2007年10月24日

メディアリテラシー:Googleがヤバイ事に。。

そもそもの始まりは『TBS』、
TBSと言えば印象操作やら捏造報道やらオウム関連やら不祥事のオンパレードなTV局
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid268.html
(これも面白いのでオマケで↓)
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid170.html

ライブのCX買収失敗→その後の堀江「国策捜査」
そしてその後楽天のTBS買収アプローチ「難航中」でご存知のように既存メディアの”インターネット”に対する抵抗・拒絶・嫌悪・圧力には凄まじいものがある。堀江の「新聞無くなります」発言の時には新聞メディアから猛反発を食った。
現楽天イーグルス(プロ野球合併問題)に最初に手を挙げたライブが実質的に読売ナベツネの画策で楽天に付け替えられ(当時三木谷は財界なんかとの関係も良好)、ライブのCX買収はSBホールディングス(そりゃヤフーも関係しているでしょう)北尾の介入により失敗。
この時にも郵政族全体(放送免許の管轄省庁)で地検への働きかけの噂もあって(ライブ立件のトリガーはCXじゃなく、当時不動産にも進出しだした京都駅前再開発関係やら、金融当局が一時ライブに打診した武富士買収、広島における亀井との選挙戦等様々な噂がある、不動産に関してはライブ宮内が社長就任が決まっていた某不動産会社の社長が○暴のチクリで逮捕される事件が始まりかもしれない)、随分ドロドロとした話なんだけれどもライブとCXが業務提携の話していた時にCXのヤメ検顧問弁護士が日枝の指示の元ひっちゃきになって地検に立件するよう情報を流していたのはほぼ既成事実として語られている。
ここまでの話の背景には『小泉政権』ってビヘイビアがあった、
この事件は民主党の偽装メール事件まで続く、

その後ライブの堀江逮捕を受けて、暫くネットVS既存メディアの対立は静かになるだけれど、楽天のTBS買収に端を発する騒ぎが拡大し始める。
そもそもTBSは、毎日新聞の倒産騒ぎがあったのをきっかけに(TBS株の売却、この時創価学会のお世話になった恩がある)大手新聞メディアの安定株主が無いTV局として特異な存在にもなるんだけれど、その後のTBSのハチャめちゃぶりは前述のリンクにあるとおり。
赤坂の不動産価値含めて株価が割安という事で、楽天がTBS買収に動き出した、

ここまでは、インターネットポータルは将来の動画コンテンツの充実を狙い先行してTB局の買収に企業価値の上昇を当て込んでいたのだけれど、その後TV業界の強烈な反発を受けて独自に動画配信する形の方が現実味を帯びてきた。
gyaoの頭角やヤフー動画、そしてプロ野球中継のインターネット配信等各ポータルは「もうTVはいいか」な状況。
三木谷も本音「損益が出ないならTBSに買い取ってもらってもいい」と考えているのじゃないか。併行して”YouTube””ニコニコ動画”の伸びは、映像メディアとしてTVを抜く日も近いという可能性を秘めていて、将来番組制作そのものがネットにシフトしてもおかしくない。実際TV局が何をしているってコンテンツ自体は番組制作会社に丸投げしているケースも多いのだから、代理店的性格のTV局本社等飛んでもいいワケだ、
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posted by kagewari at 12:14| Comment(0) | TrackBack(1) | 精神分析時事放談

2007年10月20日

テロとの戦い

これ言語としておかしいでしょう。
”テロリズム”との戦いなら治安の維持含めてテロの脅しによって政策の変更をしないって事だろうし、”テロリスト”との戦いならそもそも『24』や『007』じゃないけれども先ずテロリスト探さないといけない。まさか「テロリストのいそうな地域を爆撃」じゃいくらなんでも近所迷惑だし、「テロリスト軍と正面対決」なんて事になれば、そりゃ相手は明快な武装勢力なのだからどこかの国の反政府勢力って事になるのであって、テロリストと呼ぶのはどうなのと「何々一派殲滅作戦」の方が適当だ、

つまり「テロ」って言葉が抽象概念になっている。
何の事だかよくわからないまま各人都合のいい意味に解釈されているのじゃないか。
「アメリカの戦い」「国連の戦い」「イスラム教とキリスト教の戦い」「軍事勢力と先進国の戦い」「国際関係としての国際貢献」、一体何の論議をしているのか?

