2016年09月14日

やれ”なんとか障害”などの用語が誤用・乱用される点について

2chなどではアスペルガーや統合失調や発達障害など一部が「慣用句」的に用いられるほど随分言葉として(どんだけ種類あるんだよと種類含めて)乱用されていますが、心理学的にはどうにも始末に困る場合があるのです。
何度も書いてきましたが、所謂臨床系の病名呼称ってのは対処療法時の”症例分類”のことで、”糖尿病”だとか”インフルエンザ”などのような症例の原因となる外的乃至身体的要因が名前になっているものではありません。
類似する呼称としては「なになにアレルギー(免疫系起因の炎症が見られるという所見)」だとか「なんとか鼻炎(言わんとしていることは鼻に炎症が見られるという所見)」のような分類のことで、
昨今もまた妙な記事が出ていましたが、
脳科学系だとか脳外科だとか或は臨床系や神経科などから様々な研究があるのも事実。

事実ですが、アルコール中毒や薬物中毒でも脳に障害が見られるように「過度の日常生活の偏向」があれば、人間生き物ですから「必ず外形的変化として観察可能な状態」は派生するワケで、
これって極論すれば「床屋にいかなかったら髪が伸びてえらいことになる」のと大きな違いはありません(或はメタボなどの生活習慣なんとかとも類似してます←この場合も肥満に関わる遺伝子がどうこうの論議も研究結果で出ますけれど、メタボを遺伝子要因の不治の病と分類する人はいない)。

人体科学的な研究そのもには個別に大きな意義がありますから、
研究そのものは否定どころか大きな期待を寄せますが、
あたかも「病名呼称が付くとそれを免罪符とばかりに(或はそれを差別的言動の根拠とするなど)」言葉だけがひとり歩きする状況は、心理学的にははなはだ困ってしまうワケです。
特にカウンセリング主体で投薬を行わない現代の人文系心理学の場合(厚生省との関係で投薬処方上の根となる分類は必要ないため)、ざっくり言えば「総じて神経症」なのであり、
やれナントカ病などの分類上の呼称には全く意味がありません。

※リハビリの観点から言えば、それが後発的なのか先天性なのか「関係無い」のですから。

●障害認定的に福祉関係も厚生省のなんとやら同様に分類や病気認定が重要ですから
そこは別の意味で重要なのです(精神科の診断などなど)。
しかし、差別的表現の件もそうですが、
なんとか病なるくくりで、「こうと決まっているのだから」のような見立てが横行するのは認識の誤りであり、当事者が問題意識を持つ場合の指標にはなりますが、そこ(病名呼称)に特別殊更の意味はありません。

やれアスペルガーだとかなんとか病だとかサイコパスであるとか、
このような分類の自我タイプで、社会でバリバリ活躍している事例(専門性のある上級職や会社創業者などに多いとかの論議もありつつなので)含めて、固有に「だからどうした」って話では無いのです。
●特に『共同幻想』社会においては、所謂個人の協調性としての”性能”が重要なファクターとなるので、相対これらの問題が「あたかもトンでもだ」などのような反応に繋がるだけで、
自我論的には「どこにでもある個体差幅の論議」であり、
心理学の原則である「それを問題とするか否かは当人の判断」なのであり、当該人物がとりたてて問題意識が無くいけている場合「(個性の幅に過ぎず)何ら問題は無い」のです。


■心理学的所見を若干補足解説するならば、
前述のメタボや肥満が個人の判断による云々の話の延長で語れば、
体重増が個人の事情で(膝関節が弱いなど)極論寝たきりリスクに関係してしまうなど「話がそれだけでは済まない」場合があったり、当該人物が「健康痩身志向があるのに全くうまくいかない」場合だったり、それが問題視されるケースはそれこそケースバイケースなのです(心理学相談案件だから自我構造の状況に深刻なナントカがあるという話では”無い”)。
社会的見地で言えば、生活するうえで就労含めて「崩壊時代とは言え半数近くに達する『共同幻想』社会との関係」などなど統計学的に問題提起をすることも可能ですが、当該人物世帯が自営業で跡継ぎだとか個別事情は全く別の話なので(政治家や歌舞伎界の子息には特有の人格傾向が求められる場合もあるだろうし)、統計学的にこうだからそれは病気だって話にはなりません。

