2016年12月17日

いじめ問題の補足(2)

トランプショックや英国のEU離脱に見られるように、
クローバリズムは地域『共同幻想』にとって”いじめ”みたいなものです。
話の流れ的には「保守VSリベラリズム(本来は対決構図では無く”相克”なんですが)」の話になるかと思います。
そして、左翼思想は(『共同幻想』なのだから本質的にリベラリズムと矛盾しており)リベラリズムの本質をはき違えてしまうって話でもあります。

困った事にグローバリズム覇権主義は「多国籍企業による帝国主義」みたいなものなので、左翼が標榜しちゃいかん話なのですが、何をとち狂ったのか昨今グローバリズム的リベラル主義みたいなんが左翼陣営で台頭したためワケのわからない事になってしまいました。
(この構図は民主党政権が盛んにTPPを導入しようとした様などにも表れたし、欧州リベラル層がEUを推進したのも同じ。)
左翼政治活動の深層には全体主義的『共同幻想』がありますかから(共産党独裁)、さもありなんと言えばそうなんですが、、。

それは権力や権威の主体と化したメディアの問題にも起因している(リベラリストが自ら権力者になるワケだから)。
リベラル主義ってな〜本来、保守的権威に対してそろそろ合理性が無いよって部分を自由化すべしみたいに突き崩す存在という役割なんですが、
コアは自由主義なのですから保守系『共同幻想』の存在も尊重するのが筋論になります(文化としてのその存在はむしろ保護すべきみたいな)。
実際そういう運動を左翼からしてやってます。「少数民族の言語を保護する」などなどです、

だとするならばですよ、
■民族の宗教的戒律だとか、ローカル『共同幻想』の方言や、ひいては地域性や慣習ってものも”体制的に強圧的なもので無ければ(世俗的自由選択を認めているのであれば)”存在を認め保護するぐらいの勢いじゃないと矛盾します。
しかし、グローバリズムってのはですね「移民の件しかり」共同体の不文律や慣習の連続性を破壊しかねない事になるだけでなく、左翼リベラリズムの代名詞にもなりつつあるPC(ポリティカルコレクトネス・表現の政治的抑制や配慮)、これは「半ばPCこそ標準語なのであり、それに理解を示せない人は反知性主義のポピュリストだ、無知蒙昧な極右だ」と弾圧するワケです。
地方少数派な伝統的コミュニティーの存続を認めない(大店法により地域の商店街が潰れた過去を思い出せば誰にでもわかることじゃないかと)。

グローバリズムを標榜する法人が社内公用語を英語にしてしまうとかね、イロイロありますが、、
同様にナンセンスだってワケです。
左翼な人はやれ「女性の権利運動」として旧姓の使用権などで大騒ぎしておきながら、地域共同体の慣習や伝統の存続を認めない(PCジャンルに記載無い文化は滅んでしまえとばかりに)。
TPPじゃないけれど、どこの権威様が決めたのやら上から目線で「これが国際ルールだ」とばかりに少数意見を認めない(選挙に勝ったので少数意見では無くなりましたけどね)。
 ↑
この状況にですね、
リベラリストこそ断固反対なワケです。

■一見左翼リベラリズムは人権だとか多様な意見をなんとかだと表向き言っていますが(なんせ左翼運動の本質も『共同幻想』ですから)、自分達が決めた教義に従えと体制側から弱小『共同幻想』コミュニティーを(異端であるかのように見立て)権威的に(自分達で決めたルールに)同一化するよう強いている構造に陥ってます。
この勘違いがトンでも無い話になっているから、トランプショックや英国のEU離脱になっとんのです。

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posted by kagewari at 07:58 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月12日

いじめ問題の補足(1)

いじめの原則論は各所で書いているのだけれど「お家断絶的部分」に関して補足しておこうと思います、
■本題の前にいじめ問題の概略おさらいしておきますが、
・(相対論で言えば)比較強者は「イジメられる側」である
・いじめは『共同幻想』の典型的な組織防衛安全保障機能のひとつである(極端に言えばいじめは『共同幻想』の専売特許)
・『単独者』のように組織外の門外漢認定された個人はいじめの対象とならないし、物理的にいじめという行為が不可能である(隣町の見知らぬ人をいじめるとか不可能ですから→しじめは組織内部でしかできない現象)

