2012年02月12日

長年ThinkPadを使ってますが(2)

この話で(2)を書こうとは思っていなかったのだけれども、
個人的メモの意味でもちょっと再考しておこうかと思う。
調べれば調べるほどここ十年来前後のThinkPadの試行錯誤には(勿論始まりは親会社がIBMからレノボになった事だけれど)、鍵になる要素がいくつかある。

そのひとつは前回書いた『バッテリーのレイアウト』であり、
もうひとつは(どうやらここはレノボの意向らしい)『スピーカなどの位置関係』だったり、MSの意向も込みでの時代の趨勢『横長画面』だ。
どうやら「大和研究所」としても知られる「旧日本IBM」はこれらの問題をどうすっかということで「数モデルに渡る試行錯誤(というか本社との戦いかもしれない)」を続けており、下手すっとモデルナンバー的に明らかな失敗作もあるのじゃないかと推定される。

■ほとんど全部大和研究所の設計と見られるモバイルにおけるフラッグシップX300シリーズ(廃版)「これは確かにバッテリーレイアウトは手前パームレスト下」だった。

■X300に現れているように大和研究所的には「やっぱりバッテリーは手前に」という結論が反映されたのか(言うならばT40X40シリーズの時からこの実験は失敗とわかっていたのではないか)、T60番台の失敗を踏まえてブラッシュアップされたT400シリーズから「バッテリーは手前パームレスト下」に戻されている
 ↑
※2/16修正です「まさか」とは思いましたが、なんとT400シリーズはT400とT400sとでは全く別物で、”末尾sシリーズ”だけが「バッテリーは手前パームレスト下」でした。
レギュラーのT400シリーズT500シリーズのバッテリーは後方配置であり(やぱスペシャルエディションである”sモデル”は「特に大和」って事なんでしょうか)、もう現在ではTと言えども格安モデルなんですな。驚きました、、

■しつこく言えば大和研究所は(たぶん)キーボードの両サイドにスピーカーという家電PCのようなデザインを忌避していて(抗議の表れがX300のパームレストスピーカーじゃネ?)、なんとかならんもんかと思っている節もあったが、X200やT420となり横長画面が更に横長(16:9)となり、これは断念。
(しかしメモリ交換のたびにパームレストを破損させかねない無茶な設計はなんとかしようと思っているようで、、)

■これらのデザイン変遷の元祖は「やっぱしZ60シリーズではないのか?」
(レノボの意向がわかりやすく反映された”嫌々作ったモデル”つーか、T43のレノボモデル的位置付けか。)
ところがこのZ60シリーズ、なんだかんだいっても「結局ここに収まるんだから」なる大和研究所の妥協ラインを暗示していて、あれこれやった挙句T400番台のsシリーズなぞは結局T61tに戻ったようなものであって(バッテリーレイアウトは違うけどZはT43の変形とも言えるワケだから、、)、これはどうなのと、
(形状的に言えばT60R60シリーズこそが完全な廃版でT400T500シリーズはZ60tZ60mの後継機と見た方がわかりやすい)

素人なりにあれこれ考えてみて、
「全然関係ないところに気が付いた」
昔ThinkPadのフラッグシップモデルと言えば「PC界のメルセデス」なんて言われた時代もある、当時とは為替相場やら部品の単価も違うとは言え「価格40万台」なんてモデルがゴロゴロしていた。
それに比べて昨今の「そこここフラッグシップ(はっきりいってどのモデルがフラッグシップなんかわからなくなっている)」は当時の半額程度になってるようで、
つまりThinkPadですら『価格競争』であるとか『コスト計算』しなくちゃいけなくなっている。「ある種ブランド力の後退」が否めないって事だ。
(あんた今頃気づいたのって言われそうだけどさ、)
俺は何年前だったかな〜X60を店頭で触ってみて「あーあーあーダメだこりゃ」と思ってから(X30シリーズとの差は誰にでもわかると思う)全然IBMのその後に関心もってなかったので知らんかったのさ。
用途もwebまわりとテキスト中心の原稿書きなので能力的にはX32でもお釣りがくるって事もあって尚更。

ここで思い返してみる
大和研究所は常にスマッシュヒットだったのではありません。
s30だって明らかに失敗モデルだろうし、X30のミラージュブラックに意味があったのかって全然意味無いし、T40X40のバッテリー後方配置はミスだったし、X40シリーズの1.8inHDDもドナンセンスだったし、その反省が無いのかX300においても1.8SATAなる(どこでSSD買えばいいのみたいな)無茶をやっている。
この辺の無茶が許されていたのは「IBMは常にその当時ノートPCではちょっと考えられないCPUとキーボードを乗せる」って(車で言えばエンジンやタイヤスペック的に普通車では無いつーか)、『ブランド力の幻想』に負うところが大きかった。
「時々設計失敗するけど、CPUとキーボードは常に一流で部品供給も長く高価でも10年以上使える」←ここは幻想ではなく事実だったし。
 ↑
この辺がレノボによって「あんたねいつまで夢見てんの」と醒めちゃったワケね。

良くも悪くも「昭和の夢」みたいなんはここでも壊れていったワケなんだと思う。
ThinkPad的にはですね、
「観念しろって、Zシリーズこそが現代ThinkPadの姿そのものだったんじゃん」
つーオチだったのではなかろうかと思わないではいられない。



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posted by kagewari at 20:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


この記事へのコメント
こちらは初めましてですかね。私も古のバタフライキーボード(701C)から随分とThinkPadを乗り継ぎました。もういいやとおもってLet's Noteに宗旨替えしてしまいました。もうノートPCも要らない時代かも知れません。
Posted by einen at 2012年03月01日 19:10
einenさん、バタフライキーボードからとなると、私なんか恐縮してしまうレベルのThinkPad使いの方ですね〜
Let's Noteですか正にThinkPadの天敵と申しますか、誰もが考える選択肢ですよね。どうしてもThinkPadっぽくな人だとHPに流れてる場合もあると思いますが、
(Let's Note黒いオーナーメードモデルカッコいいスよね。)

ええしっかし
>もうノートPCも要らない時代かも知れません。
ほんとですよね、
巷はそういう方向間違いなく流れていると思います。
(PC全然売れてないですから)

勢力図的にはPCが要らなくなっているというか、
「MSのプレインストールライセンス販売方式の瓦解」なんじゃないかと思うのです。
MSがOSフリーに踏み切ればこれまた大変な事になると、
なんかそんぐらいのダイナミックな闘争が始まっているのじゃなかろうかと思いますね。
(アップルは常に一定期間市場を占有することあってもあそこはサブカル系がキャラなので覇権みたいな形にはなりようがないと、)

個人的には(ThinkPadの凋落は残念ですが)案外面白い時代になってきたと思ってるんです。
Posted by kagewari at 2012年03月01日 22:38

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