2020年01月05日

大東亜戦争を考える(現代考える上でやはり避けられないでしょう)(1)


冒頭、俺は歴史家でも無いし(岸田心理学的に社会心理も領分とは言え)ここで取り上げられる説もデビデンスことあれ絶対では無く、学界的にも一部のリアリスト達の論拠であることを前提とします。
但し、現代社会を考える上で「過剰な陰謀論を排した上で(歴史はそれほどチープでは無いと思っている)」登場人物の思惑やその無意識的着想などから、
「それでこの現代社会になるワケか」みたいな”オチ”を捕まえられたらと思う。

※この論説は勿論だけえれど岸田心理学における(『ものぐさ精神分析』など)岸田教授の著作と見解が違ってきます(そらそうです精神分析と同じで歴史的に新しい発見があるからです)、あくまで個人的意見だけれど、この原稿は岸田教授の戦後史感を補完する目的でもある。

■『共同幻想』はある意味巨大な妄想だが、人の考えたものである
発端となる原理原則は、
(伝統的に識字率が異様に高い日本を例外に)庶民が文字を読めないなど無知蒙昧な近代以前の社会において、当時最先端の哲学宗教などのテキストに触れられた特権階級達は(真面目に親切心もあり)「かくあるべし」的に結論だけを市井の民と共有したことに始まる。
(故にそれが原始社会などになると、民族や氏族に伝承される『神話』形式だったりする)

たとえばの話、
世界情勢を全く知らない庶民達と、近々隣の某国が軍事力を持って進行してくるであろうことを察知している王家との判断は天と地ほど差があり、何も知らないこの民衆をいかに隣国の進行から守るべきか。
そら事が始まってからなら目に見えることだから民衆も何が起きたのかわかるワケだが、
安全保障を考える場合、そうなってからでは遅い。
うんでー街の要塞化だとか兵役義務など、これを周知させる何らかの方策が必要になる。
「何々でなければ何々人に在らず」とかね、
これが道徳の始まりでもあり、社会規範の始まりであり、社会適応強迫の始まりとなる。


●つまり近代前後まで国家単位の命運は、一部特権階級的指導者の現実認知能力に委ねられていたことになる(各国で民主制とそれを理解できる民度《高学歴化》及び情報メディアが生き渡ったのはほんと現代社会になってからの話だから)。

日本の大東亜戦争、はたまた太平洋戦争、或いは第二次世界大戦を語る時、
この人物を抜きに語ることはできないとの事で、
■近衛文麿首相
※関連動画は以下を参照ください(それぞれ長いのでURLだけ貼っておきます)
特別番組「真実の日米開戦 〜隠蔽された近衛文麿の戦争責任」倉山満 宮脇淳子 内藤陽介【チャンネルくらら・1月11日配信】
https://www.youtube.com/watch?v=cixLtXw1W8U&t=1660s

(倉山氏はなんつーか半分冗談なんだろうけど多重人格は落ちにならんと思うのだよ)

いわゆる”陸軍悪玉説”ってホントなの?"あの戦争"って本当に"戦略なき"…だったの?を考察してみるSP(ゲスト:林 千勝 )|12月23日(月)20時〜|山岡鉄秀 @jcn92977110 のTSJ1
https://www.youtube.com/watch?v=9KKnxD7ZSt8&t=134s


【我那覇真子「おおきなわ」#70】林千勝〜日米戦争を策謀したのは誰だ!歴史の真実を暴く[桜R1/5/24]
https://www.youtube.com/watch?v=26s4G56kn-E&t=2921s

(林氏はユダヤ陰謀論的な落ちに無理があって、案外我那覇さんの素朴な疑問がいいとこついていて「お金持ちなのに何故そこまでするんですか?」に腑に落ちる答えを持っていないんだよね。林氏的には「ユダヤ金融資本」がショッカーみたいな悪玉に思えて仕方が無いだと思うけど、単なる商売人一族の”家幻想”とその保守《商いを守り継承していく》を超える動機形成などほとんどあり得ない事をすっ飛ばしてしまっている)


上記動画で明らかなように、
近衛文麿って人物(現代で言えば限りなく鳩ポッポ元首相に近い)、
この人の妄想によって結果として”ワザと負ける戦争に突っ込んだ”と考える事ができる。
<パズルのピースとなるいくつかの要素を列挙すると>


●近衛文麿はガチで学生時代に共産主義に傾倒していた(それを学ぶために京大に入りなおしたほど)
戦時の総動員体制(配給制度)などは共産主義的国家体制をモデルにしている。
元左翼知識人ならよかったんだが、どうもそうでは無いらしい。
(後に反共の姿勢を示すが、独裁政権を目論むなど本音は”藤原氏による院政”的なアイデアの可能性には一理あると思う。明治維新の尊王攘夷なる言葉が《そんなんは豊臣秀吉の代わりの”つもり”で》片腹痛い感じだったのかも知れない。天皇を担げる《本当の尊王攘夷ができる》のは藤原五摂家だろうよって感じで。)

●大政翼賛会は実は中途半端な結果に過ぎず、当初はナチスのような独裁政党の樹立が目標だった(なんか難しくなり計画縮小)、近衛はコスプレパーティーでヒトラーを演じている

