2004年09月22日

自己嫌悪の再考3

自己嫌悪が超自我に取り込まれてしまう流れは、躾の機能と似ている。
躾は反省と違い「外的な行動の基準」を生み出すが「自立的では無いので、そうでなければならない自覚は間違い無くあるが、それがどうしてかという根拠は受け売りでロジック自体を説明できる代物ではない」。
つまり、定着した躾的判断は『無条件』である。

自己嫌悪の矛盾は、躾に良く似た「不快」=叱られらり、ネグレクトされたり、暴力を振るわれたり、を「意味ありげなものに違いない」と、子供が逃げられない「親は偉いんじゃないか?という普遍的な誇大性」を動機に発生する。
よーく考えてもらいたい。
つ ま り
親が単に個人的な理由でその時不機嫌であったり神経質であった時、それを理由に何か暴力的な(嫌味を含めて)扱いを子供にしたとする。その時子供の「親は偉いんじゃないのか?」的妄信にそれは矛盾するので、反射的に「躾に似た何かメッセージなのではないのか」と誤解される事が多い。親が直後にバツが悪そうに「すまなかった、ちょっと会社でイロイロあったんだ」とかもう片方の親が「疲れてるんだよ、気にするななんの意味も無い」と言えばこの誤解は発生しない。(「彼乃至彼女は神経症だ」までは期待する事は無い。歴史的解釈は大人になってからでも間に合うからだ。)
と こ ろ が
夫婦間で既に関係が欺瞞的であったりすると、そんな風景自体が相手(親)にも不快なので、「あまり関わりたくない」ので、逆に「あんたも静かにしてなさい」と有り得ない対応になるケースが起きる事も想像に難くない。だとすると、この「親は偉いんじゃないのか?」という妄信は混乱する。

あれは『躾』だったんだ

■これをキーワードに歴史の捏造は始まり、親の不条理な行動を「躾だ」と解釈した瞬間、それは「自分が悪いんだ」という自己嫌悪の萌芽となる。親の見せた不条理な言動は無意識に沈み、それは「なんか嫌な時がある、その時は嫌いだ」と事実からズレてしまい、後々感情的な対立があったとしても、冷静に「この人は個人的に問題を抱えているのでは?」という発想は『一切』『完璧に』想像すら出来なくなる。
◎「親としてなんでこうできないんだ、凄く嫌だ」といくら思っても、あくまで『親として』=『親である事を認めようとしている』=「そもそも人間個人として悩みを抱えているなどの、問題があるのでは?」から反対に遠ざかってしまう。

反対に遠ざかる=抑圧
一見感情的な対立は、親を糾弾しているようだが、見方を変えると積極的に親であることを認めている点に(親としての責任を糾弾する事は、最低条件彼乃至彼女が『親である事を肯定している事になってしまうため』。実は積極的に「立派な親なのに」を連呼しているというパラドックスに陥っている。)自立的には解消が非常に難しい『ねじれ』が起きる。
「〜された」という表現は、少なくとも相手の行動に「意図があった」事を意味してしまうため、その意味を『道徳的な不快感や不機嫌さ』であるという有り得ない暗韻が踏まれてしまう。結果悩んでいる人の動機は全て『受動になる』。「〜されたので」「〜に思われるので」「〜と見られてる気がして」、、、


そして「彼乃至彼女はなんら躾のようなメッセージが無いので、子供ナリに想像しなくちゃならない」=自己嫌悪にまつわる道徳性や倫理性がステレオタイプであり、幼稚ともいえる原因はここにある。親の言って無い言葉を子供が「躾を捏造するために、とっさに考えている」ほか方法がないからだ。それは、鬱傾向の人にとって頻繁に使われるキーワード「いい子でいなくちゃ」という連想に繋がり、この言葉の背理は「何も意識しないなら悪い子なんだ」になる。
この「何も意識しないなら」→「意識しなくちゃ」=脅迫(強迫)の正体。

これが『自己嫌悪』


話は自己嫌悪から離れるが、前段に触れた話に重要な部分がある、
「親は偉いんじゃないのか?」
子供の表情にはそれが表に出ていると考えていい、そしてその期待を裏切られた時の失望も顔に出ているだろう。おそらく、これが親の神経症的傾向を刺激し「親の不条理な行動を誘発する」。親の立場になってみれば「現在を責められているような感じ」になるからだ。或いは「全てを見透かされているような恐怖」、
■幼児虐待は、投影が関係するので、その構造はもっと複雑なのだが、上記の子供が子供であるが故に親の神経症的傾向を刺激する部分は、重要な原因のひとつだと言っていい。
posted by kagewari at 14:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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