2005年02月19日

『記憶』(3)既にわかっている事への障壁

何回か触れた事のある話を『記憶』という切り口で考えてみる。
よく「あーなんだっけなーあれだよあれ」と、思い出せないことがある、しかも思い出せないのにそれが「どういうことか知っている」、
これ忘れているのではない。

思い出せない理由は何か?

確かについうっかり「“たいした事ではないレッテル”を貼った(意外とこれには自覚がある)」等という誤算もあるが、実際には「なんかが邪魔をして思い出せない感じ」を感じる事も多い。
記憶は記憶そのものだけの存在ではない。
『記憶』というのは、その記憶のファイルの仕分けや階層構造のロジック込みの存在で(だから記憶は大幅に変わる可能性を常に持っている)、『意識されないロジック』或いは『パッシヴな意識=被る』つまり、無意識の総体。

これに対してフラッシュメモリーや自前のマジのメモ帳よろしく『今を司る自我』。

対立するものではないけれど、常に合理的に融和している筈も無い。時おり既にわかっている事への障壁として記憶構造が干渉するように、自我と無意識には多数の矛盾(或いは対立概念)が混在している。『不快じゃなけりゃ多面性』『不快な時には、葛藤構造(矛盾の幅が広すぎる。注:これはもっぱら記憶サイドの事実関係が“印象の強さ”が原因で、解釈として事実から乖離しているため。)』であり、記憶にはそんな指向性がある。
タグ:メンタル
posted by kagewari at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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所謂臨床系の言うところの行動療法ってほど堅い話ではありませんが期待感あるアプローチだと思います
自我と時間』参照




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