2008年01月22日

カウンターと反動形成

「カウンターをあてる」これは強迫構造下に在るときに抑圧された自意識を起動させる手法のひとつです。
ま、そのまんまなんですが、
言うなら「カウンター思考をすると、その反対の思考が自意識のテーブル上に展開する」という話です。自意識の抑圧が無難に成立(構造化)してしまうと、この強迫の主体は元から無意識なので一見「なにげない日常」にも見えます。
しかし、実際のところは自意識が抑圧されるために思考や認識のかなりの部分に”(無意識なので)無自覚な”偏向フィルターがかかります。

この状況下だと、現実認知が本来そこにある現実と大幅に乖離してしまい、見当違いなストレスを感じでしまったり、他人の心理に対する”読み”みたいなものも何か劇場的な雰囲気であるかのように脚色されてしまったり、
ここの背景には”自意識が抑圧されている体感”という漠然として恒常的な不快感が漂っているので、過剰な被害認知と相まって誰一人思ってもみない”現実”にひとりで振り回されるなんて現象が起きるのです。
見当違いな人物に激怒してしまったり、
他人の特別他意の無い(挨拶程度の)言葉に、事実関係に存在しない尾ひれはひれが付いてやたらと被害感を感じてしまったり、
同様に、『自分自身で思いついたアイデア(想定外の自意識マター)を殊更大問題に感じてしまったり』、
のどかな自然の風景(人間社会だって所詮自然の一部です)が、何か殺伐としたジャーナーリスティックな(シドニー・ルメット監督作みたいな)激しく事件性のある「自分物語の舞台」にみえちゃったりして、

これ甚だ疲れる上に、肩凝っちゃうワケです。
(マッサージや整体が効果的なのはマジな話)

かといって強迫構造の正面には、トラウマにも似たデフォルメされた不快な記憶が背景にありますから、ここに自立的に切り込むのは難しい。
知識も無くダイブすれば自我がもたない可能性もある、
デフォルメされた強迫構造を仮想実現化してしまって、過剰なストレスを感じてしまう事だってある(この辺が臨床系からの精神分析への”誤解”と”無知”からくる批判なんかになったりする)。

何もそれほど難しく考える事無く、ここは心理学の王道でどんと構えればいいのです。
強迫的な認知の中で、このフィルター通過して動機形成が行われる現象あります。
これを『反動形成』って言うんですわ、
これ何かと言うと、誰もが強迫構造を前に潰されるようにダウン(これが鬱)するのでなく、それを満足させようと「誇大な欲求」を動機形成する事があります。
そりゃ人間「何一つ強迫等無い」なーーんて人はいないので(問題はそれが不快か否かって事なので)、この反動形成は誰にでもある現象で、

話をわかりやすくする意味で、強迫構造と絡めずにこの事例を説明してみると、
「カレー食いたい」と、駅前のカレー店へ、
倒産の看板(ここに自意識は無関係ですよね、なかば強迫的に食えないのと同じ)
「カレーへの食欲が抑圧」
そのまま耐えれば我慢って事なんでしょうが、そもそも腹減っているしそれじゃ気がすみません。
仕方が無いので、二軒隣のラーメン屋に
「チャーシュー麺ちょうだい、もうさチェーシューありったけ大盛ねっ」

断念され抑圧されたカレーと代替するために、「チャーシューがありったけ」になる。
簡単に言えばこんな現象です。

「僕寿司屋になろうかなぁ、、」
 ↓(強迫構造により抑圧)
「僕は、有名レストランのシェフにならなければならない」
コレ反動形成

ある意味、強迫構造のフィルターを通過するための法則でもある。
「極端、極大」
理由は簡単なんですよ、
強迫構造のコアはデフォルメ(現実と乖離しているイメージ)なので、これに対峙する上で負けないぐらい話を極端にすると”均衡しちゃうので”強迫構造そのものロジックが表面に浮上する、そしてそれを自分の自意識で確認する事もできるって話です。
「僕は、有名レストランのシェフにならなければならない」
「随分奇想天外な事言うね〜、フランス料理に恨みでもあるのかね君」
「・・・」
ここで一拍空白生まれますよね、
「えっ」とか「おっ」とか、「はっ」とか

「何が美味いって、この世で一番美味いのは丸ちゃんのインスタントラーメンだと僕ヵ〜思うよ。有名レストランなんてあんた、ブルジョア相手して何で作っているんだか知らないが、原材料不明のソースでお皿に絵を描いて、、ってお前は欧米人かっ」

”パパンパンパン”(能楽なんかで拍子木叩いてびっくりするとこ)
自意識『起動』

こうなると、マジで有名レストランに勤務しなければ理由を考えなくちゃいけませんが、何処を探しても「とってつけたような理由」しか思い浮かばない筈なんです。
そりゃー当たり前ですよ「所詮反動」なんスから、
本気で物事考えている「自意識マター」と比べたら稚拙な発想でしか在り得ない。
「そうね、なんでかな」
 ↓
「あれはどうかな、これはどうだろう」
 ↓

なーーんて堂堂巡りをしていくとーっ

「僕寿司屋になろうかなぁ、、」
と、”思い出す”かもって話ですよ。


で、又ぞろこの思い出した「寿司屋が抑圧されるのでは?」
ところがそーはならんのです。
この寿司屋を思い出す”過程”が「自意識マター」なので、既に強迫構造を相手に理論武装が実装され抵抗力を持ってます。
それは常に「弱気になる」みたいな感じで、強迫構造も介在しますが、この段階なら自立的に対処する事が可能になる。

これ何事もっスね、何かを考える場合のスタンスとしえ使えるんですよ
何故なら一種の『現実認知の技術』だからです、
実はこれ哲学用語で、「弁証法」って奴なんですよ。
なかなか便利な技術なんで、これを使わない手は無い、
「思考にカウンターあてる」
ここで初めて、本音なるものが”形成される”と考えても言い過ぎでもないとも言い切れない以上そこそこ言えるんじゃまいかと、
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