2013年12月12日

経済学の話あれこれ

今回のエントリーはとりとめのないと言うか収拾に困っているので、
経済に興味無い人は是非スルーしてください。
(次回の方が本題になると思います。)

■あちこちで『ビットコイン』なんたらとか聞こえてきました。
まー『ビットコイン』自体は各所で報道もされているので説明省きますが「デジタル金本位制の復活」という試みなんで予定外に投機資金で暴騰した段階で逆の意味で信用失墜したと言っていいでしょう。
(なんでも中国が通貨的使用法禁止して暴落したとかアレな状態になっているみたいです。)
そんなところは事の本質ではありません。
再々「そろそろヤバいのではないか」と思っていた「貨幣経済そのものが終わりかけている」って現象の一環であると思います。
米国が先日ホワイトハウスと議会で財政のなんとやらで大揉めしてましたがそこにもモロ被りですね。
事の始まりは米国における莫大な赤字財政がありつつドルが暴落しないという海兵隊本位制とも言える「貨幣の信用創造が無尽蔵に可能」となったとこに加えて、金融経済学における(それこそビットコインはその逆みたいなもんですが)レバレッジなどの民間が金融工学で仮想上の金を割り増し可能となる事により莫大の投機資金が管理されないマネーサプライとしてじゃぶじゃぶとなり、経済学が想定していた各種法則が有名無実化したって話です。

これですね、悪い事ばかりではないのです。お金はあるんだから、
しかし問題になった理由は「ビットコインのような発掘の公平性」が担保されず、金融業界だけにこの割増が可能でじゃぶじゃぶ溢れるマネーサプライの「分配に何ら市場原理や公平性などの法則性が無い」結果、マルクスとは違う意味だけれどさ、金融セクターに「お金が過剰在庫状態になった」みたいな(笑
米国には曲がりなりにも投資銀行というのがあって(明るい闇金みたいな)、リスクを取って余り感ドリーム的企画に投資し大失敗して飛んじゃっても再挑戦できるみたいな、投資側面における分配性のような機能はあるにはあったんですが、ここも生産設備などがほとんど海外に依存する米国の場合国内所得に対する分配ルートにもならなんのですよ。

さて話を戻しますけれど、
国も赤字国債でいくらでもマネーを増産できるワケ、
で、専ら公共性やら公平性やら民主主義やらの機能でこの金は所得分配へ傾斜していい道理なんだけれど、資本主義先進国は高度成長期の慣わしで「どうしても投資分配を優先させる(産業政策)」傾向あるんだね、勿論この方法はうまくいきません。そもそも投資活動している金融セクターには既にじゃぶじゃぶ金余っているんですから余っているところにばら撒いてるようなものです(出した分どこかが閉まる)。
ここ米国の場合流石にそこに気が付いて所謂レーガノミクスだけれど、大減税とか手は打ってみたのだけれども、高所得者の減税してもたいして効果ある筈も無く(無償の医療制度でも導入した方が波及効果がある)、結局ですね金余りの金融セクターは「焼畑農業型の海外投資」や「性懲りも無くどこかの国で不動産バブル」か「もろ投機」か「クレジットカードなどの消費者金融で所得をばら撒く」などの手しか無い。
全部暫くの間は回るにしても、そんな方法で回る訳ないですよね(笑
帳簿は各所で赤字だらけになる。単純な話で「投資資金がじゃぶじゃぶ余っている時に更に金融セクターに金をばらまいても回す先が無い」んだわ。

挙句の果てに各国の基幹産業が衰退して「食糧安全保障は大丈夫か」みたいな事にもなり兼ねない。
先進各国概ね実施しているようだけれど、所得補償の無い農業政策は有り得ないみたいなところに至ってます。そして困った事にBRICSやらなんとやらと呼ばれた先進国予備軍も頭打ちで先進国レベルにはブレイクスルーしない。
そりゃそうなんだよ、それらの国に投資が集まった理由は「労働コストが安い」などの焼畑なんだから。高度経済成長期を複数世代でゆるやかに経過した先進国と違い急速に発展した国の場合十分に高賃金化する前に高度成長は止まるし、この間国内の公共投資水準もまだまだ追いつかないワケだから『内需経済』が脆弱なままになってしまう上に、勿論のこと「春闘を20年」とか過ごせないのだから所得分配も進んでこない(安定的な中産階級みたいなのも醸成されてこない)。

■いちおう先進各国は、新興国など人口多く抱えている国が20年30年に及ぶ高度経済成長期をリアルに進んでいけば、猛烈な需要を生むと考えたのだろうけれど(この代表が中国)、そこで何が起きるかというと「所得格差の拡大」であり「不動産投資バブル」なんだわね。不動産投資バブルなんて出たらもう高度成長末期症状みたいなもんなんだから、時限爆弾じゃあるまいし全然堅調な需要なんて望めない。
新興国の歪んだ成長にも「世界の金融セクターの金余り(強烈な利食いの可能性が担保されないと即死してしまう事を意味する)」これ関係してるでしょ。

