2012年11月20日

『解散政局2』

小沢氏も無罪確定して随分動きやすい形にはなりましたが、彼に民主党幹部だった時代と同等の影響力を期待するのは無理ってものです。
(党勢的に金欠なので民間から大口のスポンサーがつけば別でしょうが、亀井氏の新党「反TPP党」は飛び込み営業的な勢いで動けるのは事実ですが期待される成果が見えているワケではありません。)

小沢氏も無罪確定記者会見で言葉数も少なく「見ている人はこの結果を見ている」と、それこそ愚直に日本の民主主義への期待をコメントするのみでした。
つまるところ、緑のなんとかでも反TPPでも北海道の人なら大地でしょうか、有権者の投票行動ありきの話なのであって有力な政治家の権力闘争に期待する方が筋論としてオカシイってのは論議の必要も無いところです。
やっかいなのは各小選挙区に”この勢力”の候補者が何人揃うかですが(ここも有力者に期待するのではなく候補者としての政治参加が求められている事になるんでしょう)、今後2週間前後の動きで見えてくるかなと思います。

見方として重要なのは(日本維新がおっこちてくるのは織り込み済みとして←上昇すると自民が相対減るだけなのでどちらでもいいワケですが)、自民・民主の議席予想になる。
民主が勝てないだろうというのは織り込み済みなので、
(負けに負けるでしょうから)
■次回の選挙結果の趨勢を決めるのは『自民がどれだけ取るか』に尽きます。

極端な話自民党の議席数がどうなるのかが全てを決めると言っていいい。
思うに小沢氏も09年選挙当時の有権者判断として「この辺の票が保守化に翻ったのか」という部分を見てるんでしょう、マスメディアの支持率はまったくあてになりませんから、選挙の争点的に考えてみると(反中嫌韓は別腹として)旧来の自民党のコンクリート的うま味なり調整力を期待できる大物政治家がそろい踏みするなどのノスタルジックな姿は既にありません。
安倍氏が勝ってしまったことで、以前の野中的世界も青木氏的世界も(小泉政権でも森氏をバックにしてあの芸当だった)、財務省が公共事業にお墨付き与える世界も期待できません。
(財務省が考えている補正予算はモロ名目成長率を押し上げるものに集中してくるでしょうから、自民が裁量でどうこうって話題にはならないでしょう。)
官邸デモにあったように、ほんの1%前後の差異だと思いますが「ネット社会系」は09年選挙当時より基礎票として上昇しているとも言えます。

ここの分析は「09年で民主党へ投票した人が、なんとなく政権交代だったものが(菅政権野田政権でマジ怒り)民主党アンチの形で単純小沢支持という意味では無く、確信犯的な現代的リベラル主義を主張するようになった」と見るべきで、前回選挙の民主党投票層の一部が浮動票から確定的な現代的リベラル主義者化しているって事になる。
(有権者全体なら1%あるかないかの動向でしょうけれど、09年で民主党に投票した層に限定すれば相対的に数%という規模になる。)
『共同幻想崩壊』と『単独者化』が社会学的に観察できる規模で進行しているのだろうと。


(単独者的な)確信犯化ってところがキモですよ。
つまりこの層はマスメディアが面白おかしく騒ごうが何しようが投票行動が左右されない事になり(昔の確信犯的保守って層とはファンダメンタルが違う←古き良き保守ってのは経済がいい状態であるとか国そのものが栄えていないと”それどころじゃない”的にガタがくる:ちなみに軍国主義とかネトウヨ的なのは保守じゃ無いから)、マスコミが面白がって出している数字は「TVしか見ないナントカ層が自民民主維新の間でアッチこっちしている様」なのであって、彼らは三党合意で一蓮托生ですから実質同じ党みたいなもので(維新は三党合意入ってませんがまーね同じ穴のナントカです)、

「選挙の予測はまったくアテにならない」
ただ少なくとも、過去浮動票だった”にわかリベラル層”の一部数%が(単独者的な)確信犯的リベラル層を形成し始めているのは確かだろうってところまです。

要約すると「自民民主維新」の議席全体が『三党合意連合』と考えていいので、
今回勝ち頭は自民になりますから、自民がどんだけ勝つのかってのは大きな判断になります。
(※選挙後民主党参議院議席は安泰なのでナントカコントカ言うかもしれませんが、民主参議院のドンは輿石氏ですから本籍は小沢寄りと考えていい)

