言葉としては「心情」でもいいかもしんない。
■映画の話しをしましょうか、
よくあるシナリオ
・主人公の敵役、悪〜く描かれ視聴者全員がこれを嫌う
・物語は進行し、あれ?敵役は本丸なのかと疑問に思う伏線
・敵役をお詰める過程で「何か変」に気が付き
・どんでん返しで敵役と思っていた相手がいい奴だったと知り
・本当の悪い奴が身近な誰かと判明
・当初敵役だった相手と共闘
・最終決戦でいい奴に転じた元敵役が死亡(全米が泣く)
・本当の悪い奴を始末してEND
↑
「私はこの人嫌いなんです、この気持ちは本当です」←なんの保証も無いんだよ(笑
事実関係の認定プロセスでコロコロ変わるんだから
↑
重要なこと忘れないないかい?
誰が何をしたって事実関係はともかく、
(そら演出はあるにせよ)
人物は”同一”なんだぜ?
(元敵役の人格は最初から最後まで同じなんだから)
■自分の都合で(或いは立ち位置で)他者に対する感情など(どこがツボで興奮したかみたいな幻想に過ぎないので)コロコロ変わるんです。
しかしだ、
それが「思慮深い主人公という設定ならシナリオはどう変わる?」
●同じ素材のストーリで主人公のキャラ変換(思慮深い)
・主人公の敵役、悪〜く描かれ視聴者全員がこれを嫌う
・主人公身近なわき役がこの敵役を凄く悪しざまに罵倒、
しかし主人公はそれを制し
「何をやってんだと」「〇〇さんは▽▽を庇うんですか!オカシイ失望しました」
・物語は進行し、あれ?敵役は本丸なのかと疑問に思う伏線
主人公が「やっぱりか」と思わせぶりな台詞
(この段階で視聴者も敵役を悪いと思わないようになり、アホみたいに激高するわき役をバカでイラつく奴だと思うようになる)
・敵役をお詰める過程で「何か変」に気が付き
・どんでん返しで敵役と思っていた相手がいい奴だったと知り
主人公が見事な中間的謎解き
「だと思ったよ」「いつわかったんだ」「最初からさ」
・本当の悪い奴が身近な誰かと判明
激高していた身近なわき役が犯人だとわかる
(視聴者はただのバカではなくて本当に悪い奴はコイツかとマジ切れ)
・当初敵役だった相手と共闘
・最終決戦でいい奴に転じた元敵役が死亡(全米が泣く)
・本当の悪い奴を始末してEND
↑
視聴者の心情の動きは「同じストーリー仕立てでも全く別物になる」
更にそんな二つの映画を映写室から除く第三者は、観客の反応を見ながら何を思うか?
「なんだか監督の思惑で客の心情が自由自在だな」みたいなさ、、
■もうわかると思うけど、別パターンもあるよね、
推理慣れした思慮深い視聴者が最初のパターン1の映画を観た場合
・主人公の敵役、悪〜く描かれ←速攻そこが【伏線】だと気が付く
・物語は進行し、あれ?敵役は本丸なのかと疑問に思う伏線←あー敵役が実はいい奴になるパターンなんだねとバレる
(直情径行な主人公の演出に苛立つ→何故主人公をバカな熱血漢に設定してんだよ!)
・敵役をお詰める過程で「何か変」に気が付き
(ここまで気が付かないとかバカ過ぎだろ、視聴者も舐めてんのかと監督にも怒り)
・どんでん返しで敵役と思っていた相手がいい奴だったと知り
(最初からわかってんじゃん、今ごろかよ)
・本当の悪い奴が身近な誰かと判明
(だから最初からわかってんだって)
・当初敵役だった相手と共闘
(よーし面白くなってきた、早く共闘シレ)
・最終決戦でいい奴に転じた元敵役が死亡
(え、もう死ぬんかーい!)
・本当の悪い奴を始末してEND(駄作だな→パート2パターンのシナリオでは無いことに失望)
「何をどう考えてんのかって」とこがキモでさ、
その都度どう感じていたのかなんて部分にはクソの意味も無いから。
(映画の場合は最後に伏線回収で→こう感じてねってネタバレしてくれるけど)
↑
シナリオの無い現実世界でだよ、
「私はかくかくしかじかに感じたんですっ!」とか言われてもだな、
(誰もネタバレしてくれないし)
はーそうですか(それがどうした)としか受け取れないわな、
■だけれども(心情はともかくだ)
「私にはこういう考えがあるんです」となったらどうだ?
受け取る側も(それが是でも非でも)”論議になる余地がある”よね。
つまり
「そこにどういう考えがあんだ?」ってとこが本丸で、
「どういう気持ちでしたか?」ほど馬鹿らしい質問は無い。
そら裁判ではありますよ、情状酌量から被害者の心情まで、
↑
しかしだ、これが通用するのは(裁判による事実の立証が終わっており=ネタバレ完了)、
「裁判官が、ハイ、ここで結審です(みなさんこの事件の映画最後まで観ましたね)ってとこだから一定の意味を持つもので」
一般人の日常生活における心情ってのは、映画の途中の”どこかの時点”に過ぎないワケだよ、
(関係者の状況なんてプライバシー保護もあって一生わからないことも多く)
そんな時に
「私がこんな気持ちなのにどうしてわかってくれないんですか?」←とかなるとさ、
「そこは途中経過の心情ですよね(シナリオの結末論無しの)」としか言えないだろ?
(心理学はそこ分析して説明もできるけど、無い人には「あーもー!」としか言えない)
そんぐらい、
「そこにどういう考えがあんのか」って部分が(気持ちどうこうでは無く)重要なのさ、
その反対に、だ か ら こ そ
「『自意識』が拘束・抑圧されており、自由に考える事ができない状況」は”ヤバい”んだわ、
↑
(映画の結末を知ることができない前提で”途中の心情”にあーでもないこーでもないと振り回され続けるって事←だから精神分析では”過去のネタバレ分析”を重視している:そこにシナリオの結末を導く鍵があるからだ→【本件に関わる”家幻想”はどういう物語だったのか】)
●あっ、いっこ忘れてた(追記)
というわけで「強迫心理」が設定している枷(シナリオ進行上の条件)
これがB級映画も真っ青の杜撰なものだったりする
(誰それはかくかくしかじかの理由で悪者《悪役》で主人公はかくかくしかじかの被害者《いい者》であり、かのごとく賠償を求める権利がある《ここが物語のメインテーマ》とか云々)
↑
そらそうなんです小学生とか(遅くとも中学生とか)の時代に発案されたストーリー展開だから、
この物語進行に都度『興奮』する(劇中途中経過の心情がエンドレス化)状況が、
「強迫心理」禍(或いは”下”)って事、
↑
一度それを過去のある時期(処置に困って)穴掘って埋めたつもりが、
何かの拍子で自我が『退行化』した時に(埋めた場所の至近距離にいくから)目に入り再燃する場合もある、
(地雷を踏む的な、the ノスタルジー・カードの発現とかな)
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