2014年01月05日

高寿命化の問題とベーシックインカム

経済学はなんだかんだと今後の焦点になるんだと思います。
■この件に関しては「現代社会のメンタル問題」が深く関係しているので、経済学的に後期資本主義国家の政策がどうあるべきかなんて話は心理学関係の話なワケです。
参考までにどこやらの北欧諸国では「高校のひとりぐらし資金援助」だとか「世帯の所得と関係の無い奨学金」などがあったりします。一件保守派の古典的経済学好きな人から見れば「ばら撒き政策」に見えるんでしょうけれど、大間違いでありまして、
前述の政策は「子供の進学などにおける家族権威の干渉から個人の自由を守る」って趣旨があるんであります。この辺は「高齢者介護政策における”家族でなんとしなさいよ保守層のナンセンス”」と非常に似た話かなと思います。
先進国で保守政策を無理強いしてもメンタル問題が過剰化するだけなんで(彼らが想定するより国家予算的にも費用がかかるだけでなく)、憲法上間違ってる事になります。←それこそ国民の財産と生命をなんて事で言えば国防上も間違いって事でしょ。

そんなこんなで経済のファンダメンタルは市場経済のまま(投資活動や金融サイドも)、所得分配の局面と汎用産業ロボットへの国民性番号割り付け的公共投資によるベーシックインカムってのは後期資本主義国家が進む政策として(右とか左とか関係無く)検討なり研究なりしていかないと話が始まらないのです。
勿論フリーエコノミーとの関係にしてもベーシックインカムは適合性が高いので単純にGDPなりの云々かんぬんに対しても有効性が高い。

■保守派のみなさんは重大な要素を見落としてます。
(しつこく言っておきますが俺は左翼じゃありません、)
『少子高齢化社会』の本質がわかっていない。
少子高齢化のバックグラウンドには「高寿命化」が心理的にも関係してます。
高度成長時代における核家族化もそれなりに社会変革の要素であったように、仮に家族同居を保守的に選択したとしても「ひ孫の子供は何ていうの?」じゃありませんが、もうね国語の問題でもあるんですよこれわ(笑
そんなもん『共同幻想』の前例にある筈も無く「孫がいるような世代間でも出産もできる」とかね、もうね『共同幻想』的なアブノーマルがノーマルとして直面してきてます。
ここにご存じ『単独者予備軍』である非婚晩婚シングル世帯の台頭が被っているのであり、
所得面で言えば日本の資産所得の大半が60歳以上の高齢者であるとかですね(勿論ここにニート世代の発現も関係している)、
もう過去の『共同幻想』保守の政策では対応できない世界なんですよ。
▲少子高齢化の話をもっぱら出生率ばかり問題視している人いますが、そりゃ一元的に過ぎる視野狭窄もいいところで、少子高齢化をバンバン加速させるのは「高寿命」の方です。
それこそ、年金制度「日本の平均寿命が150歳になったらどうすんの?」って考えればどこの小学生だって事の重大性に気が付くでしょう。
年金制度の世代的統計なんとか持ち出す必要もありません。生産者年齢が「22歳〜65歳」としても40年ですよ。寿命が150歳ならこれどうなりますか?人生の三分の1以下の積み立てなり貯金なりでだ、リタイア後(70歳リタイアだとしても)80年もあるんでっせ。
今現在でも100歳なら余裕で視野に入っている時にだね、30そこそこの年齢を「後20年もしたら自分の生存もそろそろだから子孫を」なんて思考はでてこんのです。
しかも同じ老後でも「子供が巣立って再び予備校生ライフみたいな老後が30年とか40年とか」そういう想定がある場合、子供なり夫婦生活のコアな時代(せいぜいが30年)それは自分の人生の中で3分の1だとか下手すると4分の1に過ぎません。

これさ、生産者年齢の問題をだ、保守派経済学ではどーーすんのと、
考えるまでも無く彼らは「じゃー80歳定年制で」とかになっちゃうワケ、
しかし企業的にもですね、仮に終身雇用だとした場合同じ人材が60年近く同じ職場とか無理過ぎなだけでなく「80歳になってまで社畜生活かよ」って話になります。
すると保守派は「50歳早期定年で新シニア労働市場でどうだろう」って事になるのかもしれません。
でもよ、これ500歳とかならどうするよ?
(この場合は350歳まで働けば誰でも有数の資産家になるって事になるので、以降は資本家って事でいいのかもしれないが←そういう話じゃないだろうにさ。)

■実際こういう話が出てきてます、
60歳の高齢者が20歳の若者に戻ることに匹敵する「若返り」がネズミによる実験で成功
http://gigazine.net/news/20131225-anti-ageing-human-trial/
遺伝経路操作で蠕虫の寿命を5倍に 人間に応用できれば500歳まで生きられる可能性も⁈と米研究機関が示唆
http://irorio.jp/sousuke/20131216/96028/


こういう時代を前にしてさ、ベーシックインカムがイカレタ左翼や過激な右翼の政策だとは言えないでしょうに。リンクの話に及ばなくても巷のTVショッピングの大半は「アンチエイジング系」なのは間違い無いのだし、時代がそっち向いているのは事実ですよ。
(あまり語られていないけれど「戦争で兵士の死を受け入れらない時代」にも高寿命化は関係していると思う。)
ここにノーベル賞のES細胞療法の各種実験も現在急速に研究されている。
「そこそこ視野に入ってきた話題」には違い無いんだわ。
前述の「なんだかんだで高齢者が自動的に資本家化する」構造と合わせて考えれば、現行高齢者の資産を赤字国債で交換して先行投資のベーシックインカム政策(産業ロボット投資含む)に切り替えるってのは自然な方向性だと思うんだけどね。
(更に無労働社会的意味の労働フリー化が進めば、所謂”正社員”の概念も無くなり放っておいても労働の流動性は次元の違うフェーズに移行する。NPOやNGOも爆発的に増える事になるしね、)

前から書いてきましたが、心理学的にも後期先進国社会が「不老不死を目指すのは必然の心理」ですよ、こりゃね。サイボーグ論じゃありませんが、今現在でもネットなどに残したテキストなんかは延々とどっかのサーバに残る可能性があり、これは記憶の一部電脳化に他なりません。又、PC使い過ぎで漢字は読めるが書けなくなってきたって話を随分頻繁に聞くようにもなってきてます。脳機能の一部電脳化なんで事実上今でも絶賛促進中です。(←遠く無い将来に「亡くなった方の過去ログ情報からAIがその人が生きていたらなんと言うかお答え機能付き墓地」とか登場しまっせ、)
死生観だけでなく、宗教観なるものも今のままでいけなくなるって事でもある。
人類ヒト科の自我にとって大変革なんですよ、
(だからメンタル問題が大規模に発現する現状は過渡期特有のもので、現象としてちっともおかしく無いワケ。)


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posted by kagewari at 17:35 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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