・何を理由にいじめが発生するかと言えば『共同幻想』の不安(『共同幻想』はその強迫性や神経質とも言える予定調和により成立しているものなので組成は非常に脆弱である)
・『共同幻想』は「誰それが何故そうなのか動機がわからない(そして組織内で共有できない)」だけで組織の存続に関わるような不安状態になる(この不安が共有されれば集団心理として形成される)
・基本的にイジメられる側が高度な自己紹介に成功しその共有に成功すればいじめは停止するが、そもそも『共同幻想』として共有理解可能な概念が低水準に限られており(そもそも『共同幻想』は機能限定のリミッター的抑制力無しに(集団で共有しなければならないから)成立しないので、高度な知見は理解されない→内部で限られた人物がその知見を理解するだけでも集団不安に繋がるケースすらある)
●実際にはあり得ないことだが、仮想上「仮にネタバレしていない強迫心理系メンタル問題が『共同幻想』に”共有されちゃった”場合」、その集団は集団としてメンタル問題を『共同幻想』に取り込んだことになるので(その集団にとって常識化された概念)、集団発病と言えば語弊があるが”そのような状態”になる(得意のインセンティブも機能せず組織構成上あり得ない)。
※それに似た『共同幻想』を挙げるとすれば「新興宗教などのカルト集団(教祖の存在によりなんだかよくわからないながらもインセンティブは機能するので集団化可能)」

■刑事事件に発展するいじめ問題のおさらい
・通常『共同幻想』基本性能のいじめは(最強の判断が下された場合)村八分に代表されるように対象者の殺害に及ぶほど苛烈なものだが、基本的にその目的は「職務質問のようなもの」である。
・故に”一般的”ないじめ条約は「”非公式”に非暴力的抑制のかかった行為」と考えることができるため、傷害事件に及ぶような判断が即決されることは”無い”(むしろそれ系の即決判断があり得るのは権威代表者による”体罰”)
●上記にあるように「社会面で報道されるような刑事事件に発展するような”いじめ”は『共同幻想』としても常識化された共有概念の破綻であり」=当該『共同幻想』それ自体が”事故っている”事を意味する(事故物件的な)。

このような問題を引き起こす組織は、封建時代「お上が廃滅措置」を下した。
それが「お家断絶」である。
極論になっちゃうけれども、封建時代であればレイプ事件を起こした「慶応大や千葉大は速攻廃校処分となってもおかしくは無い」ワケです。
大きなフレームの『共同幻想』ヒエラルキー全体から見た場合、そんな下部組織の存在が封建的ヒエラルキー全体の”不安要因”となるためで、
わかりやすく言えば上部組織が末端組織をいじめ(監査)し、最強の処分措置が決定された場合、躊躇なく「組織廃滅」が選択される。

現代社会は封建時代じゃありませんから(それもひとつの『共同幻想』崩壊レベルのひとつだけれど)、”お上”がいきなり「お家断絶」なんて事にはなりませんが、
少なくとも、学校などにおいて刑事事件に及ぶいじめ問題などが発生した場合、文部省が即座に(廃校は無理なら)「当該クラスの解体」を決定するのが(『共同幻想』の規約的には)正しい。
(※勿論個人の処罰はそれとはまた別に行われるのだが、運営上管理権限を持つ上部組織は”組織そのものの処分”を速やかに決定するべきなのが『共同幻想』の原則論)
●参考例は「暴力事件や喫煙などの非行が発生した時の”野球部”に対する処分」
 ↑
更に付け加えると、映画『フルメタルジャケット』じゃないけれど、全てを団体責任として懲罰を与える形の教練が「戦闘集団としての集団帰属心理(自意識抑圧と組織論のような合理化)を醸成する」のだけれど、そもそも職場や学校のクラス(階級)にそんな戦闘集団的な目的が現代社会に存在しているのか考えていただければ、「昭和の『共同幻想』はとっくに終わった時代なのだから」の理解もわかりやすいかと思います。
(※逆に言えば、最悪上官の命令で限りなく死亡する任務をこなさなければならない軍隊の場合、当事者があれこれ悩まずに済むためには、自意識抑圧も本人のメンタルにとって利益となるため(所謂合理化ね)、サムライという階級(クラス)が上位概念として自我構造を階層化するように、軍人という階級(クラス)が人としての存在より上位である構造が職業として現代でも合理的なのは事実。)、

