2014年06月18日

哲学と心理学なんかの社会的背景

哲学と心理学ってかなり似ている代物です。
間違っても心理学は「かくあるべし」みたいな哲学論争には至らないのだけれど(そこは各人ご自由にがテーマなんで)、人間の自我を対象にしている点は同じなのだから参考になるところはあるよね。
文明化の果て後期先進国になるとファンダメンタルから変わるって話は心理学としても「誰もがそれとなく論じている」ところになるけれど(所謂社会的な大規模メンタル問題の発現が先進国病である点)、そこに普遍的なんとかの発見ってところまで突っ込んで行こうって姿勢は心理学としてはお門違いなのであんまり関心は無い。
てか、心理学やっている人間から見ると「そんな難しい事考えて意味があるのかね」なんて思ってしまいますがそこはそれ人間の飽くなき探求心なのでしょう。
(心理学の世界から見ていると哲学者って「空手家」とかそういうジャンルなのかなと思う時もありますな。)

■確かに『共同幻想』崩壊とフリーエコノミーや無労働社会、下手すると不老不死への欲求の顕在化(時代はアンチエイジングなんて言葉でお茶を濁してますが)かなり人類が経験した事の無い方向性に突入しようとしています。
『共同幻想』における神話性は「象徴的文化」のような位置づけで残るにしても、神話をそのまんま信じる人は現代社会においては既にオカルト扱いなのであり、近代あたりから見れば大変な変化なんであります。
(欧米における宗教系『共同幻想』のそれもネット世論においては相当の瓦解っぷりです。)
国際情勢においては左翼人権派の方が「欧州全体を覆い尽くす右傾化反動の波」なんてーな部分に着目しているかもしれませんが、この退行反動化はもっぱら「経済状況の悪化」に起因するものなので表面的とは言いませんけど(欧州の移民問題にしても発端となる途上国経済が円滑ならそもそも移民しようと思う人がいないのだから)、問題の本質は経済学なんだと思います。欧州右傾化なんてのはあくまでも”程度の問題”なのでは無いかと考えるワケです(当事国として「ここはどこの国だったのだろう」水準まで変貌してしまえば反動もクソもアレルギー出ますよそりゃ)←てか欧州の移民政策の背景には過去の植民地政策のナニも絡んでの話なので元から時代錯誤だったと言ってもいいのじゃないですかね。
何度か触れてきましたが、先進各国の経済政策の誤りは「市場主義経済グルーバリズム」なんていう「縮小均衡のミクロ経済学みたいなものをマクロでやってしまった弊害」でしか無いので、G8なりG7なりが本気出せばどうにかなる水準の話かと思います(欧州の立て直し自体はかなり時間を要すると思うけれど)。
重要なポイントとして世界的に見れば「需要は豊富にある」のですからそれほど深刻な話じゃない。
(先進国が憂慮すべきは潜在需要の枯渇ですが、世界見渡せば人口増中の発展途上国多数なんですから、少々為替をいじるだけでも世界的総需要の積み上げは容易っちゃ〜容易です。)

■思い出してみると「昭和のカタストロフ神話の代表ノストラダムス」あたりも、本当のところは『共同幻想』崩壊の雰囲気を当事者である社会が集団心理的に共有したって捉える事もできるのであり、
そんな終末論の一環として「エネルギーや資源の枯渇」がやたらと喧伝されましたが、最近じゃ天然ガスがじゃぶじゃぶ余っていて、市場価格を気にするロシアみたいなね(笑
OPECの会議が夕方のニュースになる事も無くなりましたけど、資源枯渇で騒いでいた日々はなんだったのでしょうね(笑
米国なんて大規模な軍事作戦まで随分やったのに、米国が軍を引いた理由も簡単で「シェールガス革命があったから」って話ですよ。戦前のモンロー主義なんたらも当時米国は石油輸出国でしたから、そりゃ売る側からしたら世界は平和な方がいいのだし。

