2017年10月17日

基本用語のまとめ(7)『反抗期』と現実アップデート

継続的読者の人はあえて説明を必要としていないのだろうけれど、
新規閲覧者の方にとっては「何のことですか」ともなり兼ねない頻繁に使用されるいくつかの用語を別カテゴリーでまとめておこうと考えたものです。
(重要項目なので予告なく編集される場合があります)

■フロイト心理学における最大のテーマかも知れません

幼児期のそれにも心理学的意味はあるんですが、メンタル問題に直接結びつくような大きな分水嶺はやはり「思春期の『反抗期』」に他なりません。
最大のテーマは「生殖能力発現による”唐突なプライバシー領域の拡大”」です。
子供にとって家族とは階級系『共同幻想』社会そのものであり、年功序列含めて(社会全体のヒエラルキーから見れば)末端組織であるが故に、その運用も微妙に一歩時代遅れに追随するなど固有の問題もありつつーの、そんな『共同幻想』ですが。

『共同幻想』必須の構成要件が「情報の共有」にあることは言うまでもありません。
個人が秘密を独占する事は裏切り行為になります。
反対に、「秘密の共有」が関係性密度を上げるとこも説明の必要無いでしょう。
さて、ここで問題ですよ。思春期に発現する生殖能力と性欲、ド・直球のプライバシー。
このプライバシーをにわかに家族と共有しようなんざ神経の人は滅多にいません。
(両親がその性行為をあけすけに子供達に披露する面白家族なら例外かもしれませんが…)

欧米などの宗教系『共同幻想』の場合、この問題は中世などそれが苛烈な時には尚のこと「罪悪感」を伴う葛藤として表面化する事も珍しくなかった。
日本の場合はせいぜいが世間様なので、この「仲間(家族)と共有できないドスグロい秘密をどうしたものやら」思春期の子供たちは悩みます。
それを実現するには「家族ぐるみ以外の別個の組織に加盟するか、現所属の家族社会から離党し無所属となるか」を迫られます。
(性欲など無いとカマトトぶった嘘つきになるって手法もありますけどね)

これが思春期の『反抗期』における”大暴れ”の動機形成となり、
自ら裏切り者になるんですから、旧所属社会の権威階層(両親など)と抗争が勃発するのも自然現象です。
●現代社会では「めぼしい『反抗期』が形成されない」なんて話もありますが、
その理由は、子供時代からプライバシーを保証する関係性が模索される時代だからです。
伝統的な階級系『共同幻想』社会では無く、家族社会の運営をフリースクール的にというか水平的にね(働き方改革というか)個人の尊厳重視にする場合『反抗期』も小規模になり、同時にナチュボーンな『単独者』予備軍が多数形成されるのも説明必要無いでしょう。

しかし、
「働き方改革的フリースクールな家族運営」は文字通りの論理矛盾を抱えます。
「所属先は選択できないのでしょう?選べるとしたらお高いんでしょう」
所謂欲得がらみの(ドスグロい家族愛の分配による)インセンティブ低下は組織の求心力を大幅に削いでしまいます。
更に親世代から見れば、ペット心理じゃありませんが、長らく飼育にリソース割いた個体に対して愛着を感じるのは必然なのですが(かといってベタベタしちゃいけないみたいな話になれば)、社会性愛的欲求の捌け口も制約され、
結果的に対人関係において大規模な”リビドー代謝”経験が乏しい個体を派生させます。
(DNAが織り込んだ企みにとってここゆゆしき事態)
かといって、広義の性欲にまつわる人類ヒト科特有の旺盛な快感代謝のプロセス(ミクロ経済)がシュリンクするような進化に至るワケも無く(進化に至るには数万年必要かと)、
それは潜在化せざるを得ない。
(※話は逸れますが、現代社会においてはそのメンタル問題も「強迫心理」関連では”無い”別角度で現れる可能性もあり得る。)

そ、、そんな事はともかく(上記の話に及ぶと大変な事になるので)
■現在大人年齢の世代ぐらいまでのメンタル問題には冒頭説明の『反抗期』が重要なテーマとなる
その時、自我に何が起きるのか?

<語彙的には>
流石に『反抗期』の語彙を説明する必要無いでしょう。

てなわけで、

<詳しい解説は以下>

幼児にとって保育・飼育者である両親(及びそれに類する階級)などの大人は必ず過剰に・誇大に認識されます。
相対的に乳幼児である自分自身があまりにも脆弱であるからです。両親(及びそれに類する階級)などの大人は絶対者にすら見える。
しかもこの時、幼児は言語能力獲得しておりませんので、このエピソード記憶は(宇宙人を見たじゃないけれど)”トンでも無い絶対者を見た”のようなイメージとして脳に焼き付きます。
生育するにつれ、勿論の事よく知る両親が”それ”と同一人物では無いことぐらいはわかるのですが、どっから考えてのそのネタ元が目の前の両親であることは疑いようも無く(勿論この辺の流れの半分は無意識下の連想により派生している)、

たとえば、映画やドラマ定番の復讐モノのシナリオ、
「子供時代に目の前で両親を殺害された」などの設定だと、
説明抜きに「ジハード!!」みたいな展開となる事がお約束ごとになっているのは、誰しも同じような連想性が無意識下に構成されている証明です。