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posted by kagewari at 19:36 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月08日

トランプ大統領の今後を予想してみる

選挙中を含む彼の経済関係の発言が無茶苦茶なのはご存じのとおりで、
そのままいくのは不可能ですから「この辺に落ち着くのではないか」を予測してみようと思います。
限定情報で彼の心理を読んだところで、政権は多数の人が関わるものですからたいしてあてにもなりません。”博打的予測程度の話”とご理解ください。

■中東への梃入れ
・シリア内戦において「アサド政権の存続を認めロシア協調でIS壊滅を最優先」
上記とイランへの強硬姿勢の矛盾は、(イランや中東全域バース党に見られる反欧米社会主義系元祖イスラム原理主義派に)「核を持ってもいいとは言ってない」線に留める。←昔のような全面対決を意図したものでは無く、穏健派との対話も継続。←核に関する見解はロシアも同じと思われるので、米ロ協調でISを叩く根拠と矛盾しない。

・サウジとの関係悪化は放置
ロシアがサウジと軍事協力強化しようというなら「お好きにどうぞ」
・サウジとイスラエル基軸路線を実質放棄
米軍に死者がでないのであれば、中東に少々ロシアの権益が増えようが気にしない(それで紛争激化してロシアがアサドとサウジの関係やらで苦労したいなら結構なことだ)。
・英国との関係強化(NTAOとは別腹的に→案にフランスの存在を無視)英国へ海軍増強の要請
・後述する自衛隊への要請もそうだが、米国における中東の軍事プレゼンスは「海軍だけでよい(既に中東オイルの世界戦略上の価値は石油市場そのままに暴落した)」

■欧州との関係ウクライナ問題
・ロシアの見解は「ごもっともだ」
米国は節操無しのNATO拡大路線を支持しない(いつからEUとNATOがセットになったのか?米国はそんな話を聞いたことも無いし同意したつもりも無い)
「ドイツ・フランス周辺が好き勝手するなら米国のNATO駐留経費を全額負担すべきだ(てかそういう話なら米国はNATO抜けてもいんだよ)」
・難民問題「難民(母国に帰る予定)なのか移民政策なのかはっきりするべきだ」
EUが無条件に難民とも移民とも区別せず”受け入れ”続けるなら(当事国がどのように判断しようと自由だが)、米国はEU各国からの入国審査など”イロイロ考えなくちゃいけない”のだが。
米国は故郷の再建に力を尽くす気構えの”本当の難民”を支援する(トルコへの人道援助を増額)。

■アジア政策
・「大統領選時に中国は為替操作国だと言っただけで、元高であるべきなど言った覚えは無い。(国際金融組織の思惑にあるように)中国”元”はとっとと変動相場制に切り替える(暴落する)べきだ。」
てか中国の偉大な指導者は(為替の問題もそうだが)いつになったら中国を民主化するのか?
・米国の通商や海軍の自由な航行に支障が無いなら南シナ海云々に米軍は積極的に介入しないが、
中国政府の言う通りなら南沙諸島に米海軍艦艇が好きに停泊してもいいという事か?
・日本周辺の安全は専ら日本がやるべきことで「尖閣が日米安保の対象だとかそんな話で詰め寄られる筋合いは無い(だったら駐留経費を全額負担するべき)」
日本に一番欠けている貢献は自主防衛力の欠如である(軍事予算が著しく低すぎる)。
日米同盟は両国の国益が合致する時の協力関係であり、米軍に主体的な日本防衛義務があるような話をされても違うと思う(日本防衛の主体は自衛隊であることに説明が必要か?)。

・北朝鮮と直接対話に応じる
米国まで到達するICBMを本気で作るなら米国は躊躇なく貴国を攻撃する。しかし核兵器を放棄するのであれば韓国軍との大規模演習をやめてもいい。平和条約を結びたいなら韓国と連邦制でもなんでも構わないので平和統一可能な話し合いをとっとと始める事が条件だ。
平和統一が進むのであれば(米海軍が寄港できる環境を残す事を条件に)米軍は韓国から撤収する。
・米国の外交にコミットしたいなら中国と協力することも否定しない
しかし、中国主導で話が進むことには否定的である(中国の国益は北朝鮮カードの温存なのだからできっこないだろう)。仮に中国が民主化するなら中国主導で話が進むことを支持しよう。
・中国が一国であるとか何だか知らないが中国が台湾に軍事的圧力をかけるのを許さない
何度も言うように中国が民主化するなら、台湾も香港もスムーズに進むだろう。
米国は中国と敵対しているのでは”無い”、民主化が遅々として進まない中国に問題があるのだ。