「テロとの戦い」
それって、実際の行動だと何をする事なのか。それでいいのかって論議の前に「どんな地域で自衛隊がどんな活動をする事か」ってな、技術論になってしまっている。
この”前提となっている言葉の抽象概念化”が議論の対象にならない。まるでキャッチコピーみたいに流通しちゃっている。
TVキャスターまでが「このテロとの戦いに日本がどんな・・」と何の疑問も無く言葉にしてリュ移させてしまうのはかなり危険で、
少なくとも「えー、このテロとの戦いですか、何の事かよくわかりませんが、日本がどう関われば・・」ぐらいであって欲しい。

実際国際テロリズムを”事件として解決”するなら「ジャック・バウアーやジェームズ・ボンド」って少数の人材による高度なレベルの情報機関や諜報機関をいかに創設するのかって、スパイ活動みたいな話が最も効果的だろうし(なんせテロリストを逮捕しなくちゃいけないんだし)、
国際テロリズムの土壌を政策として”解決”するなら、宗教宗派対立含む国際関係の場を準備する事が効果的でしょう、実際現在「軍事的解決しか選択肢は無い」として国や地域に正々堂々宣戦布告しているテロリストがいるとも思えない。どこかに必ず交渉の窓口はあるのだから、「実際の話、どうしたいのか?」と話を聞かなければ解決の糸口もみつからない。

まさか「給油しなければテロとの戦いは終わりだ!」なんて事がある筈も無いし、言語として何を言っているのか意味不明になるわな、
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posted by kagewari at 05:27| Comment(4) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談

2007年10月15日

ネットの咆哮

「砂漠の嵐」作戦(operation desert storm)の時、軍事評論家の間では今回の戦争はこれまでの戦術と違う次元で行われたとされ、これをエアランドバトル(Airland Battle)と呼んだ。
これ何って言うと「地上軍と航空機による直接連携作戦」の事で、複数の戦力の組み合わせが相乗効果を生むって戦術。

ネットと言えば2chに代表されるように”テキスト中心”の掲示板世界だった時代もあるのだけれど、結果としてAAなる芸術としか言いようの無い文化が生まれ、その後ブログの登場等画像を交えた”記事形式”や”まとめサイト”等のコンテンツがハイスピードで流れ、ネットに接続している時の情報収集のパフォーマンスは飛躍的に拡大し、RSSなんてものに頼る事無く総体としてネットの媒体としてのパフォーマンスはここ数年で紙媒体を完全に凌駕した。

そこに新たに登場したのが『動画サイト:YouTube』だ、
同様の動画サイトは次々と増えていき、ネットのボーダレスな特徴を最大限に利用する形で現在膨大な量の動画がネットに飛び交っている。
当初、この動画の位置付けはHPに貼り付けたり、TVドラマや映画が分割してアップされる等「PCでも動画を楽しむ」なんて世界に過ぎなかった。それに呼応するように携帯の世界におけるワンセグ等「既成メディアの新たなネットでの流通」な方向で世界は流れてきた。

ここで大きな変革が起きる。
このYouTube動画のURLを貼り付ける事で、2ch掲示板やジャーナリズム系ブログは「同時に検証映像を提供」する力を得て、これまで比較さるメディアであった紙媒体を”超えた”。
それが今TVメディアすら超えようとしている。
みなさんご存知のWBCフライ級タイトルマッチ『内藤大助VS亀田大毅』の亀田の反則・反則を指示したセコンドの兄興毅・父史郎の映像が大量に流れ、これが2ch掲示板上でリンクされ正に「エアランドバトル」よろしく強烈なインパクトを既存メディアに与えた。著作権がらみでTBSが削除を求めても新たにアップされ続ける状況に追いつけるワケも無く、「意図的反則と反則行為の指示」は決定的な事実となった、
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posted by kagewari at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談

2007年10月07日

自民は既に崩壊しちゃっているのか?

