2004年08月28日

ナベツネにはまいる、古田も呆れてるだろ

ここのとこプロ野球の話が続いているんだけれど、これはどうにも譲れないとこがある。個人事業主である選手と大企業の事業主の争いは見かけオーナー対労組の形を取っているが、個人対共同幻想型特権階級の闘争で、こと問題は現代的なんだと思う。

わかりやすく言えば「まっとうなこと言ってる個人の言論が、企業の威光(共同幻想)をバックに自分の力を勘違いしてるオーナーに勝つか負けるのか」って争いで、文明化を突き抜けた後に個人の時代の到来が『自由』という名の元に本当にありえるのかって事を図る試金石になっていると思う。
60年代にずっこけたラヴ&ピースなフラワーな自由ではなく、共同幻想が壊れた事を背景に、ナチュラルな形で発生する自由で

元々がプロ野球人気の背景には、江夏や落合のような一匹狼の「個としての輝き」に魅せられるサラリーマン諸君や進学競争に追われる学生諸君がいた、元々が「個の世界」だった。
プロ野球におけるチームプレーは技術の一部で、ダブルプレーにおける元西鉄の基や、巨人川相の送りバントはプロの個人プレーとして実存していた、共同幻想的な「○○のため」なオートマチックなものでは無い。
江夏の仕事は試合の締めくくりでチームの勝ちの為に終盤のイニングを抑える事で、彼の時代の抑えは今と違って完投目前の先発が急にヤバクなった時、ランナーで塁が一杯な状況で登板した。
いつも一本のヒットも許されない状況で三振をとって無失点に逃げるワケで、その仕事は「みんなの為」に見えるが、これがプロ野球では違う、彼のプライドは、チームの危機で登板する最高のリリーフである事だったからだ。

プロ野球の美しさは、共同幻想に縛られない個人のパフォーマンスにある。ピッチャーはキャッチャーのサインに首を振り、バッターはベンチのサインを自分で解釈する。ランナーは攻撃全体で重要な役割でここでも個人のパフォーマンスが発揮される、内野手は配球を読みサインを見ながら投球と同時に打球方向を予測してスタートを切る(エラーの数で名プレーヤーは見分けられない)

皮肉な事に球団という会社は、そこを見ていない。ファンはそこを見ている。プレーヤーはファンにそれを見出される事を信じている。

この矛盾が一気に1リーグ問題で噴出した。
古田君はプレーヤーだけでない部分に才覚のある希有のプレーヤーで、彼がスポーツお宅だって事は、この個人のパフォーマンスの世界に彼なりの憧れがあるからだろう、だから彼にはオーナーの考えている事が理解できない、オリックスと近鉄の仮契約の時に「あの人たちは何笑ってるんだ」と激怒していたが、この感覚が企業の人間にはわかっていない。

ナベツネが「2リーグ10球団」とかぬけぬけと言い出した。それと調子を合わせるかのように、根来コミッショナーは「2リーグの私案がある」とコメントした。この人達には事の重大さがまるでわかっていない、

そして近鉄の3シーズン撤退
こりゃっ事実上の廃業じゃないか、「買い手がいるってのに廃業」まったく話が形骸化してる。合併交渉の裏に間違い無くなんかある。「企業としての狙い」が

「自分たちは偉い」という勘違いに彼らは一生気が付かないのか?古田君の取れる戦術は実は多くないのだが、「個としてのプロの経営者としての判断を問う」という形の株主代表訴訟を切り札に動いていくだろう、どう考えても近鉄主脳の経営判断は「表に出ている部分だけなら」株主の利益を損ねている。彼らに個人で弁済してもらおうじゃないの、新しい球団の赤字部分を。

今ナベツネは週刊誌を訴えてる。(ガウン姿だったかを写真にとられて掲載されたのだが)プライヴァシーの侵害だそうだ、彼には個としての責任(自分の実存を所有している所有責任)が欠けている。週刊誌は彼を個のプレーヤーとして考えたわけで、このギャップが目に見えるいい例になってる、
自分が何をしているのだかナベツネにはわかっていないのだろう。古田君とこのヤクルトスワローズが首位に近づいている(あの貧乏戦力で恐れ入る)。
皮肉な話だが、ストをやりたくないのは古田君なんだ。これからどうなるのかわからないけれど、この争いは衆議院選挙とかなんかよりよっぽど意義深い戦いだと俺は思う。
posted by kagewari at 15:16 | Comment(0) | TrackBack(1) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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今期中のストは反対・9月8日のオーナー会議を控えて
Excerpt: プロ野球再編問題も9月8日の臨時オーナー会議を目前にして大詰めに来ていますが、久
Weblog: うえちゃんココログ
Tracked: 2004-09-08 01:49
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