2015年04月23日

『共同幻想』と『単独者』だとかメンタル問題などを「料理や食で考える」

『共同幻想』における権威性認知と道徳や倫理の概念発明ってのがこの説明が一番わかりやすかなと思いついた。
(えーキッカケは北島三郎のドキュメンタリーww。亡き母が大歌手となった三郎に「自分の死後も帰ってきた時にたのしみにしているおはぎが食べられるようにと姪さんだったかにレシピを教えていた」なんて話で思いついたのです。)

昭和の猛烈サラリーマン時代と言えば森真一「おふくろさん」じゃないけれども、イタリア的マザコンとも取れるようなウエットな世界が大メジャーでした(千昌夫氏の歌にも同類項ありますね)。
ある意味エディプスコンプレックスと『共同幻想』権威性認知を知る上で、なんというか『共同幻想』神話性が世俗的におっこちてきたので(タブー視がレベルダウンして)宗教関係ネタから話を進めるよか楽にこの辺説明できる時代でもあります。

■しかし話は『原始共産制』とも言うべき原始時代からはじめます。
『共同幻想』が限りなく普遍的且つ法理にも誓い絶対性のあった時代です。
たとえば「どの山菜が食べられて、どの山菜にはどんな毒があるのか」。
或いは「どの動物を食べる時にはどんな調理が必要なのか」(←ここ関係で宗教戒律になっている項目あるのは皆さんご存知のとおりです)。
この先祖伝来の知恵は集落存続のための「絶対知」とでも言うべき法理です。
その価値は最上位のものであり、当時科学も文字文化すら怪しい時代「この植物にはアルカロイドがあるから云々」など誰にもわからん訳です。
どうしてなのかの説明は無しに、「先祖から伝わる部族の絶対知(最強価値)」として「これを守らなければならない」←ほぼダイレクトに集落にこれを周知させるため「掟を守らなければ(神の怒りで)みな死に集落は滅びる」ぐらいの話になります(実際に疫病などが流行れば絶滅もあり得るんですから)。この情報の伝達は高齢者などの賢人から集落に伝えらる事になります。
場合によれば、その知恵をシャーマンだとか神官だけが管理する場合もあるでしょう(識字可能なのは特権階級だけだったりするため)。
何故なのかの説明抜きに絶対だと定義される価値論ですから→それは「権威性認知」に他なりません。
■この部族・氏族社会が、文明の発達と教育により識字率の高い市民階級などの登場の果てに封建時代を経て近代へ至ります。
この過程で、一部の価値は王権や教会権威などの所轄になったり、学問として(これもある意味最高学府の権威とかに関係する)形を変えていきます。←道徳・倫理の発明。
社会構造的には、集権的な権威の下に中間管理職的に「家族のクラス(階級)」が帰属・依存する関係で「食文化」なぞは一般大衆化します(それでも最高級の料理などに権威性が結合するのは継続←こっちは現代社会の保守思想における文化伝統ってジャンルになっていく)。
●『家幻想社会』においては嫁姑のなんとかじゃありませんが、
「おふくろの味」という合理的判断を超える(どうしてなのかの説明の無い)特別なランクが発生し、(なになにだから美味しいだとかどこやらの品評会で何位だとかそういう論議を無視し)「その再現に無条件の価値がある」みたいな神話・幻想が成立します。
(勿論古くその元ネタを尋ねると「原始時代に食べられる野草は何みたいな知識」だったわけで。)
元ネタが元ネタだけに「それに違反すると死に等しい」みたいな、近代以前の権威性認知の道徳・倫理的解釈もくっついてきます。
勿論この論議は嫁姑だけの話じゃありません。
母親が娘に「我が家の味だの秘伝だの」といった格好でそれが伝授されたりもする。
 ↑
さーわかりますよね?
話の重要な肝は「それに違反すると死に等しい悪行だ」みたいな概念が裏書にあるところです。
表に認識される価値論的概念と、それを”強迫”する無意識的な”脅迫”めいた概念。
このモジュールが言うならば『共同幻想』の神話性発現機能というか、ひとつの「均衡論」です。
(自我において均衡する=何らかの概念が安定成立する、或いは固定化する乃至構造化する。)