このニュースには笑った
自民:古賀選対委員長、過半数維持できねば議員辞職
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071006k0000m010113000c.html
自民党の古賀誠選対委員長は5日、京都市内であった郵政造反落選組の元同党衆院議員の会合であいさつし、次期衆院選について「自ら政治家としての退路を断つ決意で(選対委員長)を仰せつかった。27年の政治活動の総決算として、この職をまっとうする」と述べ、与党で過半数を維持できなければ議員辞職する考えを示した。

また、会合では平沼赳夫元経済産業相も講演し「次の衆選挙では、83人いた(05年総選挙初当選の)小泉チルドレンは淘汰(とうた)される。自民党は議席を減らし、政局の流れができてくる」と述べ、次期衆院選後に政界再編の可能性があると指摘した。【野口武則】
毎日新聞 2007年10月5日 21時22分

京都の郵政造反組って野中さんのとこでしょう(笑
やたらとこの古賀に積極的に担がれて、ほぼ=幹事長という「選対委員長」ポストまで新しく作って就任させた福田首相を支持した「小泉チルドレン」って何?
麻生は平沼の復党を認めようとしているから、敵だのクーデターだのと言っていたようだけれども、「小泉チルドレンは淘汰される」と発言する平沼が公演しているところに「選挙区公認権限」持っている古賀が参加しているんだが。
実際のところ、それを勘付いた小泉がチルドレンを裏から指示して福田首相の動きを町村派主導に引き戻して(ひょっとして選挙の前に「福田本格政権」への内閣改造→古賀更迭のウルトラCが織り込みなのかもだが)、久しぶりに町村派で発言し「安倍さんもまさかあんな形で辞めるとは私もびっくりです」みたいにしらーっと話していたが(たいした根性だよこの人は)、だとしてもだ、
「郵政反対派に対する態度がおかしい」と反麻生で動いたチルドレンが、この古賀選対委員長のニュースで「いったいチルドレンは政局をどう読んでる人達なの?」と疑問符打たれてしまう結果になったのは笑える。

実際安倍ちゃんが「麻生さんにはお世話になった」と退院後発言し、麻生涙ぐむなんてーな図柄になっちゃったものだから”クーデター”だの騒いでいた人はいったいどうしたらいいんでしょうねぇ
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posted by kagewari at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談

2007年09月27日

本気で自民党はヤバイ状況に

福田政権となりまして、世論調査の支持率なんぞがニュースになってますが、福田首相の登場は=自民の危機になるのだろう。
これは何も福田氏を中傷するとかそういうものではなく、この福田氏自身認めているように「自分からなりたいとかそういう人ではない」からだ、
これまでも『神輿を担ぐ』なんかの表現で傀儡政権を批判された事はある(田中派支配時代)けれども、『担がれないと首相になる気が無い』人物が首相になるのも珍しい。

とにかく記者会見で目立ったのは「それを、そのように」「その問題をですね、ええそれが大事だと」「そんな経緯で野党民主党さんとも、その関係の」これだけ具体的に何も言わない記者会見も珍しくなかった。
確かに彼が、派閥関係の横槍で言いなりになるような玉じゃないのはご存知の通り。
小泉チルドレンがビビッて鶴の一声で福田支持に回った理由=麻生幹事長の選挙における公認問題を、平気で反故にするような「麻生幹事長」を一時本気で考えたり、頼みもしないのにやたらと福田擁立に熱心だった「反小泉・新YKK(加藤・古賀・山拓)」を厚遇したワケでもない。平然と自分の所属する町村派(旧森派)を中心に政権構想を練っているのだし(この主導権回復に小泉の鶴の一声は効果的だった)、「反小泉・新TKK」が期待したような政策転換も起きないだろう。同時に、安部政権をほぼ引き継いだので同様の金の問題が表に出ても、「安部政権の宿題が残っていた」ぐらいに、容易に批判をかわすのも彼にとっては難しい事でもない。