仮に生活上『共同幻想』との関係を前提とする場合も、世の中にはアウトサイダーなる言葉があるとおりで、
「当該人物 に 殊更 の 社会適応強迫が ”無ければ” 大きな 問題と 認識されない」でしょうと予測されるワケです。
 ↑
つまり、上記の場合問題なのは社会適応関連のスキルでは”無く”(=話をややこやしくしているのは冒頭説明のコミュニケーション障害系のなんとやらでは”無く”)、その周辺に付随する強迫心理となるのですから、仮にそこに先天性なんらかの問題・障害が関係していても”関係が無い”のです。
(生活習慣的に留意するところはあるかもですが。)

<ここで冒頭の論議に戻ります>
だから、用語の氾濫や誤った理解の横行は困るんです(意味が無い上に問題がよれる)。
実際の話、所謂職務中に「周囲と仲良く私語が絶えない環境」なんてありますか?
そりゃ職務管理上別の意味で問題でしょうに。
接客業はなんとかだろうとかの話をする人いるかもですが、臨床系がヘンテコ病名つけて「心配して劇団に」その後俳優でとかの話は山ほどあるのであり、台本があれば「その職務上のなんとかは可能」です。←つまりやれ仕事だから大問題になるとかの話でもありません。
●しつこく繰り返しますが、福祉行政的に障害認定を受ける場合は「それはそれでいんです」。実際に問題は存在していますから(何の苦も無くバリバリ働けるだろうという意味では無い)。
それと心理学的判断や当事者の判断はまた別だって話です。

社会的生活云々は、派生的な要素に過ぎません。
心理学的問題性ってのは、社会生活どうこうでは無く「自我論的に恒常的不快感を伴うなんとか」がテーマなのであって、そっちの話じゃありません。
前述のとおりで、生活上留意すべき点はあるにしても、心理学的問題の本質はそっちじゃない。
すっごくわかりやすくいえば、
「肥満傾向の体質があるのに、痩身なファッションモデルにならないといけない強迫心理がある」この場合、肥満傾向の遺伝情報がなんとか病だとかの話じゃないって事です。
むしろ後者の「ファッションモデルの強迫心理」が問題の中心なんですから。
(ですから「当人が自然な意味で痩せたい」と思う場合、生活上留意すべき点はあるかもしれないがって話に繋がる。)

更に心理学的に言えば、
前述云々の話で言えば「ファッションモデルの強迫心理」があるが故に、肥満が誇大視されたり、あるいは肥満が実態として過剰化したりなどの二次的問題に波及することもあるので、
冒頭記載のナントカ病の根本に及ぶ側面にも結果として関係してくるだろうって話なんです。
(日常生活で当人が留意すべき点はことさら大きな話では無いのですから。)

●更に『共同幻想』サイドの偏見の中に、
反社会性やら犯罪性やらの動機形成に関連するものあるでしょうけど、
再三論証しているとおりで、動機形成論的に反社会性や犯罪のボーダーラインを超える判断ってのはメンタル問題に全く関係が無いのであり、その判断のボーダーは『共同幻想』適応者も条件は同じです(だから再三私は刑法39条は人権侵害でもあるのでとっとと廃止しろと言っているのであり)。
「そのきっかけとなる不快事項が派生しやすいのではないか」なんてなトンチンカンな事を言う人いるかも知れませんが、
あのですね、
生きてりゃ不快な事なんてどっこにでもあるのです。『共同幻想』適応人格でなんとなくオンザレールに生活している人も「リア充はなんの苦労も無くて幸福ですね」なんて言われたらカチンとくるでしょうに。
反社会性や犯罪の選択ってのは「固有にその動機が無ければ(そう思いつかないと)あり得ない行動」なのであって(だから法律として合理性が担保されている)、自我の病理性やらがどうこうで数字が変動するものではありません。
(加えて「強迫心理」ってのは誰の自我にも存在してます。)


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