2007年01月20日

バラバラ事件がマスメディアの”ネタ”になっている

同時にTBSの格闘家秋山問題(すっごい滑るよ!)等、マスコミがその放送の中立性を疑われる例は昨今やたらと多くなっている。
TBSの格闘コンテンツは今に始まった事じゃないが、、
バラバラ殺人事件に関しても、メディアを賑わせているけれどもその取り扱いは”視聴率の取れるネタ”的側面が目立って肝心な昨今の心理面の検証がされていないのでどうにもこうにもって感じが強い。
重要な事だけれど、先日幼児虐待を巡る『児童虐待防止法改正』も論議されている。

児童虐待防止法改正:「親責任」盛り、迅速救済 親権制限など、与野党一致

07年に予定されている児童虐待防止法改正について、各党を代表して協議している超党派の勉強会が、親権の前提として「子どもを養育する責任」があるとする「親責任」の考え方を、改正案に盛り込むことで大筋一致した。民法の親権規定が、虐待されている子どもへの対応を遅らせるケースがあることを考慮。親権に対する新たな概念を導入することで、家裁の親権喪失宣告や親権代行者を立てる保全処分、児童相談所による立ち入り調査をしやすくする。
(中略)
児童虐待防止法の改正案で「親責任」が検討される背景には、児童相談所による立ち入り調査をしやすくするとともに、虐待する親から子を迅速に保護し、親の改善がみられるまで親権を一時停止するなどの措置を導入する狙いがある。(毎日新聞)

この辺何度も書いているのだけれども、「現代社会においては家庭なるものは心理的なリスクを伴う環境である」のであって同時にそれは上記の論議にあるように刑事事件の可能性も高いハードなリスクも存在する事を証明していて、
現実問題非行やいじめと家庭の関連性は言うに及ばずなのだから、家庭という概念すのものにリスクが高いという認識を持った論議をしないとナンセンスになる。
保守層から「伝統的な家庭の回復」が論議される事はそれもまた思想的によくわかるけれども、現実起きている問題と政治的心情をごっちゃにしては話が進まない。
心理サイドからの問題意識としては”関与する役所の質”がこれまた大問題で、容易に虐待を見落としたり昨今の家庭問題を心理学的に検証した政治的コンセンサスも無い以上、「関与して余計に事が深刻になる」って心配もある。
なので、幼児虐待がらみの話は「如何に家庭内の刑事事件を取り締まるのか」って部分に集約される方が望ましい。
受け入れ先の環境に(カウンセラーの配置等)十分な内容を期待できるなら「子供が自主的判断で申し立てをし逃げ込んでもいい」という法的整備も必要だろう。
とにもかくにも教育や夫婦関係家庭からの自立等、家庭がらみの心理面の相談を受け付ける専門性の高い窓口が『無さ過ぎ』なのだ。
現在そのニーズが表立って無くても、そこには潜在的問題が明快にあるのだから窓口を十分広報する事によって殺人に発展する問題は未然に防ぎたい。
新宿渋谷のバラバラ死体に関しても離婚をめぐるトラブル(その前のDV含めてそもそも結婚をめぐるトラブルだろう)だし、妹殺人バラバラ事件も家庭内の問題(家庭からの独立自立問題だろう)なのだし「家庭における刑事事件」ってカテゴリから考えれば幼児虐待も含めて同様の問題意識を持ってもいい筈だ。

その辺をマスメディアが面白半分のワイドショーネタとして報道されちゃかなわないし、問題意識が「個別事例」のように横道に逸れる。
家庭の問題には必ず無意識からのストレスに呼応する”反動”がからむので、行動は感情的にエスカレートしがちな傾向にあり元から危険性は高い。
同様にその内向性から問題が潜在化し、問題と社会との接点が切れることが多く(家庭も社会という群体の一部の構成要素なのに)、それを予定した政策論議をしないとどうしても後手後手に回る。
しかし、昨今のマスメディアの在り方はどうにかならないものか。
社会問題の伝達って公共性の側面は、「視聴率稼ぎの軽さ」のようなものに埋没するばかりだ。これじゃ『放送事業の免許制寡占市場』の意味がない。
posted by kagewari at 19:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


この記事へのコメント
はじめまして、 児童虐待防止の市民活動をしています。検索していてこのページにたどり着きました。今回は実際に親に虐待を受け自殺未遂までし、そこから立ち直ったことを綴った本「みにくいあひるの子供たち」を紹介したくコメントさせていただきました。 不適切だと思いになりましたら削除してください。お願いします。 サークルダルメシアン 佐藤千佳。 http://blog.okadayuki.com

Posted by 佐藤千佳 at 2007年01月20日 23:46
いえいえ、不適当な事は無いと思いますのでこのままリンクを掲載しておきましょう。
Posted by kage at 2007年01月20日 23:55

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