・日本とのミサイル防衛は最重要項目「自衛隊はイージスを現行計画の8席から12隻へ増加させるだとか、地上配備イージスの設置などもっと国防に積極的であるべきだ(米軍は協力を惜しまないが日本周辺海域と在日米軍保護のためのミサイル防衛は日本の”役割”である)」
「勿論沖縄基地問題には積極的に対応する(国防長官は元海兵なのでペンタゴン直で交渉可能だ)」

■米国国内政策
・「リベラルを自認する州が(移民問題など)ホワイトハウスと対立しても好きにしたらいいし、その権利がある(次の知事選で負けるだけだ)」
・FRBの利上げに反対した覚えは無い(ドル高容認・米国の再建を外需に依存しない)
・米国産業の防衛は各種”貿易協定の見直し”により解決するのでドル安誘導の必要は無い。
専ら米国への輸出のみを前提とした法人の製品には”なんらかの追徴課税”をするが、同社が工場を米国に移すなら法人税を一定期間無税にしてもよい
・国内インフラ投資政策に民間資金も誘導する(日本で言う建設債権買取系の政策)。←故にドル高で投資資金が米国に戻る事を歓迎する。
・オバマケアは修正するが”国民皆保険は更に進める”
・軍事”先端”予算の大幅増(地上戦力は減ってもいい)
・所得減税は「フラット・タックス」も視野に入れ、低所得層への「還付式ベーシックインカム拡充」によって累進性を保持する(勿論給付型奨学金制度や現在ローンの借り換えも可能とする)。

こんなところじゃないスかね。


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詳しい経緯は下記リンク及びサイドバーコメントリンク表示の説明参照
コメント欄の削除があった件(関係障害について)
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posted by kagewari at 18:18 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月01日

「実は世の中”必要の無いものだらけ”である」(2)

>経済学的に言えば「需要不足があるなら消費性向の高い階層に直接所得分配すればよい」論点の方が重要になります(企業の内部留保が問題とかの話とも関係しているんだけども)。
>●先進国経済においてはある意味「消費活動単体でも立派な仕事」だからです。
>(勿論この場合の仕事は、労働を意味しない”運動”や”物理的仕事量”みたいな意味ですが)


さて、ここで実にめんどくさい話が登場してきます。
既存の実体経済における所得分配構造です。
カルロスゴーンはひとりでうん億円に上る実利益を叩き出しているのではありませんが(社長職や上位管理職の場合「動かしたプロジェクトの利益や総額の数%が成功報酬」みたいに考えるとその妥当性も納得がいく)、その高額所得に社会的異論はほぼ発生しません。
皮肉な事に、ゴーン級の人材を失っても「料亭が板前を失うような問題は起きない」のですよ。
それでもゴーンはうん億円の報酬を得る事の合理性は保たれている。

世の会社法人の花形は営業職ですが、
昭和であれば”接待ゴルフ”でお馴染みの、手練手管と申しましょうか、、
しかしそれって、体のいい押売りですよね?
(取扱い商品やら技術が本当に取引先に有用なら、何も先の担当者をやれゴルフだ風俗的なものに接待する必要性など無い←見様によってはこの行為は市場経済を阻害する障壁でしかない。)
しかし、飛び込み営業に奔走する営業マンを賞賛しても揶揄する人など滅多にいません。
皮肉な事に、その営業職が失われても市場原理が(フリーエコノミーも内包する)情報化社会への変遷により広範に機能していれば「無理なく市場経済がマクロの生産調整してくれるのでむしろ社会的には合理的です」。
それでも、営業マンの奔走に対して高額の給与が支払われても誰も文句は言いませんし、ましてや営業マンは自分の所得を恥じたりしません。

すっかり外圧で逆ザヤ構造は消えていきましたが、
昭和の大減反時代などに見られるように、農業はなんやかんや政府に統制されたり保護されてきました。直接所得補償制度なども登場し、実質農業は生産=所得ではありません。
勿論の事、仮に保護政策を全て撤廃して輸入に切り替えても誰も困りませんが、
それでも、国土保全など含めて営農それ自体に社会的評価は存在しているし、
農家に対する直接所得補償は民主主義により合理的であると選択されています。