しかし、致命傷がある。
元々やる気が無いのだから(笑、安部政権のように(その良し悪しは別にして)「美しい国」じゃないが、何のために首相になるのかって野望や理想が彼にはどこも無い。まるで戦後処理をしにきた臨時内閣でもある趣で、「なんとなく知らない間に福田政権で党内世論がまとまってしまった」今回の自民の”静かな暴走”は、つまり「自民が末期的な状況」である事を意味している。小泉が「自民党をぶっ壊す」と言ってそれはまんまと成功した。
一時反小泉が派閥の思惑で福田政権を志向した動きも、容易に小泉チルドレンの動員で主導権を森中心に引き戻し、安部の謝罪記者会見で一時風評で傷がついた麻生の名誉も回復した、
結果福田は「派閥のみなさんの票はたいした事無いですから」とか「麻生さんの協力も必要ですから」や「若手(小泉チルドレン)の意見も重要ですしね」と、裏からの圧力にもいかようにも対処できる。(そういう意味では麻生が閣外に出た事は福田にとって有利でしょう)
結果小泉の派閥潰しによる自民崩壊は成功しているワケだ、
ところが、小泉のシナリオは壊した後の再生は”安部の美しい国で”だったのであり、安部ちゃんの「僕は何か嫌になっちゃったんです辞任」によりここが完全に空洞化した。
麻生ならまだ目もあっあけれども、福田には『何ら旗印が無い』、
「壊した挙句に空洞化した」と見るのが自然、
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posted by kagewari at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談

2007年09月21日

古田引退

本人も記者会見で話していたけれど、思ったとおり球団からは慰留されていたらしい。
「いつ彼は本気を出すのだろう」と同じ年齢という事もあって何回か彼の記事を書いてきたけれど、残念な事にヤクルトスワローズ古田PMが引退・辞任する。
PMと言う形で、監督を引き受けている以上『監督辞任・選手は現役』という事は到底無理だし、彼自身選手としては今年の頭で既に引退を決めていたというのだから彼の希望としても在り得ない事だ。
師匠でもある現楽監督、鶴岡さんともめて(この時も夫人であるサッチー問題)南海のPMを追われ辞任した後に「生涯一捕手」の名言とともに西武ライオンズで捕手として現役を続けた(この時のノムさんのヘルメットが後に清原の愛用のヘルメットとなる)ノムさんとは大きく選択が違った。
一番残念だったのは、古田の右肩の故障だった。
監督としても何も彼ほど捕手として優れた選手は戦後いなかったし、捕手としてなら野村以上であった事も間違い無い(打者・監督としては数段野村が上だったが)。

「捕手古田」これが見られなくなるのが何より寂しい。
それもあって彼のファンは監督をやるにも”必ずPMで”と思ったものだ、理由は捕手古田がそれほどまでに魅力的であったし、捕手の晩年が肩の衰えを隠せないにしてもノムさんの45歳って年齢を超えるぐらい彼ならできるんじゃないかとも思えていた部分もある。
しかし、古田はノムさんの息子であるカツノリが指の脱臼と肩の故障を抱えながら(そもそもバットも振れなければセカンドに投げるのもやっとの有様で)楽天ファンからもヤジとブーイングの中でも一シーズンマスクを被ったのと違い、偉大であるが故に肩の故障をおして試合に出ることは無かった。
今でこそ楽天ファンは藤井の正捕手は無理、頼むからキャッチャーは島で(打てなくてもいいから)な状況の中、藤井より勝率の良かったカツノリを起用したノムさんの起用が身贔屓じゃなかった事を理解しているけれども、当時のヤジは酷いものだったと聞く。

そりゃ今でこそ「捕手古田が見たい」って声は大きいが、打てない盗塁もフリーパスな状況でシーズン当初から古田がマスクを被っていれば、神宮でもさぞかしヤジが飛んだだろう。
ノムさん的に言えば「ええかっこしい」って事にんるんだろうけれど(ノムさんは交流線の時にも盛んに「ヤクルトはキャッチャーが問題(=古田がマスク被るべき)」とコメントしていた)、同世代の立場から見ると古田の気持ちもわからないでもない。
引退会見で、古田は「PMが難しいとは思わないけれど、バリバリの30代でやれたらよかった」ともコメントしている。つまり、選手として衰えた状態で監督の立場のままマスクを被る気持ちは彼には無かったのだろう。

しかし、配給だけで見逃し三振を連発し、ホームランバッターでもないのに一試合4打席連続ホームランを打ったり、これだけ他人にできない芸当を見せる選手は他にいなかった。
長嶋王の全盛期を見る事無かった俺の世代としては、清原桑田江川イチロー野茂以上の選手としてこの古田の存在は「江夏並」だったので、それも今年で最後かと思うとやはり寂しいものがある。
監督としては(どこまでか監督としての采配なのか見えなかったのも不満だったが)、「なんで?」な事が多すぎで、古田が本気出す(自分自身で野球が好きだと本気で認めるまで)まで
まだまだ時間がかかるだろうと正直思ったので、一度外野席に出るのもいいのかもしれないと思う。
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posted by kagewari at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談