●近衛文麿内閣は意識的に共産党スパイなどのどうかしている人脈を周囲に置き、ラジオ・NHK・朝日新聞などメディアを動員してのプロパガンダのモデルを構築した
(戦中朝日が戦以高揚を煽ったのはこのためで、近衛内閣などにも朝日人脈は登用されており、朝日が煽ったのは、日米開戦に至る日本敗戦を意図した方向へのプロパガンダだった。つまり戦前前後で朝日の論調が真逆になったという考えは誤りで、戦前は敗戦を目論むため対米戦を煽り、期待通りの敗戦後に反日的スタンスを隠さなくなったと見ることもできる。)

●昭和天皇を近衛は面白く思っていなかった(敗戦の責任を負わせ天皇制の廃止をすら視野にあったのか?)、林氏は「昭和天皇の力の源泉である軍部の衰退を目論んだ」という説
近衛は一億玉砕をバカらしいと望んでおらず(吉田茂らと早期終戦工作に動く)、軍部の力を削ぐ事の期待はあったにしろ、国力を残したままの昭和維新の頭目となることを考えていたと思われる。
(結果的にその立場を得たのは吉田茂であり、戦後の軽武装論などは戦前からの彼らの思惑だったこともうかがえる。憲法9条も大賛成的な、)

●近衛の共産党へのシンパシーは表向きのもので(興味があったのは統治やら工作やらで)、「軍部のアカを粛清しなければいけない文」などでお馴染みのように(2.26の皇道派を支持していた)、最後は反共を打ち出し、戦後に裏切られたと悟った元配下左派と通じたGHQにより戦犯として追いやられていく(本人は新憲法を自分が書くつもりだった)。
確かに林氏がエビデンスとしている戦前軍部の戦略立案をマル経の学者がやっていることから、素朴に軍部統制派を共産主義者と見立てていた可能性もあり(周囲に排した共産党スパイ人脈に本気でだまされていたケースも考えられる)、統制派の戦略(南進)に乗ってはいけないという思いからあり得ない対米開戦に傾いたと考える事も否定できない。


●帝国陸軍の統制派中心に(海軍も合意)そもそも大東和戦争は「絶対米国と戦争してはいけない・英国の補給路を断つのが目的なので南下後はインド独立へ」この戦略を前提に昭和天皇も開戦を認めたが、近衛と海軍・山本五十六達の暴走(敗戦を意図して米国との開戦を目論んだとの説アリ)、「何故か真珠湾攻撃」が始まる。
(しかし山本五十六陰謀の一味論はちょっとどうかなと思う部分もある。上司や政府が裏で対米戦カードを切る事を知る立場だったからこそ《山本自身は敗戦を望んでおらず》、彼らが思いもしない作戦を立案し「この一撃で米国が講和に応じるかも」とダメ元で突っ込んだ可能性も否定できない。)

◎ちなみに皇道派は”対露に集中し南進に反対”という主張だったが、これは西郷の征韓論(西郷の思惑は「朝鮮も開国して独立国としてちゃんとしろ」みたいな意味で《日本がペリーの役割やれみたいな》朝鮮の併合などを意図していないともされる)にも沿うものじゃないかと思う(故に皇道派に薩摩閥がすくかからずいたのでは)、反共のイメージもあるが”対ソ”からくるもので(個人的主観だけれども)東北農村出の将校などを中核に、「日本の農村がこれだけ苦しんでいるのに、朝鮮半島に莫大な投資をするなど統制派は何をやっているのか?」的に、明治維新(関ケ原の復讐戦豊臣方)の中核である薩長閥政治に(徳川幕府再興では無いけれど)仇名すもので(天皇を担いでいるのは明治維新の尊王攘夷返しって思いでは無かったか)、
 ↑
ちょっと話は逸れるけれど、近衛は徳川の子孫とも遠戚にあって、、
当初近衛はコミンテルンつーか共産党インターナショナルと共闘していたワケだが、
◎有名な話だけど、対露戦略として帝国陸軍特務機関はロシアのボルシェビキなどを援助し、ロシア革命を支援していた(この時に徳川の資金も使われたという話がある)←敗戦目前にして帝国陸軍がソ連仲介の講和を信じていた原因のひとつと思われ。
(皇道派が”対露・ソ戦”を旗頭にしていたのはイデオロギーってよりか、当時の帝国陸軍がロシア革命を支援する形で不可侵条約含む形式上の友好関係を模索していたからではないか?←これに反発した結果の”南進の反対北進の推進路線”:実態としてはイデオロギー的に皇道派の方が共産党の影響を感じるのだが、、)


この辺猛烈に各人の思惑が入り乱れている、
●例のスパイマスター小野寺信の蒋介石対中講和策を潰したのは統制派かなって思うけれど、いろいろ考える上で小野寺が奮闘しても当時の軍部や政府がガバナンスとしてどうなんだろうって状況考えると、実際の戦争をなんだかんだ任された東條の苦悩というか、どうすりゃいいのか当事者能力を失っていたとも言えるだろうし。


さて、再び近衛文麿の人物像に迫ってみよう




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posted by kagewari at 18:41 | 戦争と平和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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