よく不眠症という言葉を耳にしますが、前回の話同様「不眠=寝られない」であって、わかりやすく言えば「寝付けない」でしょうか。
ネコは良く寝ますが、小さな刺激ですぐに起きます、「起きても寝ぼけてる」という事がありません。実際「あれほど長く寝られるものか」というほど猫は寝ますが、これは捕食獣の本能のなせる技です。つまりねこは飢えに耐えるため(いつでも獲物が手に入るとは限りません、草食動物に比べて好景気不景気の変動は激しいのです)普段は体力を温存しなければならず、寝るのも仕事の内です。正直本気で寝てないとも言えます。
ここにヒントがあります。ネコは「寝るのが習慣化している」そして「寝る事を特別な事と思っていない」、そして又「寝る事が行動の初期動作だとも言える」という事です。
わかりにくいですね、、、
つまり、「一日の終わりに寝る」と考えると、終わってない事が残されていると不安ですが、「一日の始まりに寝る」と考えると、「残された事は明日やればいい」事になります。「やり残しは明日のためにとっておいた」と思えばいいワケです。
もっとわかりにくいですね、、、
明日の意味が問題なんです。
明日を歓迎できないと眠れません。「希望と不安」の話に戻りますが、「希望であるはずの事柄が不安にすりかわる」のだとしたら、悩みというのは、悩んでいる事が問題なのでは無く、『そもそもそれが悩みになってしまう背景が問題だ』と言えるのです。
その構造を分析するのが、精神分析だ、と考えてもらえるといいでしょうか、、。