<そこで>

いきなりおかしな話をするように聞こえますが、
■何年も前から俺が言い続けている『地デジでマスメディアが終わる法則』、いよいよ発動してきていると思う。
地上波視聴者はがた減りだし、家電メーカーもね「何故気が付かないのか」と思いますが、TVが超絶規模で売れなくなってます。
(地デジ薄型買い替えの反動とも言われてますが”甘い甘い”←ここはタブレット端末やスマホの売れ行きと相対で見るべきでしょう。)

たまーにラジオなどチェックすると(ここ前からそうだったのですが)、ラジオ局は資本関係的に新聞社と縁遠いところが多く(フジサンケイ系のニッポン放送ですら小沢寄りとも言える報道してたりなど)、ここが意味するところは「現在のマスディアのやり方は一部当事者も勿論無理筋だとわかって無理くりやっている」事になる。
何もマスメディア世論VSネット世論のような一元的な話では無く、
「メディア内の旧エスタブリッシュメントの瓦解が半端無い」って方向出ているのであって、(フジTVの韓流コケはその代表的な事例かと、)
流れは09年選挙の時より「現代的リベラル度を増している」と見ていい。

しかし問題は受け皿なんだな、これが。
「民主党の失敗」の中には、小沢が大連立話をぶち上げた時に触れた政権担当能力の問題を大々的に宣伝してしまったので、仮に投票先だけが用意されてもそれだけでは勝てないし、第一候補者が過半数取れる数いなければ勝負にならない。
「政権選択の図式」を見せられないのじゃ政権担当能力以前の問題だからね、
(国民の生活党は人数だけは多いが有力政治家は少ない、)
人材確保が急務ですわ、

非常に地味な見立てだが、
バラバラになった各リベラル系政党がどれだけ人材発掘に成功するか否かが選挙結果(自民が何人取るのか)を決する事になると思う。

■基本的分析としては「維新が勘違いしたリベラル票を取ってしまう可能性」が問題だったのだけれど、石原氏の暴走のおかげで右翼政党確定により勘違いされて勝ってしまう事は無いだろうから、ある意味マスコミ世論調査の外れっぷりが選挙後最大のニュースになるのじゃなかろうか。

マスメディアと言えばですね、
(ちょっと前までNHKの某報道番組ではイタリア首相えらい持ち上げたり緊縮財政従米むき出しだったりしましたが、)
欧州の騒ぎも一部だけ都合のいい形でしか報道していないようです。
実体はこのようになってまして、
 ↓
欧州全土覆うゼネストの嵐 大銀行救済、緊縮策が破綻(資本主義の末期的危機)
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/ousyuuzendowooouzenesutonoarasi.html
ヨーロッパ・ゼネストに1千万人が参加...「緊縮は失敗した」
ヨーロッパ23か国、40労総がデモ...ストライキの熱気は南欧に限定

http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/intl/1352999985112Staff


所謂緊縮財政増税路線なんてものは既にダメが出ているワケです。
(米国大統領選結果もある意味そんな動向示唆している、)
下手したらどっかで地域紛争起きてもおかしく無い。
中国国内が怪しいのもご存知の通りだし、
漠然となんだが、米国の通称「ジャパンハンドラー」なる存在も様相変えるのじゃなかろうか(第一金が続かないでしょうよ)、今までと同じやり方してっと自分も潰れるよマジに。 
詳しい事はわからないけれど、欧州世論も殊更陰謀論とか意識することなく「従米路線」を明快に意識しているようで、現在の欧州混乱がいつ反米に転んでもおかしく無い状況でしょう。
『貨幣経済』って概念そのものがヤバくなっている現代社会で(なので貨幣価値を高める方向の緊縮財政増税路線は”反動保守”と見る事もできる)、何やってんのアンタたちって風景は隠しようが無くなっている。

※勘違いしてはいけないところは現代的リベラル主義が旧来の「リベラル派=左翼系」を意味していない事です。現代的解放主義者の立ち位置は極右とも言える米国のリバタリアン的立ち位置を含んでいて(権威的集権化を廃する形でありつつ保守系グローバリズムを含む法人の治外法権化暴走を各国が民主主義によってシビリアンコントロールで阻止すべきみたいな)、ぬか喜びしている左翼的運動も同時に組織化権威主義として忌避されている事も忘れちゃいけません。

■世界的な政変やら明らかに社会学的意味のある変動が『共同幻想の崩壊』と『単独者化』の心理学的変遷の中で構造的に起きており、それは現実として目に見える形で激動期に突入しつつある。
はっきし言って今後の動向は「どうなるのかさっぱり」です。
(これは話が既に『共同幻想論』では無くなって行くため、予測するファンダメンタルが存在しないって事なんかなと思ってみる。)


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posted by kagewari at 19:56 | Comment(0) | TrackBack(1) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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