2007年09月15日

『鶴田浩二』

共同幻想の崩壊過程と言えば、それこそ明治から始まっている(或いは江戸期の飽食の時代「畳の普及」や「養生」って健康ブームの走りがあった頃からか?)のだろうし、その後の「大将デモクラシー・モボモガの時代」には近代的サブカルの登場、そしてこの反動としてファッショの時代である軍国主義第二次世界大戦へと突入する。
今の時代の人にはあまり知られていない事だけれども、『日本の戦後・アプレゲール時代』にはアメリカベトナム帰還兵ほどじゃないが、生き残った軍人に皆が敬意を払ったワケではなかった(それがその後の遺族会などの右傾化や靖国が象徴化されてしまう原因にもなっている)。
ここにそんな象徴的映画スターがいる。
誰あろう鶴田浩二だ、
僕らの世代の鶴田浩二と言えば、脚本:山田太一のNHKTVシリーズ『男たちの旅路』となるが、この『男たちの旅路』の人物設定がそのままそうであったように、彼の”特攻隊崩れ”という話は事実と違っていたけれど(本当は特攻隊の整備兵)、彼がその特攻の渦中で戦後をむかえたのは事実で(三島由紀夫と親しく、野坂昭如的平和感とは水と油で鶴田を似非特攻隊員と批判した野坂と鶴田派映画人との間で段論争が起きたぐらい)、はじかれてしまったアウトサイダー的に彼が「共同幻想の崩壊過程」を横目に見ていたのは間違い無い。
彼は歌謡でも有名だったが(作詞の吉田正にあれこれ注文をつけての作品なので作詞から鶴田が大きく関わっているのは間違い無い作曲でコンビを組んでいる吉田正に「堅いばかりでは流行歌は作れない」と、飲めない吉田を酒に誘ったり鶴田は楽曲の製作段階から鶴田が関わっていた→すんません作詞と作曲間違ってました、よって編集〜)、その代表作が。
『傷だらけの人生』
作詩:藤田まさと 作曲:吉田正(1970年)

「古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。
どこに新しいものがございましょう。生まれた土地は荒れ放題、
今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。」

何から何まで 真っ暗闇よ
すじの通らぬ ことばかり
右を向いても 左を見ても
ばかと阿呆の からみあい
どこに男の 夢がある

「好いた惚れたと、けだものごっこがまかり通る世の中でございます。
好いた惚れたは、もともと心が決めるもの
こんなことを申し上げる私もやっぱり古い人間でござんしょうかね。」

ひとつの心に 重なる心
それが恋なら それもよし
しょせんこの世は 男と女
意地に裂かれる 恋もあり
夢に消される 意地もある

「なんだかんだとお説教じみたことを申して参りましたが
そういう私も日陰育ちのひねくれ者、お天道様に背中を向けて歩く、
馬鹿な人間でございます。」

真っ平ご免と 大手を振って
歩きたいけど 歩けない
嫌だ嫌です お天道様よ
日陰育ちの 泣きどころ
明るすぎます 俺(おい)らには
http://www.youtube.com/watch?v=wjmyYXuSnDs

今にも通じますね、思いっきり。続きを読む
posted by kagewari at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談

2007年09月06日

阪神今岡の悲劇

プロ野球に興味の無い人には面白くも無い話かもしれないが、事この話は「自意識と無意識」を知る上で深刻なぐらいわかりやすい話なので、そんな目線で読んでもらえたらと思う。

心理学系の人間としてはプロ野球といえばそりゃ当然元南海・元ヤクルト・元阪神・現楽天の野村監督のファンなんだけれども(所謂野村再生工場と呼ばれた一種の覚醒術は心理学である事に間違いない)、その延長で去年だったか”古田論”を書いたことがある。
長年古田をキャッチャーとして見て来た人間としては待望のプレイングマネージャーだったんだが、ご存知のように今年のヤクルトは完全にズッコケテいて、これ明らかに監督古田の責任。古田論の時には「一度も本気出した古田を見たことが無い」って話の延長で、逃げも隠れもできない監督になれば本気出すか?って論点からその時はあれこれ考えてみた。

