2017年11月16日

『EU独自に欧州軍事協定』(えらいことになってきた)

この噂は独逸が東欧や北欧諸国との間で新しい軍事同盟設立を模索しているなんて話として以前から語られてきたもののようなのだが、
■今回(表向きはソフトなイメージで)正式に調印となった。
EU、軍の移動を域内で容易に ロシアの脅威に対抗
http://www.afpbb.com/articles/-/3150164?cx_part=latest_article
EU NATOとは別に独自の防衛協力の枠組みを発足へ(NHKNEWS)
https://www.youtube.com/watch?v=gRRcVIKE9i4


注目なのは、この協定にソ連時代からのロシアの反発を意識してNATOに加盟していなかった北欧諸国も参加するらしいという事で、
(米国トランプのNATOは欧州でやれ方針みたいなのに不安を覚えて方針転換したという報道もあるらしく)
この動きをロシアはどう見るんだろうか?

そもそもこのEU軍事協定なるものは、EUの軍事化に反対していた英国がEUから離脱した事によって加速したものなので、「海洋国家群に対する大陸国家群」という位置づけが鮮明なワケなんだけれど(故に昨今英国は日米に寄ってきている)、
ドイツが本気で「独仏東欧北欧中国」で対露戦略を立てるつもりなのか、
はたまた、新たなロシア融和策のためのNATOの実質的解体なのか、
(中の人相当に同床異夢だろうからまだわからない。)

●いずれにしても、俺は「EU自体がダメダメだろうと批判的」だったので、
この動きは更なる悪手だと思う。
大EU構想からが、ドイツによるドイツのための経済ブロックの意味合いが大きく、更に自由貿易協定程度のものならいざ知らず通貨統合とか無茶苦茶な政治統合を含むため、欧州内でのグローバリズムを拡大しただけの謎の大国ごっこでしか無いと見てる。
そこに事実上の統合軍が設立されるかもみたいな話になれば、EUの意味は更にバレバレの独逸覇権主義の枠組みの色合いが濃くなってしまう(独逸の軍事的なんとやらを薄めるための方便みたいな)。
(※更にNATOのトルコを弾くとかしたら余計あからさまになるじゃん)

いいのかこれで欧州の人?


しかも日米英が主導するインド太平洋構想における海洋国家群は(中国などの不安定要因も無く)着々と足場を固めつつある中で、
大陸国家にとっての中国は今や「西へ西へ」状態なワケでしょ。
(対露を考えれば)そこと組んじゃおうって話に、これさ、いずれなるよね。
ましてや、そんな動きをロシアが見過ごす筈も無く、、、
ロシアとしては中東への出口を塞がれちゃうじゃん。
(英国は「もう知らんがな」になっているのに)

●或は(メルケル的には)「そう見せかけてロシアと組むのが狙いだ」って事になるんかな。
(中露ともに組むんですよと、、いやいや無理でしょう、、)
じゃあウクライナはどうするの?
(ウクライナけしかけたのはポーランドなど旧東欧の極右系ですぜ?ポーランドには皮肉な事にある意味ネオナチ的な、)

どこから考えても(同床異夢はあるにしろ)構造がさ、結局ロシア包囲網にしかならない。
そして、ロシアが賢ければロシアは(北朝鮮じゃないが)米ロ関係の融和を最優先に考えているだろうから、下手すっと(とにもかくにも名目上ロシアは現在民主国家なんで)インド太平洋構想にロシアが加盟とかあり得ますよ(マジにその可能性はあると思う)。

するとさ?
既にエネルギー輸入国家となっている中国を包含するEU軍は、いやがおうでも中東への影響力を保持しなければならない。←だからメルケルは移民の時にあれだったって意味なの?
(ぶっちゃけインド太平洋構想は、いざとなれば米露がエネルギーを供給できる。)
中東への影響力なんんて事になれば、米国も黙っていないだろうし、
EU軍がイスラエルと敵対関係になんて可能性もありますぜ。

■てかね大問題なのはEUは経済政策完全に間違っているから
その中心は日本の財務省かよって緊縮財政政策がドイツの憲法に書かれちゃっているという、もう致命的なアレで(それこそここがキリスト教宗教革命的にドイツ系アメリカ人と本国ドイツとの対立軸でしょうに)、この誤った経済政策をヨーロッパ全土に広げちゃって(ギリシャ問題なんてのもその影響とみる事もできる)、焼き畑農業的に今度は中国をバッファーに使おうって事なのかもだけれど、その中国経済はいつ破綻しても仕方の無い状況なんですぜ?
※現状、中国経済は大規模な破綻を起こさないように運用できているけれど中身は既に破綻しているのも同様なので(過剰生産の需要を影響力のある周辺国に求める形で帳簿上無い事にみたいなことをやっているけれど)、覇権主義云々抜きに経済事情においても拡大路線を下げられなくなっている。

(ちなみにですが、中国における共産党が自らの独裁の不安からアレになってしまう問題だけで無く、中国経済の過剰投資・過剰生産問題のいずれも「本質的解決策は民主化しか無い」ので、当面ここ解決する雰囲気に無い訳で…)


東欧の鉄砲玉がロシアと勝ってにイザコザ起こしてって「あり得ますぜ」。
●更に(これまで米国だけがターゲットだった)中東の反発ってものが、EUと中国にシフトしたらどうするの?
こんな事言えば非常に不謹慎なんだけれど、
欧州としては、中東の反発が常に米国に向く方が都合がいいのだから、何がなんでもNATO重視で米国を手練手管で引き止める方がはるかに利益になると思うんだが。


■それから某右派系メディアで米国軍関係に詳しい教授がコメントしているんだが、
オバマ時代に大幅に米国は「諜報・軍事」のリソースを大幅に弱体化させており、立て直すのに10年20年かかるんじゃないのかってのが正直なところらしく、
現状物理的に「今、世界で大活躍とかマジ無理」らしいんだな。
且つ、現在の国務省は9割アンチトランプで官僚サボタージュ状態なんだが(それで安倍首相が頼られている)、
「ガラガラポンでかえっていいかも」と苦笑交じりに答えるほどスッカスカであると…。

日本は北朝鮮との抜き差しならない安全保障上の問題を抱えているけれど、
北朝鮮がガチ米国をご指名状態なので、苦も無く日米同盟が強固になる構造になっており、幸か不幸か仮に紛争が起きてもファイヤパワー的な心配は無い(こんだけ防衛費ケチってきて余裕こいてるんだからホントに運がいいだろうと思う)。
まだ目には見えていないけれど、欧州から中国にかけての(それこそ一帯一路って)大陸国家群は大変な問題を抱え込んでいくのではないかと、他人事ながら心配になる。
(というかメルケル女史の本音こそが最大の不安定要因だと思う。本音はどこにあるのだろうか、)



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posted by kagewari at 03:14 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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