2004年09月27日

新球団と政治について精神分析的にイロイロ考えてみる

思うんだけれど、赤字赤字と言っても(12球団あわせた赤字が150億とかね)総収入もデカイので、産業として『大手』である事を無しにするのはおかしな話で、これだけ世間で問題がデカくなるのは、そのファン層の広さや深さを改めて思い知らされる。

よく似ているのは政治、
政治問題がいくら大きくてもこの国では「投票率90%」なんて有り得ない。=「球場が満席」、、
なんていうのか、野球観る時間が暇じゃ無い会社員も多い(スカパーと契約しても時間までに帰れない)、当然球場に入る時間は8時とかになりかねない。

野球ファンと浮動票は良く似ている。
野球に関心があっても、球場に行くとか有料放送と契約とかに一発で結びつく保障は無い。
投票行動から推理すると、不在者投票が増えててたり、、

しかし、浮動票は支持政党がはっきりしていないワケだから言うなら非共同幻想層と言え、プロ野球は好きだが、何処かのチームに極端に肩入れしていない層(パ・リーグファンとかセ・リーグファンとか、選手個々人のファンとか=一部の日本人選手目当てのメジャーファン)これとよく似ている。

そして、選挙の趨勢を決するのは浮動票の取り込み。ジリ貧の政党の次の手は組織票固め。球場を満席にする手法と似てなくもない、、後ろ向きのチームはシーズンシートをパーティー券よろしく営業が売らなきゃならないのだが、この組織票固めはいいシートが市場に出ないという弊害にもなる。。

そもそも非共同幻想層をどう見るのか?
「個々人の発想=どっかの政党の公約」になる筈無いので、明解に支持政党なしであるのが、自然。「投票行動が政権交代にあるから」とか「投票行動がダイレクトに何かの政策を決するから(消費税の時のように)」だと、俄然投票率も上がるのだろうが、どう転んでも現状維持だと投票率は上昇しない。。
「球場に応援に行ったから何?」
  ↑
「このファンは浮動票だからファンではない」こりゃ無茶でしょう、山ほどスポーツ新聞読んでたり、情報番組見てるだけでも裾野の経済活動にはプロ野球ファンとして関与している。
投票行動に移らなくても「支持率を形成できる」のに似ている。(これ視聴率と同じ)、この「支持率」がバカにならない、投票行動では無いが、首相のクビが飛ぶ事もある。
『浮動票が政治にとって薄い関与を意味する』なーんて筈無い。
この層はむしろ考える人たちであるが故に「組織的行動から離れている」のだから、球場に野球を観にいくなら外野席の応援団サイドは避けたいと思う筈。
し か し 球団はそこへの配慮が無い。
政党が浮動票より支持する組織の意向で政策を決定するのと似ている。。

支持してほしい浮動票を政党のファンにする努力はあるのか?
これへの回答が、「ちょっといい男の若手起用」なんてのじゃ目も当てられない。
支持して欲しいファンを球場に呼ぶ努力をしているのか?
これへの回答が、「知名度の高い選手監督の起用」なんてのじゃ目も当てられない。

プロ野球界も政党も浮動票を、「個々人として考える層」として思っていないのじゃないか?これひょっとすると、「フラフラと表面だけであっちいったり、こっちいったりする人」ぐらいに思っていたら大間違いなのに。。

所謂体制側(旧共同幻想主体)には、明解に帰属しない層が「共同幻想=道徳的正統感覚」のパラドックスで「気に入らない奴等」に構造的になりがちで、、、

これがオーナーサイドの読み違えの原因となった

プロ野球ストに対する支持率は、「気に入らない奴等」的な見方への大反発であって、選手会は圧倒的に浮動票を集めた。
「支持するとダイレクトに何かが変わる」
古田の「多数のファン」という表現は球場に応援に来ていないファンを含んでいる事を連想させる
「ファンって何処の誰」的コミッショナー以下のオーナーサイドの見方は「たかが選手」と相まって浮動票の侮辱になった。

どう考えても、かなりコアに物事を考える層こそ浮動票で、彼らは中途半端な政策や曖昧でセンスの無いキャッチコピーだけで失望する(投票意欲さえ失う)、これは共同幻想が壊れている事に関わっているのだけれど(=巨人人気の崩壊と同意)、巨人以外(ある意味自民以外)のヤクルトの選手が支持(選手会への支持なのだが、結果的にこの人物の株が上昇したのは事実)を集める事は、各政党も考えたらどうかと思う。
彼の特徴は「個人としての意見が明解だったところ」
支持を失ったオーナーサイドの特徴は「管理能力に欠ける上司そっくりだったところ(いかにも上からものを言っている)」

日本という国の意識のかなりの部分の自我が、在るべき存在として認識されていないこと、この喪失が「デフレの正体」だと俺は思っている。
posted by kagewari at 14:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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