それがだ、石井や高津って出戻りメジャーリーガーの友達が合流したのがいけなかったのか、秋季練習の予算もケチり、相も変わらず(岩村のポスティング予算があるって言うのに)重要な戦力だったガトームソン・ラロッカを放出してしまうフロントの資質に嫌気が差したのか、古田は「本気出すところか、余計に内向化」した。
本来マスク越しにキャッチャーとして裏から悪どいとも言える負けず嫌いの本性出しているのがよっぽど彼にとって楽だったのかと、嫌というほど思い知らされた。
ある意味彼の黄金時代(=ヤクルトの黄金時代)は、強制的にノムさんが「ヤレ馬鹿野郎」的に古田の負けん気に火を付けていた事が、彼の内面的な”野球”ってものをグラウンドに吐き出す触媒になっていたのかも知れない。

ヤクルトを長く見てきた人間から見れば、今年の采配ほど不可解なものは無い。
まるで「継投は伊藤さんのせい」「野手のオーダーは八重樫さんのせい」とでも言いたいのかと思うぐらいさえない構成で戦いつづけて、最下位が見えようかって体たらくだ。
誰が考えてもガイエルは7番か8番だし(野村時代から勝負弱いが一発屋の指定席は下位打線と相場が決まっていた)、リグスが故障で離脱した段階で(このリグスも、もっと早い段階から故障者リストに乗せるべきだった)1番青木を生かすなら2番田中、故障がちで全試合出られなくても3番宮本(かユウイチ)4番ラミレス5番宮出(をサードに固定)だけは動かしちゃいけなかったし、継投に関しても木田・高津の限界は最初からわかっていた(抑えをどうするも何も長いイニング投げられない藤井か中継ぎで実績のある花田でも考えておくべきだった)。まだまだ一軍レベルじゃない高井に何故拘るのかさっぱりわからなかったし、特にここじゃダメだろうなところで木田を起用する不可解ぶりはどうにも納得いかなかったし、一番酷かったのは回の終盤で常に守備固めが遅れる事だ。
「まさかエラーが出るとは?」なんて信じられないコメントで(セリーグの野手で一番エラーの多い選手に守らせてるのは誰だっちゅうに)、彼がキャッチャー時代に見せていた試合を読む力やDATA野球ってのは一体どこへ行ってしまったのかとすら思う。

それでも古田はまだ幸運だ、続きを読む
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2007年08月21日

『歯医者』

俺の目から見ても名医って歯医者が近所にいて、随分と長いことお世話になっている。
そもそも話の発端は、就職直後に退職して後フリーター時代にえらい事になって近所の歯医者に駆け込んだのが始まり。
そもそも学生時代なんかに、治療後の金属のつめものが取れたときなんかに「アロンアルファで付ける」なんて剛の者(ってか貧乏とも言う)だったものだから当時から歯にかなりガタがきていて横向き親不知が4本とも前の歯を圧迫している状態で数年放置していたものだから、そろそろヤバイなと学生時代から思っていた、

その後、ついに親知らずがどうにもこうにも痛くなりその歯医者に駆け込んだ。電話には受け付けじゃなくて直接医師が出て、事情を話すと
「いいですよ、直ぐ来て下さい」と、
で、そそくさと歯医者にいってみるとそもそも歯医者自体は休診日で、中には先生独りという状況で「あれ、今日お休みなのにいんですか」と言うと
「お痛みがあって緊急の時にはいつでも大丈夫なんですよ、偶然僕もいたし」みたいな(何せ随分昔でいくつか記憶違いもあると思う)、
当時俺は保険証なんて持っていないのもこれ「当たり前」な状況だったので、「痛い親不知抜くだけでいんで、保険証無しだと一本幾らでしょうか」と率直に聞いてみた。
すると医師は
「とにかく診て見ましょう」と、
どうやら状況と目視で「かなりトンデモ無い事になっている」のが彼には直ぐにわかったらしく、即座に「正直言って健康保険に加入した方がいい」な話に。
「保険証がまだ無い間は、治療費の方もなんとかしておきますから大丈夫です。治療は直ぐに開始するとして、ともかく市役所行ってください」って事になった。