そんなに金がじゃぶじゃぶ余るぐらいなら、ケインズ先生じゃないけれど国家財政が赤字の方がまだいいってか、赤字で何が悪いって話なんだわ。←赤字膨らんでもちっとも金利上昇もハイパーインフレ起きないという日本のようなモデルを「IMFが今から研究しよう」なんて話になっとるぐらい。
(米国の海兵隊本位制もそうだろうさ、←だからホワイトハウスと議会のやりとりもコメディにしか見えないレベルになってしまっている。)

■事の発端は国家の赤字財政(ビットコインな人から言えば総量規制違反)に始まる過剰なマネーの流通という事になるんかもしれませんが、
これですね、経済学的に考えると別の見方もできる話でしょ。
金が無い人の裏で「過剰生産で売り物にならない」からって牛乳ジャージャーって捨ててたり、日本の農業は無限に減反してるんであって、トヨタだって全力出したら国民一人当たり何台生産できるんだか計算もできない始末です。
なんですかこれは?
「牛乳のコメと車を交換すりゃいいじゃん」ですよねw、本来は。
(所謂戦後の設備投資資金であるとか社会資本が絶望的に不足している状況とは正反対なワケで、産業政策に国費を投入したりする事は現代社会ではナンセンスなんですよ。規制緩和も一定水準の効果でしか無い。)
しかしGNPがシュリンクする原因は、不採算性などの部門が(生産力はあっても)所得を稼ぐ事ができず、みすみす経済活動的には生産力に余剰があるのに生産が行われないだとかです。
確かに市場経済で言えば、これは最適化であって高い生産性のあるところに投資が移動して不採算性部門は整理され、更に(高い生産性にシフトするので)国は豊かになる計算なんですが、
「某国では非常識なぐらいに労働コストが安い」を理由にそこを”生産性”と評価してしまうと何が起きるでしょう。「実質ダンピングによる価格競争が起きる」てか「ダンピングを価格競争力と呼んでしまう」←仮にですよILOが国際的企業の海外投資の場合における最低賃金準を義務化して批准しないとナントカから追放するみたいな仕組みでもあれば、そんな低賃金労働は成立しません。
(婉曲的に言えばドルペッグ制みたいなドル元レートで米国がやんや文句言うとかじゃなくてとっとと普通の自由変動相場制にしてって話で。)
しかも中国経済は「いつ飛ぶの?いつ飛ぶの?的チキンレース投資のまま現在進行中で」、、

もうね、国際競争力でも何でも無いんですよ、ダンピング以外の何物でも無いでしょ。
てかそれ国内でやったら不当労働行為なんだから。=「逆春闘賃下げ投資」って事になります。
●世界的な所得分配低下に悩む事になるのは当たり前です。
(先進国にいたっては所得が年々減少したんですよ?欧州の失業率なんて半端無いですよ?←これ大問題なんだから。)
本来市場経済主義だとしてもここで国連の機関などを通じて「国際的な公正取引委員会的調整」を必要とする場面でしょうが。(放置すればデフレになるだから)これが金融部門の反対で「更に自由化しちゃった」ワケです(笑
その結果、各国で所得足(総需要不足)が起きてる(格安の輸入品により物価も下がるから少々所得が不足しても暴動まではおきませんが)。
簡単に言えば世界規模で「マネーのバランスが過剰な投資資金に対して過小な所得分配となることで世界的な実需不足を引き起こし、これを新興国の格安商品が保管するので→放置すれば先進国は全員デフレになる」(逆に賢明な赤字財政上等やり過ぎると投機資金を集め過ぎてしまい極端なデフォルト危機を招く)。

■経済学では、生産増に応じて労働需要が増え求人倍率はそのまんま所得上昇を意味する流れで所得が上昇していくんですが(儲かる企業は借金してでも更なる生産のための労働力が欲しい)、この所得分配機能「労働市場の法則」が全く壊れたって事です。
勢い所得分配の失敗により各国のGNPはシュリンクし不況循環で失業率が上昇している。
●アベノミクスで知られたインフレターゲットってのは、ぶっちゃけ本来の目的は金融セクターイジメでありまして、なかば強制的にこの資金を少なくとも「直接投資なり実体経済に流せ」って事なんでありますが、それだけでは「所得分配率の悪循環化」は変わりません。
(確かにインフレにより為替を安め誘導することで輸出企業にはダンピング経済に対抗する効果は幾分かありますがそれはオマケみたいなもので、インタゲは企業の内部留保や金融セクターの金余りを吐き出させる事を狙ってやらないと意味が無い。だから本来金利も上昇していんです。)

所得分配における市場が完全に壊れている。←正常な資本主義が成立するわけありませんわね。
「通貨経済ってものそれ自体がヤバいのじゃないか?」
これはですね、ドル余りと金融工学(ビットコインで言えば不当発掘)更にダンピング経済的な不公正取引が横行したからですよ。公取委が存在しない市場経済みたいな事をやってしまったからです。
これはフェアじゃない。フェアじゃなければ資本主義はアウツなんだから。
(カルテルやらダンピングやらインサイダーも含めてこの辺ってのはいい悪いからではなくて、資本主義の原理が機能不全になるからって理論的な話スからね。それじゃいつか破綻するのが見え見えだからって、)