■さてそんなこんなで「大国の時代もひとつの神話だった」落ちになりそうです。
(ぶっちゃけ使えもしない核兵器持っていてもクソの役にも立ちません。)
最近強気のプーチンロシアもその強みは軍事力では無く、天然ガス輸出国としての外交力にあるのだし(交渉力のが正確でしょうか)、米国の発言力低下には「シェールガス開発の採算悪化と、そのままでは仕様上欧州にダイレクト輸出とかできない」とかのバックグラウンドが大きくて、米国軍事力がスーパーパワーだった時代にしても「俺についてくると一儲けできますよ」って”その後のうまみを米国が保障できたから”成立していたものです。
血盟とも言われた英国がシリアの時でしたっけ、議会の反対で強硬策に反対する形になったのがその証明。ただ何の得にもならない戦争しようなんて国は無いんですよ。
昨今安倍首相が外交力を発揮している背景も「アベノミクス」があるからで(そこを彼は確信的に理解しているからなのか必ず海外演説でこの日本の経済政策の話をしている)、アジアにおいて日本の発言力が増した理由はズバリ「周辺国誰もが中国のバブル崩壊はいつでしょうね」だからですよ。
(この時中国経済破綻の救済スキームとか国際会議でやる場合の日本の発言力が逆想定されているといいますか。)
加えて日本伝統というか海上自衛隊がマジ強いって地味〜な積み上げ部分も大きいでしょう。

最近の国際政治情勢って言えば、なんだかどこかの経済団体の権力闘争見ている程度の雰囲気というか冷戦時代のようなスケール感は皆無です。
「米国とキューバが核戦争始めるかも」←このネタで息を飲んだ時代がいかに現代社会から見たらオカルトものかってね(草葉の影から見ていたノストラダムスもさぞ上機嫌だったでしょう)、

■前回エントリーの「ナンセンスなもの」繋がりで言えば、
『ステルス戦闘機』これもまた弩級のナンセンスアイテムでもあります。
日本のステルス実証機は年内飛行訓練ですが、もうひとつの狙いは「ステルスを見破るレーダーの開発」に他なりません。うんでこれできちゃうと「全部見えちゃうからF15にアビオニクスなんとか付けてモデファイすればいいじゃん」とかになったりね、
ぶっちゃけ設計している人はステルス化のために武装をコンテナに格納しないといけないところとか「めんどくさいな〜」とか思ってるだろうから「ステルス終わりだよ」とかになってくれる方がスッキリしていいと思っているかもしれない。
結局軍事力ってのは、相手に見せつけて「やるだけ無駄だよ」を伝える事が目的なので、軍部にとってマジ戦争になってしまえばその段階で戦略的敗北を意味します。
(ですから日本のステルス実証機飛行訓練の報道はじゃんじゃん公開してアピールすべきです)
海上自衛隊の噂ってのも米国との演習などから広まったもので、機密事項も多い軍事力ではありますが抑止って意味で言えば公開性や透明性や「広告発信力」なんてのも今後重要になるでしょう。
大ナンセンスってのが戦争そのものなんですからね。
(昨今米国からも中国軍部が兵士の水準レベルで紛争にならないように注意必要とコメント出している状況なので、各国心配しているも北京政府は人民解放軍と大丈夫なの?ってところにようやく浸透しつつあります。)←やっぱスケール感に欠く話ですわね、

■見方を変えればこの「文明のミニマル化」とでも言う状況は、心理学や哲学などの背景事情として大きなもので『単独者化』とかの話以前に、個人心理学研究する場面に社会との関係性だとかやれコミュニケーションがどうだとかそういう余計な話を環境からしてそぎ落としていくのじゃないかと思います。哲学などにおいても倫理がどうだ道徳がどうのなどの部分は「まー些末な事で」を前提に個人の自我そのもののをなんとかこんとかって考える方向に自然と収斂していくのかも知れません。
 ↑
この点心理学的言えば当たり前の話で、妙なスケール感とかあったらそりゃ「やれ劇場型自己中興奮だの誇大妄想だ」なんて事なんですからね(笑
落胆するほどしょぼい話になっても「それでいんです」。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by kagewari at 23:12 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


comments他

・コメント欄は『公開掲示板』同様に原則削除禁止です
(基本的に削除依頼には応じられません、削除依頼は投稿禁止ワードとなってます)

・SPAM対策として一部キャリアからの投稿がIP規制の対象となってます
(同規制キャリアから登録抜けによる投稿がある場合、投稿は自動削除されると同時に規制IPに追加登録されます)



現在コメント欄閉鎖中 (2014.7.26〜)




kagewari01
タグクラウド
RDF Site Summary
RSS 2.0