当時俺はアウトサイダーとして、保険証が無い事も結構自慢だったので「保険証取得」それ自体妙に”敗北感”だったりするガキでもあったのだけれど、この医師の話には妙に背中を押された。マジに言っているのがわかったからだ、
その後通院してわかったことは、横向き親不知の前の奥歯がほぼ全滅で外からはどこにも虫歯は見えないが中ではかなり進行しているって話で、暫くこの歯医者への通院は続く。
とにかくこの医師は『インフォームド・ コンセント』を最も重視する人で「今何が起きていて、これからどんな治療をして、その際にどんな希望があるのかしつこいぐらいに説明する」その説明が長すぎて診療時間をオーバーしてしまう事もしょっちゅうなんだけれども、とにかく彼は説明する。
となりの席での彼の説明なんか聞いていると、隣に妊婦の患者がいる時には虫歯の治療で一本麻酔打つにしてもそれにどれだけリスクがあるのか、延々と説明していた。歯に金属をかぶせる時にはいかに厚生省の健康保険行政に問題があるのかって話までする人物。
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2007年07月31日

参院選に見る社会構造の変革

小泉300勝の時と流れは全く同じで、今回の民主圧勝に驚く部分は無い。
そりゃやる前から民主の独り勝ちは目に見えていた、
結果的にはジャスコ岡田時代から年金関係の政策で”負けても”政策論で選挙を戦った実績は小泉の郵政と同じで当事者意識のある意見として認められたと考えていい。
選挙に際して消費税の増税がナシになるなど一部にグズグズした部分があったなんていうのは瑣末な事で(それが小泉の郵政法案の内容にそのものには極端に拘りが無かったのと同じ)、小沢は小選挙区制の導入の時にも、とにかく小選挙区制ありきで当面内容は少々ボロでもいいと、こういった政治の駆け引きがわかっている人物の判断であって今回の民主の場合には年金の一元化が最も重要なのだから消費税云々はどうでもいい話、

同時に小泉の郵政政策の内容には当時の有権者も関心が無かったように(あれは旧経世会と小泉の闘争であることは誰だってわかっていて小泉の”自民党をぶっ壊す”に有権者は一票入れたワケだ)、今回の民主独り勝ちも小沢が支持されたのではない。
今回の選択は民主の官僚政治の打破(社会保険庁の解体)にかける期待が勝った事になる。
現実民主の支持母体には労組もいるんだけれども、
小泉がそうであったように、
これだけ多数の有権者の付託に答える(それだけの非労組議員の数も増えた)って構造そのものが、労組に配慮して腰砕けになる部分を抑止もする。

この国に民主主義なんてー代物がようやく機能し始めてきているのは事実で、
小沢的にはこの流れで衆議院解散→一気に政権交代、となれば自身で政治生命かけて築いてきた二大政党への道を確かめて彼も安心して引退できるって事でもある。

さて、安部ちゃんの敗因は?
こちらも明快だ、
小泉の勝因は「自分の主張を明快にした闘争」って部分で(なんせ前回の選挙の敵は民主ではなく自民の郵政反対派だったからね)、事民主主義において当事者意識が明快な事は最も重要なのに、安部ちゃんは「何をもって戦っているのかさっぱり見えなかった」、
はっきり言えば彼は手を抜いた、或いは逃げた。
この印象の悪さが最大の敗因となった、
ガーゼ赤城なんてたいした理由じゃないのよ、
むしろガーゼ赤木は『そんな逃げ腰の象徴』だったと見ていい。
小泉は安部ちゃんに配慮するぐらい極端なまでに気を使って自分の政権の時には憲法改正を前面に出さなかった。この仕事は安部の悲願だし、憲法改正の偉業は彼に相応しいと小泉は思っていたのだろう、
そして実際安部ちゃんの本音は「憲法改正」只一点だ、
小泉流にいくなら、安部ちゃんは憲法改正の足引っ張る奴は切って捨てるぐらいの実行力を見せるべきで(憲法改正の是非はともかく)、勝つにしろ負けるにしろ今回の選挙の争点は『憲法改正』でなければ安部ちゃんの当事者能力が疑われたのは折込済みだったと言っていい。
(憲法改正がどうでもいいなら福田首相でも良かった)

ところが、安部首相は当初から憲法改正を隠した。続きを読む
posted by kagewari at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談
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