2006年10月02日

堀江裁判の続きなんだけれども

記事の一部を1日にちょっこっと編集した。
松尾邦弘検事総長は、”日経シンポジウム『法化社会の企業責任』”の引用のあたり。
この辺見直していて「ちょっとこりゃ別に書いたほうが良さそうだ」って考えた。

で、こっから続き、
検察首脳は、既存TV局や媒体(の現首脳陣の権益)を守るのが秩序を維持する事だと意図的に捉え(ライブドアは本当にフジテレビが欲しかったのであって最初からグリーンメーラーでもないのに)、市場取引に検察が介入する方法を研究した。
簡単に言えば「どういうシナリオでしょっぴけば有罪になるのか」、
なんか刑事検察の民事介入みたいな雰囲気もするが・・・
そして「国民のコンプライアンス意識、あるいは企業のコンプライアンスの意識が広がり、事件が少なくなっていけば」とコメントしている。
重要なのは「国民や企業のコンプライアンス」とコメントしている部分で、
不十分な法整備があるのなら立法府である国会が新しい法規制を整備すべきって立場である筈。しかもこのシンポジュウムにおける前段(検察が研究始める動機部分)は「企業のM&A防衛策が商法上の特別背任の疑いがあるため」だから、これがどうコンプライアンス(法令損守)にすりかわるのか?
又、このシンポジウムの全体の流れは「日本の司法もアメリカ的になりつつあり」である。ここには小泉改革としての新保守主義的な経済環境に対応しようって意味もあるのだろうし、現実堀江の弁護士も参加し進められている「日本版陪審員制度」と裁判のスピード化も進行中。
しかし、アメリカの司法では「起訴した事件の99.9%が有罪」とか「代用監獄とも呼ばれる長期に渡る取り調べ拘留」なんてものは存在しない(アメリカの場合「法律は大枠」であって詳細は実際の裁判の中で”判例”として積み上げられていく)。
その部分の改革(無罪の事例が増えるとか、長期拘留をしないとか)についてのコメントが無い。
つまり検察も「コンプライアンス意識」を考えなくちゃいかんでしょうって、

無罪の可能性があるからこそ、捜査手法や証拠集めの方法、立件する再の条件等詰めておかなければ検察首脳の判断で「コイツは何が何でも有罪にする」って事例がどんどん増えてくる。
堀江弁護団が「それならば無罪の事例が増えてくるのも妥当」と考えるのは自然だし、テレ朝ニュースでコンテーターのヤメ検堀田が「日本発のアメリカ映画のような法廷劇になる」というのもここから考えると納得がいく。
そして、この検察の「コンプライアンス意識の問題」を追求するため「大鶴基成部長や取り調べ検事ら三検察官の証人申請を求めた」と考えてもいい。
面白いのは今回のライブドア事件の立件手法が宮内・野口に対する司法取引(日本では証拠能力無し)っぽいって部分、確かに司法取引といえばアメリカの司法じゃよくある事だから、全体に流れているのは新保守主義的経済実体に合わせて、司法もアメリカ化しつつあるって考えるとわかりやすい。

検察のコンプライアンス意識って部分を考えると、この辺の記事が面白い
http://web.chokugen.jp/uozumi/2006/09/post_b02a.html
このマスコミ批判の文書で問題を起したのが大鶴氏の前任井内特捜部長
『アメリカ化』ってとこから見ると、アメリカではブッシュ政権下で大転換があった。ベトナム戦争でのメディア対応の反省から湾岸以降メディアをいかに使い、積極的に情報公開して報道を米軍に有利な方向へコントロールするのかが課題となる。
※この手法小泉政権の記者会見映像の流し方も同じ(世耕弘成党広報本部長代理のアイデアだと言われている)
かといって報道を検閲したり規制はできないので、有利な情報だけ積極的に公開する方法しかない。それをそのまま「報道するのか」って判断はメディアが行う事になるけれども、爆撃時の映像等情報の内容によっては(メディア的には「数字の取れる内容」)報道の中心をペンタゴン発で占めるって部分にかなり力を持つ。
メディア用の(数字の取れる)映像も予め撮っておけばより効果はあがる。
今検察は情報をリークする事でマスコミを”使っている”。
※1月16日18:40 一旦ヒルズ地下駐車場に着きながら、わざわざ1階の外へ出て、隊をなして入城するなんて「画づくり」

