2019年07月26日

京都アニメーション放火殺人事件の背景を考える(2)

そこで
「危ない奴」って何なのかを掘り下げてみたいんですが、
「快感代謝のはけ口が無く、モチベーションが蓄積し(欲求不満で”退屈したら死ぬ病を発現寸前”)、犯罪性をいとわないバカ」←これだけでは足りません。

(※確かに隣室騒音問題であっても当事者にとって相手は危ない奴ですが、ここでは社会的に危ないのはどういう意味かという判断で、)

●デカいことをやらかす、
●或はそれがデカいことと気が付かず結果デカい事をやらかしてしまう(電車の置石的な)、
 ↑
ここに至るためには、過剰な(誰にでも起こり得る強迫的なエスカレーション)”資産勘定”みたいなものが必要です。

■「過剰な”資産勘定”みたいなもの」って何?
たとえば、
「貸してください100万円でいんです」対「盗みに入るなら億の稼ぎが無いと意味が無い」
 ↑
これどう見ます?
昭和であれば「一生遊んで暮らせる金」なんてコピーだったのかなと思います。

それがポジティブに語られる時には『夢』と呼ばれる
(※イメージがピンんとこない人は『現代ミニマリストの反対』で想像してください)

脳内にその動機形成や発想が可能な状況を考える上で、
「ドデカイ犯罪やらかす」も「大いなる夢」も脳内で起きる背景事情はほとんど同じです。
「それを正攻法で稼ぐのか、非合法でも(これは俺への損害賠償だとばかりに身勝手に)デカいことやらかしてカタルシスを目論むのか?」その違いでしかない。
(犯罪のボーダーラインを考える上では”決定的な違い”ですが←その論理はまた別の話)


■いずれにおいても「反動形成」が関係します
コンプレックスであったり(憧れも一種のコンプレックス構造です)、
ほんの目先の”快感代謝”の失敗が(冷蔵庫で大事にとっておいたプリンの論理で)雪だるま式にレバレッジかかって肥大化する場合だってあり得ます。
「何故エベレストに登りたがる人がいるのか」も同じ(事実昭和に比べ激増してますよね)。
 ↑
政治や戦略の世界で”冒険主義”とも言われている奴です。
(リアリズムに属する「ハングリー」と混同してはいけない。)

「日常生活暮らす上で快適でちょっと洒落た衣類」そんな凄いもんじゃありません。
ところが、
何故かそれが「やれシルクだ金だダイヤも必要だ」ってイメージが”妥当”と思える心理ってのがある。 ↑
それを「実行する手段として犯罪もいとわない人」←これが本当の危ない奴です
(最強にヤバいのがナチス・ヒトラーであり毛沢東の中国、スターリンのソ連や、ポルポト派大虐殺のカンボジアであることを忘れてはいけません。)

●「自分の人生における”資産勘定”なるものに迷いが無いとか、イメージ含めて人生ってこんなものだろうのような幅が安定していた時代は終わりました(『共同幻想』崩壊時代)」
「反動形成」の種はどこにでも存在します。
(自分にもこんな夢物語な資産が約束されていたかもしれない《いや権利だ》。←合理的判断《リテラシー》以外にこの発想を抑制する社会的構造や時代はもうありません。)

※住まいの心理学にも書きましたが、かといって現代社会が恐ろしいとか”無い”です。
先進国になるに従い犯罪発生件数は確実に減っており、戦後に比べ現代日本は遥かに治安もよく平和です。「予め考えておくべきリスク判断のポイントが違ってくる」という事なんです。←ここが現代特有の社会不安心理となる



京都アニメーション放火殺人事件を個別に語るなら
容疑者の「(犯罪業界における)健常者としての部分がその背景にあり、狙いを付けるプロセスに(そのランダムさにおいて)メンタル問題が関与した(投影なり)」と考えます。
 ↑
この辺の心理学的見解を欠くと、時々『刑法39条』に足元すくわれるんです。
(少なくとも死刑に相当する大事・荒事を実行できる人物に対し)
犯行動機の立証できないとか「あり得ないんですって」

(それが、近隣との騒音トラブル起こす動機と関係しているとか被っているとか、ましてや同じ筈が無い。←そんな発想があるから死刑に相当する大きな事件の犯行動機を立証できなくなったりするんです。死刑に相当するような犯罪には必ず普段の生活と《それが迷惑行為であっても》、全く別の犯行動機がある。)


●京都アニメーション放火殺人事件で残念に思う事は
(ここは住まいの心理学に書いたのですが)
警備する上で”資産勘定”として狙われるとしたら想定する犯人像は、
武装したプロの組織犯罪に狙われる可能性は非常に少ないですよね。
狙われるとしたら「トンチンカンな勘違いから暴走する、クレーマーやストーカー」でしょう。

このジャンルの暴走する素人犯罪者達は(この点でもある意味その動機形成に犯罪者系健常者的判断が存在する証明なんですが)、
ブルーの制服着た警備員が正式装備ですごい剣幕で出動すれば(実際の格闘能力など問わず)、
非常に高い確率で逃げるんです←ある意味ヘタレですから
(その動機に”犯罪者系健常者的判断が存在する”が故にね→ブルーの制服出てきた段階で”失敗した”と思う。←この手の犯罪者にはプロの組織犯罪者のように格闘も想定し見積もる感覚は”無い”。)

先日の「川崎・登戸の大量殺人でもそうでした(正式装備の警棒持ったバスの運転手が出てきて逃げる)」、今回も「異変に気付いた社員が追いかけただけで玄関外まで逃走した」と言われています。
(確証はないですが「相模原障害者施設殺傷事件」においてもそうだったかも知れません。)

「正式な任務に着任している第三者の人間」
もっと評価していいです。
高度なカード式オートロックもそれなりの入退管理できますが、
(それでも一部オートロックには簡単な開錠方が犯罪者間で常識化しており、、)

事件を教訓に対策を考えている法人・個人の方、
(警察などで研修を受け制服を着れば、中の人が実は素人のファン有志でも十分抑止力になります←予算が足りない時にはひとつの考えかと)
警備員の配置「人間の力による警備」を検討してください。
国連PKOだって軽武装であっても(第三者であることを疑われなければ)一定の抑止力を発揮しますよね。
●加えて”第三者”の関与は(もうこの段階で襲撃対象外の会社の人ですから)、違った意味で事件を収束させる力(犯行動機の腰折れ)も期待できます。



先日も書きましたが、
京都アニメーション被害者の方へ
改めて、ご冥福をお祈りいたします。
本当に本当に残念で痛ましい事件でした。
もしあの世があるのなら、いい絵が描けることお祈りします。
どうそ安らかに


ここは、ロゴの使用や動画削除も受けていないので未公認公式チャンネルなのかな?
私が観た作品は限られていますが、
近年の秀作だった『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』PV紹介します


そしてありがとう




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posted by kagewari at 18:48 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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