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posted by kagewari at 21:45 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月25日

「実は世の中”必要の無いものだらけ”である」(1)

「どうでもよくないことなどこの世に無い」の活用編です。
ちょこっと前回エントリーにも被るかなと思いますが、専ら経済・社会学的な話です。
特に近代以降先進国以前までの『共同幻想』における重要項目強迫心理である「社会適応」ですが、その合理性が担保されるのは、封建社会における原始的共同体から近代前後までの重農主義的な世界における話であり(焼畑であるとか収穫など生産と”生存”にそれは直結していた)、
英国に始まる産業革命以降、これは労働者の概念への変容しますが(及びそして国家や地域社会の下部構造へ階級的に組み込まれヒエラルキー構造も高度化し)、

左翼思想をアレするつもりは”まったく無い”のですが、マルクス先生の予言のとおり無計画な増産は過剰在庫を生みいずれ破たんします。ところが、実世界では、そこに「市場」が最適化機能を発揮することで過剰在庫の問題等は速攻解決したワケで(そこに大恐慌や大戦争による教訓なども得つつの難行苦行でもありましたが)、民主主義も論理的には市場原理の一種です。
一見すると市場経済は万能にも見えますがグローバリズムやら戦後の労使対決階級闘争やらケインズ先生も言う通り機能しない局面や状況もあります(故に政治が重要になる)。

ここにも”しかし”がありまして、
ひとつの典型が「米国の国債」って代物です。
米国は莫大な財政赤字を抱え、日本のバブル経済時代などに顕著でしたが、
「日本の黒字は実はそのままでもいんだわ、米国の国債買ってくれればお金は戻るから」つー側面あったのですよ。
何故なら米国ドルは国際通貨であるが故に、ナンボ刷っても(ほとんど金準本位制が確立しているかのように)価値が暴落しません。←勿論その意味は為替市場の中で乱高下はしますがハイパーインフレに及ぶような破綻は起きないワケです(ここ過剰生産デフレ潜在力も織り込みつつね)。

なんつーか「それだけドルで買えるものが実態として存在し続ける」からです。
これが先進国の特権とも言うべき造語ですけど、「需要創造」って言えばいいですかね、
資本主義が発明した「信用創造」超える(インフレターゲット派が根拠としているような)ファンダメンタルって代物です。
 ↑
経済学用語が存在するのか不明ですが、財政破たんなどの計量する上で(インフレターゲットなどの推定にもなるんですが)「過剰生産デフレ潜在力が=需要不足」となりますから、言い換えるとマルクス先生じゃありませんが”過剰生産力”なんですな(それだけ先進国の生産パフォーマンスがでかいんだと)、
加えて、先進国の場合国際為替の関係で通貨の安い発展途上国の商品が廉価にナンボでも流通します。”過剰生産力”に加え”過剰流通力”みたいなものも母数になると思われ。
この”過剰生産力”と均衡する税制出動ならどんだけ財政赤字がデカくても(流通がおっつくのでハイパーインフレは起きないので)無問題なのです。
むしろ、需要不足を放置し経済ファンダメンタルが縮小してしまう不況(潜在過剰生産力もろとも縮小)、それこそ本物の経済失速です。

つまり単年度なりのGDPの比率に対して妥当な範囲内(需要不足範囲内)であれば、赤字国債をナンボ刷っても問題無いのです(GDPに対してデカ過ぎるとかはヤバいけど)。
※累積財政赤字が問題になるのは「借金の支払い額がデカすぎて予算における自由に使えるお金が相対的に減り続ける」ところに尽きます。問題の中心は「需要不足を埋めきれない」部分です。
昔の借金を緩やかに踏み倒す最も適切な方法は”インフレ”ですが、先進国各国は安定成長期に入りインフレが0になったり、通貨高や投資先不足によるバブル破たんやらデフレリスクが高まった事が「円滑な財政出動による需要不足解消プロセスを損なうことになった」と考える事もできます。

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posted by kagewari at 22:56 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月19日

脳の構造云々の話(補完)

前記事に書いたとおりなんですけどね、
>脳の使い方を主体的に・意識的に変えれば(『一拍置く』を意識するなど)、その頻度に応じて脳の構造も変化していくのです(異論は認めません)。