重要なのはメディアの質だ、
意図的に公開される情報の裏を取らなきゃいけないし(その量が多ければ多いほど)、そこに付けられるコメントも専門家の解説が必要になる。今度はその専門家の裏を取らなきゃいけない(そもそもメディアに露出する事が誰しも好きだなんてあるはずが無い)。これに対応する取材能力が試される事になるんだが、、
この国にあるのは「記者クラブ」、
これはヤバイでしょう。
しかも現在「ニュース番組がワイドショー化しつつある」最中で、アンカーマンもジャーナリストとしての名誉を求めているというより(日本にはピューリッツア賞無いし)、芸能人的”数字”を求めている部分が大きい。
それこそ求められているのは「コンプライアンス(法令損守)意識」って話か、
民主党の耐震疑惑からガセメールでの失敗も、裏の取れないネット情報に乗っかってしまった過失で、マスコミだけの話じゃ無い。
件のライブドア報道の時にも、司法関係の記者は「これだけリークがあるんだから公判が始まればよっぽど角度の高い証拠がでるのか」と”思った”らしいが、冒頭陳述にはリーク情報を越える内容は無かった。

今後の裁判の経緯から目が話せないのだけれど、あまりにもTV報道に信用性が無いので、常にネットで確認しなくちゃならないって現状は、あまりにも酷すぎるんじゃないのか。
posted by kagewari at 02:09 | Comment(6) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


この記事へのコメント
一言追加すれば、これは司法取引とは言えないんですよ。
まず、宮内・中村・熊谷を逮捕監禁して脅迫する。その上で偽証をさせる。
ここで、真実を証言させるものを司法取引という。しかし、本件の場合は真実ではない。偽証だ。
法廷における偽証は重い罪だ。司法取引は日本では認められていないが、それ以上に偽証をさせることは当然に認められるものではない。「思う」を付ければ偽証にならないとか、そんな甘いものではない。

これを、逮捕監禁のもとで脅迫的に偽証を強要したとすれば、それは特別公務員職権濫用罪であり、かつ偽証の共犯(偽証教唆)になる。違法どころの騒ぎではない。大変なことなんだよ。
Posted by ゆでた孫 at 2006年11月03日 13:18
いやまったくですわ、
こういう記事をブログで書くことすら「ちょっと恐ろしい」有様で(イランなら逮捕されそう)。

現在の検察が、総会屋とか仕手筋の経済ゴロに近い線で動いていしまっているのはどういう意味がなあるのか。これが「本気で正義感の勘違い」なら救いようの無い”何”だし、
意図的なら民主党の議員お得意の「闇の勢力」なんて話にもなりかねない。

とにかく、今回の検察の動きの背景(動機)に何があるのかだけは、はっきりした情報欲しいっスね。
非常に不気味です。
Posted by kage at 2006年11月03日 13:36
自分はライブドア事件で検察はテレビをはじめとするマスコミと手を組んで堀江達を陥れていると考えています。

テレビは国民を情報の量等で支配して世論を操れるので、民主主義国家の日本において全ての権力にはたらきかけるといっても過言ではないはずです。
今、現在デジタル放送が始まり物質的には新規参入ができるにもかかわらずそれが許されないのは、テレビ業界が既得権益を守る為だと思います。
もし、法律を改正してテレビを自由化する動きが出たら必ず政府に対してあら探しして国民を操って自衛する動きをするはずです。
阿部元首相は、NHKの不正経費関連の事件が出た時、世論の声に応えてNHKの人事に介入しようとした時、NHKは過去に政府に言論統制を受けたことを持ち出し対抗しました。そのとき阿部元首相は勝ち目がないと判断して撤退しましたが、それを受けたテレビ業界は全ての局が言論統制のニュースを停止してました。
このようにテレビ業界は自分達の権益を侵すものは許さない姿勢を貫いているのだと思います。
そして、経営権を奪い取ろうとしたライブドア旧幹部を検察と手を組んで葬ったのだとおもっています。

