2008年02月07日

東京ゲロ模様

実際俺はまるでお酒の方は下戸なので(飲めと言われて飲めないワケじゃないが後で猛烈に気分悪くなるのがオチ)、この吐くまで飲んでしまう気持ちってのはよくわから無いんだが、どうやらついいい気持ちになって吐くまでレベルに達してしまうとの事らしい。
えー、つまり「この辺でヤバイ」なる判断が酔ってしまってつかないって話。

終電に乗るのが極当たり前の生活していると、「おっここ空いてんじゃん」とやたらと目立つ車両が時折ある。
まー限りなく、そういう車両は「ゲロ車両」なワケだ(笑
もうあれ、ほんと驚かない。
東京の深夜の電車や駅の風景にとってゲロは風物であって(これさぁ吸殻どうたらと同じ問題じゃね)、駅員さんも慣れた手つきでバケツでジャーなんだが、つい先日「かなり深刻なゲロ模様」に遭遇した。

張本人が車両中央の席で既に爆睡していて、カバンやら自分のスーツからゲロ自爆しているんだけれども、まパッと見「酷く酔っている」なる有様だった。
この車両が新宿駅に止まって、ここで一斉に満員御礼になるんだが、
この時後方に白いウールの帽子に厚手のサングラスという芸能人風のアンちゃんとケバイ姉ちゃんのカップルが乗り込んできた。いかにも悪そう(って何が悪そうなのか知らんが)な風体だったので、電車内に僅かに警戒感が広まっているのを端っこの窓際に立っていても感じたんだが、そんなこんなで新宿駅を出発して大久保でブレーキ踏んだときに「ドっスーん」とデカイ音がした。
既に電車は満員で何が起きたのやらさっぱり自分の位置からはわからないのだけれど、周辺の諸君は盛んに音の下方向を降り返っている。
「あー誰か酔っ払いが、あのゲロで滑って転んだな」と俺は思ったんだが、周囲の評価はそういう感じじゃないし、転んだ先でも「痛ェ〜」とか聞こえてこない。


「さて今日のその時歴史が動いた、その時がやってまいりました」
白い帽子とサングラスがですね、ケバイ姉ちゃんの手を引いて
「ちょっとすいません(道明けろ)」と、ダダーっと区画ひとつ突っ走るように音のする方に雪崩れ込んで。
「オイ!お前大丈夫か!おじさん大丈夫?!」
ここで事情がわかった。
例のゲロ自爆氏がどうやら座っている席から落ちて昏倒したらしい。
そこで初めて車両内は「アルコール中毒」なる危機感走ったらしく、ここでこの帽子とサングラスが急行、
「おめーさ、大丈夫だったら立ってさ、席に・・・」
(この辺はよく聞き取れない)
その後帽子とサングラスが、ゲロを避けて誰も座ってなかった席にケバイ姉ちゃんと座ったのが見えて・・

ハイ、東中野に到着、
みんなが電車の外を見ると既に東中野駅の駅職員が待っていて。
「みんな悪いけどよけてくれる!」
なんとここで帽子とサングラスが、ゲロ自爆氏を抱えて引き摺るように電車の外へ。
「悪いんだけれどさ、俺はここで、、、」
外で、駅員に(俺は全然知らない人です)と手を横に振っている様子が見えた。
どうやら彼は席に座って、自分か彼女に駅に電話連絡したようで、随分とこの救出作戦は段取りよく進み、このいかにも悪そうな兄ちゃんは即座に車両の中から「おーいい人だ!」なる視線を集め、ケバイ姉ちゃんも惚れ直すと。

世の中捨てたもんじゃない、
電車の中ではみんなが見て見ぬ降りなんて事も無い。
東京総武中央緩行線終電:ゲロ車両には人間らしい景色がまだまだあったのです。
電車に残された市民には、救出劇の感動も醒めてただならぬゲロ臭しか残らなかった事は言うまでもありません。それが都会か、
posted by kagewari at 11:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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