どうにも執拗に反論アイデアが存在するようで、
も少し補完しておきます。
どういうことかと言えば、
・確かに変化があるとしても仕事に耐える内容など社会的に期待される云々かんぬん
・大人になって以降は変化も限られるので(そして上記に関連)
・社会的に考えるなら(大幅な変化には至らないのだから)”健常者?”なる謎の人物達の振る舞いが重要なのではないか、
などなどです、

果たしてそこに補完説明が必要なのか(一文で終わってしまうので)、、
ちょっと考えましたが(今度はまた更に別角度の反論になるだけなので)、
ままよと書くとしましょう。

■えー説明するまでも無く前述の反論は「社会適応」が強迫的に前提条件となっている
<終わり>

これじゃ補完もクソもアレなので、更に補完の補完しておきますが、
・そもそも「社会適応」の概念は『共同幻想』における代表的な強迫心理のひとつである
・『単独者』化を包含する『共同幻想』崩壊過程のメンタル問題増は、社会学的に先進国化における過程において派生するものなので(高福祉・高学歴高寿命化=労働力年齢の相対的低下・子供手当・フリーエコノミー)、経済学的にも所得分配による内需経済へのシフトが進行中において発生するもので、「社会適応」の合理性はこれに応じて後退する。
先日の政府諮問委員などにおける働き方研究に「フリーランスの検討」が含まれているのはこれに応じた帰結のひとつである。
・国際的にも左翼のポリティカルコレクトネスに拒否反応があるのと同時に(この話の背景にも「メディアの喧伝するPCな社会に適応しろとの社会適応的ごり押しがある」)、いじめ問題を筆頭に『共同幻想』社会の存在そのものへの怨嗟のようなものが表面化しているが、これも心理学的には「いじめの無い社会」を考えるのは間違いであり当該『共同幻想』の解体こそが答えである。
(※PC関連における問題に欧米における「ホワイトギルティ(白人自虐史観)」への反発などの解説が登場するが(トランプ勝利のバックグラウンド的に)、問題の本質は「左翼右翼問わず社会的圧力の存在(権威性同調圧力)」なのであり、即ち「クラス(階級)組織化された社会そのものこそが撲滅すべき近代の悪癖」なのであって(社会の解体では”無い”)、「社会適応強迫心理」こそが問題の本質と考えるのが筋論。)
 ↑
この説明がぴんとこない人いるかもなので、ちょいとあれするならば、
「社会適応」を考えも無しに(無意識に)是とするなら、
「組織暴力団が問題だから、これを矯正・厚生させる新手の組織が必要だ」←こんな話を先進国でおっぱじめるのかってナンセンスに(無意識であるが故に)気が付いていないって話です。

(※臨床系で言うと事のナントカ障害を持つとされる、ブラピやトムクルーズやスティーブンスピルバーグに今から何をせいって言うんです?その必要性からしてあるのかね。勿論ゲージツ家にとって社会的成功なぞは”偶然”であり、無職の彼らが下北の貧乏酒場で芸術論議にくだ巻いていたとしても彼ら個人の主体的価値は全く変動しない。←まさか話の主題がその在り様に腐っている話だったら?それは愚にもつかない強迫心理である。)

そういうこっちゃないんですから。

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posted by kagewari at 21:43 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月18日

脳の構造云々の話

脳筋じゃないけれど、
そりゃね鍛えたところが逞しくなるのは脳も同じです。
だからどうもこうもへったくれもありません。
脳の使い方が同じなら、そっち方面に強化され「マッチョな逆三角形みたいな」方向に”育つ”のでありまして、
そうでないなら米国などで実践されている「学習障害な子が有名大学へ」みたいな臨床例はでてきやしませんがね(使い方を変えれば脳もそっち方面に変化するのだから)。

「元々太りやすい体質だ」みたいな先天的な偏差はあるでしょう、
しかしそれが現実のあり様を決定つけるものではありません。
(むしろ全然関係が無いと言ってもいい)
日本人にもやや太めな人や現代で言うメタボなんて論議もありますが、欧米諸国の肥満と比べれば比較になりません。それを「やっぱり遺伝子か」と考えちゃう人もいるのでしょうけど、むしろ考え方として「食習慣」による偏差で考える方が合理的な話です(人種の偏差に至った背景もそこなんだから)。
だとすれば内部的な偏差は現実に存在するのだとしても、それ以上に大きな差異は”習慣”によって発生すると認識するのが合理的判断です。

