国にいないのか」とクーデター計画で列車をジャックし部隊を率い、鎮圧部隊と戦闘するのだが、、、。

今巷じゃ「改憲論議」でまっさかりで、左翼が目の色変えて大騒ぎしているどころか、今や左翼政党は消え行く存在だ、
まさか自衛隊を軍隊にしようなんざ右翼的発想は自民党右派にも民社の元自由党の議員にも無い。
いかに、ファンタジーとして国体とか軍隊なるものが色あせているかがわかる。今や自衛隊の国際協力をいかに考えるかってスタンスの違いがあるだけで、誰一人軍部独裁なんて話を「嬉しい事」と考える輩はこの国から消えた。

いいとか悪いとかではなく「皇帝のいない八月」を見て、あーほんのちょい前昭和の時代にはこの話がファンタジーになったんだよな〜と、しみじみ思う。
2001年宇宙の旅を2005年に見る感覚とはちょっと違う違和感。

共同幻想のフェイズってのが、今のこの日本ではEUともアメリカとも違う文明化の先にいってるのがわかる。安保闘争放心状態時代のノンポリとか無関心世代とかとは次元の違うフェイズには間違いない。
だから余計に、昨今の中国韓国の反日に『口ぽっかん状態』なのだが、おそらくこの日本は国家ってな概念自体が「日本代表」の時ぐらいしか意味が無くなっていて(実は「日本代表」で盛り上がるときもある意味パロディのノリってか、「今、熱狂してるチームの名前は!日本代表」って感じが大半)、韓流ブームもどこかハイソなマダムの一時の愉しみ庶民ヴァージョンな感じだし(これある意味若いツバメなワケだから、国民的侮辱だって反発あってもいいような気がするんだが、、)

あまり話題になっていないが、共同幻想の崩壊過程は一定のレベルで終了していて、これに呼応しているのが「憲法論議」なんだと思う、なんとなくあるあうんの呼吸のような「憲法改正」へのコンセンサスって9条と全然別個のところにあるんじゃないのだろうか?
posted by kagewari at 20:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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