2005年03月12日

『記憶』(4)そして「自分の」の“再考”

自意識は、精神分析的には現実(今)の当事者で、記憶の総体である自我全体からみると、その一部でしかない。
見方を変えると自意識は、自分の肖像を見つめる客観であり、どこか他人のような存在でもある、実際「俺は何を考えているのか」なんて台詞があるのだから、「自分が何を考えているのかすらわからないのが自意識」って事になる。

そこで
「自分の気持ち」とか、
「自分の考え」とか、
その言葉を語る“私=自意識”は、自分自身の客観的な当事者であると言えて、
「我思う故に我在り」という言葉の真意は、「自分の考えとか、気持ちではなく、現実の私はこう思う」という自意識の独立的思考の事で、だからこそ「ここに我実存セリ」となる。

後者は確信犯的自意識の独立(過去からの)であり、前者は従属的な「自分の代弁者」である。つまりその「自分」が、社会的存在として実存する事(社会の一員としての自覚でもいい)が、自我にとって自然で、何らかの原因で自意識が「独立して考える主体」としての経験が長いとむしろ後者の方が自然になる。

どっちがどっちって事ではない。
政治的に見ると、前者が保守、後者がリベラル(左翼的意味ではなく)になるが、政治の世界でもこの両者のバランスで世界は現実へ適応している。

自意識の当事者としての在り方ってのが、自我の構造としては大きな「成り立ちの違い」で、精神分析的には所謂「性格」なるものは些細なキャラクターに過ぎない。
posted by kagewari at 02:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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