■更にですね、
「、生産増に応じて労働需要が増え求人倍率はそのまんま所得上昇を意味する流れ」
こんなものね現代では通用しませんよ、
最先端の生産技術ってのは「無人化」ですから。
じゃー購買する人の所得をどーすんのって事です。
これは80年代だとか90年代に「経済のソフト化」なんて文言で、労働者は雇用吸収力の高い(=性再生とか関係の無い)サービス業に流れていくだとか、全員ホワイトカラーになればいい的方向で考えられてました。
構造論としてはわかりますが、その産業の需要となる所得はどーすんのってね。
「無人化工場でバンバン生産できるんでしょ」、その稼ぎをどうすりゃいいのかって事です。

どうにもこうにも左翼的な話をアイデアとしてもってこないと理論化できんのです。
(何も思想的に労働者革命みたいなアホな方向の話はあっちに置いて置いて)
さらにこれを極右のリバタリアン的に考えてみようと。
俺もねいきなり『ベーシックインカム』が一発で成功するとは思って無いから、
経済学者のみなさんも政治家のみなさんも頑張ってくださいよって(笑
■話のキモは「所得分配市場が機能不全だ」ってところです。
ここを集中して考えてみますか。
中段括弧書きに記載してますが、先進国の特徴は「資本が余っている」という事に付きます。
この点で昭和のノルタルジーなのか産業政策の旗振っても意味無い訳ですよ。十分に投資資金はあるんだから。
『需要の創造』が求められているんで、所得分配率の不全状況をなんとかして国家丸赤字を回避しつつ、『ベーシックインカム』なり米国式の『税金還付式の所得補てん』なりを政策化しなければなりません。
話は「分配問題」なのだから、そこにいくべきマネーが見当違いのところに溜まっている事になります。かなりの部分が焼畑投資で海外へ流出してしまっている点はなんとも回復不能ですが(まーこの部分は諸外国への需要政策的投資と考えておきましょう)、この辺も国際的な経済協力会議なんかで対策可能でしょう(とにかくここは流通に制限かけていかないといけない)。
更にここも国際協調必要ですが最低賃金の国際的な取り決めを行う。
『ベーシックインカム』的手法は以前から書いてきましたが「労働汎用機械であるとかロボット」これを国有で投資生産し(公共投資ならぬ直接投資)、この労賃を国費では無く『ベーシックインカムの基礎部分』とする(国民ひとりあたり一台で無労働社会になる)。

そして今後更に進行する高齢化に備えて「予備的公務員枠の拡大」、ここも前述の国際的な最低賃金の枠組みとベーシックインカム全体に関わる事なんですが、この国が所有する汎用機械や産業ロボットの貸与(給与)みたいなもんも(それこそダンピング騒動になり兼ねないので)協議必要でしょう。
無理やり名義をそれぞれ支給対象の国民個人にしちゃうという手もあるけども、そんな方向で競技可能でしょう。

いやいや話を「予備的公務員」に戻しますと、モデルとして考えているのは各自治体のシルバーセンターみたいな人材活用です。ボランティアならアリで給与支払うと最低賃金違反となるのではこりゃどうにもならないんで、NPOなりNGOなりの活動における給与の検討を行ってですね(基礎部分はベーシックインカムがあるのだから基本給は支給済みと考えて)時給300円レベルで雇用可能な方法を考える。これは国費生産ロボットの貸与を申請した企業にもその可能性を担保する。
 ↑
何の話をしているかと申しますと(笑
■確かに現代社会は絶賛『共同幻想』崩壊中ですが、いきなり多数の国民が『単独者』になるのではありません。ノマドやスローワークなどで満額幸福って人格ばかりにはなりません。
ですから「極論いてもいなくてもいんだけど、いると有難い労働」をどしどし需要として増やすんですよ。勿論仕事内容は実にスローワークな内容で、
目的はまだまだ半数以上に及ぶ『共同幻想』的帰属性アイデェンティファイの保護です。
(『単独者』といえども常時「面白おかしい動機形成」発現できるワケも無いでしょうから、そこの補完にもなります。)
誰もが働こうと思えば実に楽な職場を選べるって基礎をつくる。
これによって、大幅に名目上の失業率を下げて求人倍率を上げ、「まだまだバリバリで俺は仕事しますよ」な「人間労働の労働市場を完全復旧させる」←通常雇用のインセンティブも回復させる。
ぶっちゃけ狙いは「フリーエコノミーの実体化」ですね。

多分この辺に踏み込んでいくと、「民間企業のレーゾンテートル」みたいなものも新しいフェーズに移行するのかなと思いますが、こんぐらい根本的なところに切り込んでいかないと「もう貨幣経済ヤバいのじゃないか」って状況は解決しないのではないかと思います。


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posted by kagewari at 20:13 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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