若年層の『反抗期』は(自分自身のプライバシー発言による共有できない秘密のショックが無いので)小規模ですが、「神にも思えた人の筈が、素でおっちゃんおばちゃんかよ、トホホ」みたいなところが契機となります。
(たいがいここは子供の知らない大人の苦労などを知ることで「やっぱり別の意味で凄かった」的なお茶を濁す展開で鎮静化していく。)
そして潜伏期、
自分の学校での成績を隠ぺいしたいと思ったり、そこには明らかなプライバシーの萌芽はあるにはあるのですが、階級社会秩序のが上位であり「抗えない事項」として”少年時代”的世界が展開する(自分は子供なんだからなども強く意識される)。


■そして「思春期の『反抗期』登場」です
フロイトを難しく理解しようとすると、ここ読み違えるところでもあるのですが、
エディプスコンプレックスに代表されるような(一般論の誤解を言えば)近親相姦的な性欲が素で発現するとか”ありません”から。
まず、異性は全員分け隔てなく性対象と認識されるだけです。
(子供の行動半径で言えばなんだかんだ身近な人物しか知らないので、そこに近親者が含まれやすいのは事実ですが←てか大人の性対象も同級生や会社の同僚など物理限界の範囲内なのでそこにたいした違いは無い。)

●何故エディプスコンプレックスに代表される葛藤が派生するのかと言えば、
「この人物とはその秘密(性的プライバシー)を共有できない対象」だからです。
子役属性のままだと台詞的にもう無理ですから。
下剋上でもしないと、個体個の関係性にならない明らかな権威上位者が相手です(いわんや先方がこれを発動すればパワハラのセクハラになりますでしょ)。
そこで、何とも言い知れない葛藤が派生します(漠然とした罪悪感とでもいうか)。
「(秘密を許さない)神にも匹敵する権威者が、(自分のプライバシーを守るためには)倒すべき仇敵」みたいな”脳内構図になっちゃう”という話で、
「親の目を盗んで悪い事をする」←この言葉に代表されるでしょうか。


●説明するまでも無く、哺乳類の生殖能力の発現はどこにでもある当たり前の自然現象なのですが、人類ヒト科においては禁忌にも似たグロテスクなイメージになるって事ですね。
どう解釈しても「打倒すべきは(神の名を偽り僕を騙してきた)悪代官」のような脳内設定が構成”されちゃう”ため、意味不明な関係悪化などに至るワケです。

実際のところは、欲求を満足させるべく不良行為やR18指定の文化に触れるなどww
えー様々やらかす中で、自分のやろうとしている事が「下剋上の国盗り物語では無い」こともわかり、両親がやたらと倒すべき仇敵に思える部分も、(自分のやらかす様様な失敗などに応じ)勘違いじゃね?に気が付いてくる。
(親の目を盗み)プライバシーの運用をなんだかんだ獲得した後(最初はびっくりもした思春期の夢もあっさり破れて)『反抗期』も終わります(隠しただとか秘密にしている事も”たいした話では無かった”そこはかとない落胆も込みで)。

■この時、自我に何が起きているのかと言えば、
自分自身が大人予備軍になる事で、脳内の深いイメージにある「大人ってスゲー権威」が壊れる。
自分自身が大人予備軍になる事で、自分の行為自体が稚拙な「ゲスでしょうもな話に過ぎない」ため、両親などに対する「(神から仇敵のように自作自演の上げたり下げたりによる)減滅だ!」みたいな感情も、随分無理のある誤解であったことも薄っすら気が付く(自分にネタバレする)。

つまり生殖能力の獲得によるプライバシーの発生により、
それをトリガーに「元々いつかは修正すべき両親などを過剰なイメージにでっち上げている子供の脳内フォルダ構成を”現実の姿にアップデートする”」プロセスが発生する。←これが思春期における『反抗期』なるものの実像です。


でわ、
■メンタル問題の発現に『反抗期』がどう関わるのか?
それ以前の権威者との上下関係がやたら極端であるなど(原因は様々な理由が考えられるので一概には言えませんが”両親の行動が謎”だとか”依存や溺愛などの快感代謝の関係性が強すぎる”だとか”単純に何らかの事情で情報不足により権威者イメージが謎設定になる”他)、
自分自身に発現するプライバシーをキッカケにして「子供が勝手に創造してしまった見当違いな権威者に対するイメージが壊れてくれない(現実と乖離したままである)」。
結果として親の目を盗んで的な漠然とした罪悪感(或は不安)は消えず、強迫心理となり、
思春期以降も『自意識』を『抑圧』し続ける経済関係に”留まってしまう”という話です。

●簡潔にまとめるなら
「大人化プロセスに関わるプライベートな事項の全てに、漠然として説明のつかない罪悪感だとか不安感がつきまとう」状態です。
 ↑
あくまで上記は「(フロイトの力動論じゃありませんが)自我内部の力関係」を説明できるだけで、フェチシズムやらナルチシズムやらが(半ば場当たり的に)各個人で千差万別となるように、メンタル問題としての”出方”を特定するものではありません。
※故にその詳細を説明するためには、個別に過去の話や関係者とのエピソードなどの情報から”個別の精神分析”が必要になるワケですが、


などなど心理学における『反抗期』の意味と言うか位置づけは、自我構成における力関係がそうなっちゃう説明の背景事情(やその発端プロセス)として重要なのです。



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