■核家族時代と民主主義
反抗期が世代間闘争のように本格化します(言わばプチ宗教革命ですわ)、
「私都会でナポリタンっての食べてきたのよ」←この一言で大崩壊が始まるケースもあるのですよ。
そういう崩壊リスクを抱えるのが文明化であり高度経済成長って奴です。
「この料理はかくかくしかじかなにをどうしてこうするので美味しい」←どうしてなのかを雄弁に語ることが可能な知識の獲得です。
すなわち「どうしてなのか?どの成分をどうしろって言うのか?」みたいなとっかかりから大戦争にもなる。
しかし、このとき、
さっきの「均衡論」を思い出してください。
道徳倫理に縛られ、強迫性が健在の場合。表の概念もドーンとクローズアップされます。
しかも無意識からのストレスでそれが発現する場合「反動形成(簡単に言うと見えないものなので少々大袈裟係数つけて見積もるみたいな)」かかって、表の概念がやたら凄いパワーで出現するみたいな事にもなるワケです。
「どうしてなのか?どの成分をどうしろって言うのか?」みたいな着想は勿論のこと(畏れ多くて)タブー視され、そんな事を考えることが恐ろしくなる。
或いは、その反対に”過度に権威にこびるとか依存することが快感である”事でもあります(高いレベルの神話世界に浸れるんですから)。
「どうしておふくろの味が会得できていないのか!」なんてーなね(笑
(※上記が「すっごく悪い事のように」成立する。)
「私の料理は(ホニャララの)水準にあって、お母さんに認められるだろか」だとかね。
(※上記が「ダメだった時には死にたい」みたいな概念として成立してしまう。)

料理を代表にここまで書いてますけど、
様々な状況や内容に応じて”同じ構造”の問題が多発します。←どの条件で多発するのかというと、関係性における権威性認知がなんらかの事情で”過度”だったり”偏向”した場合です(反抗期が抑圧されるほどに)。ここに各所で反動かかって元ネタからかけ離れた劇画調の世界観に肥大化したりさ、

■ネタバレ論
結局ね「あのね母子主義みたいな宗教信者の方ですか?」みたいな投げかけで(事の発端は自身にとって実は無意識なのだから)、権威性認知や関係性の権威性偏向のを先に確認していかないとコレ関係のメンタル問題はまったく解決しません。
時にさ「この塩は岩塩でさえあれば、この調理資格さえあれば」みたいなさ、悪循環方向にも(心理学わからないと表面的に認知されている話題各論にばかりひっぱられるから)なり兼ねないんだわね。
(勿論悩んでいる当事者は後者のパターンばかりにその関心が傾斜する。)
同時に「そして認められ」みたいなクラス(階級)に対する帰属確認や依存を”答え”なのかと勘違いもする(むしろ本質は間逆なんだが)。←既にこの状態だと想定されている”クラス”自体幻想でありこの世のどこにも実態の存在しない設定になるのも「ありきたりのパターン」のひとつです。

■『単独者』ってのは、そもそも関係性に権威性を持ってこない人のことなので、
(極端に言えば「道徳・倫理に口ぽっかんな人」)
我思う故に我在りで、今考えているこの現実の合理性には関心ありますけれど、
極論「食べ物なんだからさ、食えればいんじゃん」ぐらいのとっからスタートしているので(勿論個人の趣味趣向で料理人級の関心持てば凄いことにもなりますが)、「なんとかの味とか抽象的な事言われてもさ、あの何がしたいの?(どんな味があなたの個人的な好みなの?)」という話に帰結します。
(強迫性や脅迫の源泉である道徳・倫理がまったく無効果なので、そもそも強迫心理状態と無縁。)
 ↑↓
でーこの『単独者』って概念は、ここまで延々書いてきているんだけれど、全員があたかも『単独者』になるのが正しいみたいな話じゃ無いので(そもそも権威性認知の無い『単独者』が正しいとかの言葉を使うのからしておかしい)、仮に「現代社会の『共同幻想』適応選択」をする場合も「各個人の自主独立的な個人的判断決断選択により確信犯的に選択されるプロセス」へ以降するんだって(そこが単独者的な云々)、そういう話なワケです。
「どうしたいの、何を選ぶの、それはどうして」から始めないとどうにもならんと、
勿論さ、時代は『単独者』傾向なのだかから比率的にも『単独者』選択は自然増すると考えるのが妥当だけれど(無党派層だとか)、全員がなるとかそういう水準の話じゃない(重要なのは社会学的構造論の方ね)。


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