社会学的に習慣と言えばガチ『共同幻想』論になりますから、
(左翼と右翼とでは脳の構造からして違っちゃっている話にもあるように)
脳の使い方として何をこころがけるのかで(何の筋トレをするかの違いと同様に)脳の在り様も違ってくるワケです。

うんで、このような話をすると速攻出てくる典型的反論が以下。
「私はどれだけ努力しても全く筋トレの成果も、手の器用さなども全く”絶対に”変化しないのです。私だけにはあらゆるリハビリは無効なのです(だいたいこの場合の理由とされるのが私だけ先天的なナントカがある系の話からはじまる)」←そして強硬に熱弁をふるう調子で(時に感嘆符なども織り交ぜられながら)語られるのもその特徴。
 ↑↓
無理筋過ぎます、、。
先天的もクソも、だったら脳関連の障害後のリハビリはなんの合理性でこの世に存在するのでしょうか?
筋力の衰えで死に至る難病を抱えた患者が幾分かでも延命になればと筋力の温存のため行うリハビリは無駄なんだからとっととやめちまえって話をしたいのだろうか?
同じ人間ですよ(しかも障害の度合いから言えば前述の説明事例の方が重篤です)。
「私だけ時間が止まっていて、なーんにも微塵も変化しない特異体質です」って、相対性理論を超える新設を展開しようって話のか、、。
しかもそれが熱弁になっている時点で「強迫心理」の介在バレバレです(”反動”が関与している)。
そこに気が付いてくれと(あれれなんかおかしいぞ的に)、

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posted by kagewari at 07:24 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月14日

左翼リベラル思想の崩壊

はなから矛盾していた概念です。
マジにその矛盾を解決せんと実験した毛沢東先生がまー無茶苦茶なことやりましたから(インテリ階層殲滅大虐殺とか)、なんとわなしに高所得インテリ階層既得権益層が知的なんとかでポリティカルコレクトネスな左翼思想を論じる事が(ある意味文化大革命の反動で)アリかなって話になりましたが、
大本営マルクス先生の共産主義革命はプロレタリアートによるプロレタリアートのための革命であった筈で(マルクス先生自身はそれを経済合理性の必然と考えたもので極端に倫理的な事を意図していたのだろうか?とも思うんですけどね)、
メディア含めてエスタブリッシュメントな高所得インテリ階層が上から目線で「私たちが言うように人権をあーだこうだできない人は無知蒙昧な低所得者(プロレタリアート)であり蔑視すべきだ」みたいな調子だから、もうね、、それはどんな(宗教的)啓蒙なの?
その姿がもうリベラルじゃないよねみたいな。

左翼リベラル主義という存在そのものが構造上矛盾しているという様が”もう限界”だと、
米国大統領選においてサンダース支持者とトランプ支持者が被った事に表れているように、支持者は予めその政策が左翼系だの右翼系だのの分類には興味が無い(その分類からしてたいした意味が無かったのですから)。
現代的な人権主義的云々の知見は「(あったり前に)誰しもが織り込み済み」であり、
必ずしもリアリストって事だけでも無く(対処療法的な必然性に唯々諾々と従おうって諦めでも無い)、「(メディア批判など)ダメ出しされてる事は論外であり、その影響なのか知らないけど現状ってやたらおかしなことになってないか?」な認識があるのですよ。
そして、世界的にそうなってきてる(ようやく情報化社会のなんとやらが本格化したのかと)。

■それこそ「その意思をさ、(所得に関係無く広範な)プロレタリアートが民主政治で意思表示した」って話で「マルクス先生心配しなくても投票市場(民主主義)は機能するんです(故に共産主義が答えじゃないから)」とか何のこと無い自然現象が起きているだけです。

米国大統領選においても、トランプ支持派集会で取材陣に大ブーイングが行われるなど「高給取りで勘違い甚だしい(故に存在そのものが非公正な)メディアに対する批判」は限界越してます。
左翼リベラルな論陣な方は映画「誰がために鐘は鳴る」主人公気取りな幻想がまだ終わっていないのでしょうけれども、WWU(第二次世界大戦)前後における”悪いファシズム”みたいな動きは現代社会においてどこにも(為替市場体制やIMFやら環境が全然違う)メインストリームとならない。
(それっぽい代表は中国だし、そのまんまなのはISや北朝鮮ですがさっぱりメインストリームになっていない。しかも左翼リベラルはどちらか言えば中国共産党の味方ときてます。)
欧州には地域的にそれっぽい極右政党はありますよ、
ありますけどね、英国や米国に見られる現在の動きは一部の極右政党支持者の話では”ありません”(彼らが勝手に歓迎しているだけで)、社会における広範な認識となっている。

少々いかがわしい右派的な話がちらほらあっても、”ある程度”の筋が通ってれば「既存メディア的なアレより何倍もマシだ」という方向が露見してきたんだと。

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posted by kagewari at 19:42 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月10日

トランプ大統領の可能性は5割超えと書いてきたワケだが

7日の記事でトランプ大統領の可能性は5割超えと書いてきたワケだが
(判断する上で参考になったのはニコ動系かな?右派論壇のアングラニュース評論番組でした。)
■『トランプ大統領』となりました、

彼には能力的にも、政策的にもほとんど期待できるところは無いので、
トランプ大統領の今後はどうでもいいことですが(笑
●この選挙の意義、或はトランプ大統領最大の偉業は「”彼が”勝ったことです」。
個人的にはサンダース氏が大統領になってくれればどんなによかったかと思いますが、この際ですトランプ大統領でもいいじゃないですか、押しの強さなら彼のが数段上ですからね。

アンチ・エスタブリッシュメント
「エスタブリッシュメント」なる言葉に馴染薄い人いるでしょうけど、昭和の政治論においてほとんどその意味合いは黒幕的陰謀論的なものでした。横文字の増えた現代社会では文字通りの意味になってきてますが、キャッチコピー的に横文字に殊更含みを持たせた昭和の意味合いのが今回の選挙における実態に即したものだったかなと思います。
(※ちなみに上記の反対で、欧米では陰謀論的意味合いもある「グローバリズム」なる言葉は、グローバルがそのままの意味で日常的に使用されていたため日本では単なる国際的?みたいな解釈になっている。)

既存メディア・既存政党・既存支配階級それら全てを包含する概念はド・デカいダメ出しを食ったのですが(勿論予告編は英国のEU離脱)、
ヒラリー優位なんて報道してきたメディアは誰か責任取るんでしょうか(笑
明らかにトランプ勝利の背景に「メディアのヒラリーごり押し」があった事は間違い無い。
それから(引用元の米国の図がそうなのかもだが)メディアの「ヒラリーとトランプどちらが勝っているのか色分け表」のスケールが全然数字と違うとか(現在230VS300だとするともっと勝ち負け表のトランプ赤い色はもっと長い筈だろうに)。姑息すぎる、、

加えて今回得票数ではヒラリーが上になりそうなのだが、
これはトランプが「カリフォルニアとNYを最初っから捨てていたから」ではないのかね。
英国のEU離脱国民投票の時にも「アンチロンドン」みたいな国論があったと言われているけど、「アンチ・エスタブリッシュメント」の延長には「都会の高所得なインテリ左翼でポリティカルコレクトな人」も含まれており(”高所得のインテリ左翼”ってのも随分”プロレタリアート”から乖離していると思うのだが、、、)、先日の東京都知事選的なものも含まれている話だと思う。
もっとわかりやすく言えば、情報取得をクオリティーペーパーと呼ばれる新聞に依存する階層への反発(新聞とかそのまんま読んでる人的な)。

つまり「アンチ・エスタブリッシュメント」は「高所得な都会のインテリ批判」に波及し、
「マスメディア批判」は「そんなメディアの言う事をそのまんま見聞きしている人への批判」に波及している。
『共同幻想』治世主義みたいなものに対する社会的な不快表明ですな。

ちなみにですが、トランプ氏、
政策的には左翼的な人として知られています(演説でいきなり角栄的な所得倍増論をぶち上げていたとおり)。オバマケアには批判的ですが、トランプケアのような?皆保険制度そのものは肯定しているなど(そこが宇都宮サンダース氏支持票と被っていたのだが)、「共和党基本政策と相反する部分多数」なのです。
安倍政権が政治思想的には右派なのに政策は左翼的なのとよく似ています。
17日にも会談が行われると報道されていますが、想像以上に意気投合する可能性もアリです。


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