まだ、沢山書くことがありますが長くなるのでこのへんで。
Posted by たお at 2008年07月24日 17:52
そのままだと思いますよ(笑
郵政族的”何”ですね、
(なのでライブの話には野○さんとかの名前も出てくる)
現在のTV局はそれこそ行政改革における行政法人並の既得権益でしかも平均給与で日本一、
バックは新聞メディアですから、結果的に一連の組織は日本の報道を牛耳っているとも言えますし、電○の何も元をたどれば何であると。

但し”小泉安部ライン”の時にですね、官房長官を中心とする官邸機能の拡大があったようで(この辺は全部確証ある話じゃないですが)、勢力配置は微妙に変化していると思います(拉致問題対策シフト)。
検察の問題(経世会の村岡冤罪事件なんて見れば検察のスタンスは明らかで→ここにも野○さん関係している)というのがこのままって事は無いでしょう。

見ようによっては当時のライブや現在の楽天がTV局相手に突っ込めるぐらいに「その瓦解も進んでいる」のだと思います。
地デジでTV局の1社ぐらい潰れれば夜明けがくるかもしれませんね(現行どんどんTV局・新聞社の収益悪化傾向は続いています)。
ある意味『ニコ動』はそこに楔打った。
ネットの反抗ってのはまだまだ始まったばかりですよ。
Posted by kagewari at 2008年07月24日 19:46
そうですか。
そして、その後、安倍が首相になったとき、会計の基準をいきなりマスコミが変更して、がんがん人事責任で叩いたと思うんですが。
それも、一部の政治家とマスコミの闘争の一部と捉えてるのが自然ですか?
Posted by たお at 2008年07月28日 16:32
いやぁそうとは言えませんよ。
安部元首相は「資質として首相の器じゃなかった」、
そもそも小泉自体当初のマスコミ論調的には変人扱いから始まってますが、そもそも極度の『ポピュリズム』に堕しているのはTVマスコミの方なので、結果として小泉支持とも言える方向にその後流れた。
そして小泉氏の後継指名は(彼の個人的趣味性に関してはえーいろいろ書けない部分もありますので、、)相当に”適当”だったのであって、

現実安部元首相が政治的決断ができずに(自殺した松岡氏は以前から政治資金の問題で噂のあった人物でスキャンダルも何も政治記者の間では常識だった→それを承知で大臣に指名した安部氏の手腕を問う形であの問題は進んでいるんです)、何度も辞職を願い出た松岡氏の要請を拒否して(かといって完全にバックアップしたとは言えない)結果として自殺に追い込んでしまったとの(友人だった鈴木宗男氏の証言は嘘じゃないでしょう)部分からして当事者意識の部分でどうかと思う部分もあります。
実際安部元首相辞任後暫くしてからの報道によれば彼自身神経性の胃腸障害が半ば持病であるとのメンタルな傾向のある人物です。
つまりここも小泉後継指名のアバウト(彼は常に自分ひとりで人事決めますから)さに始まるんだと思います。

実際この小泉氏の人事のやり方(党内有力者等誰にも相談しない)を無理に踏襲しようとした結果、まだ若手で党内人脈的に弱い安部氏は「お友達内閣」的指名しかできず、入閣候補の身体検査(政治資金の問題等)を進める上で事もあろうか「官邸が政治記者に電話して質問する」等に陥ってしまって、
つまり職業として首相が勤まる経験や資質に欠けていたんですよ。
安部内閣じゃなくて即麻生後継とし、事実上のNO2が幹事長から官房長官になった昨今安部氏にはその後も官房長官を任せて与謝野さんあたりに民主との交渉役をまかせる内閣が発足していればあーはならなかった。
(5年後ぐらいの民主政権を想定して現在の前原みたいに自民不穏分子の離党派として時間をかけて安部派を構築し大連立じゃなくて、与謝野さんが間に入る形で安部・小沢連立を目指した方が政治的には流が良かった)

結果的には小泉氏はあーいう人ですから(笑
公約どおり自民をぶっ壊し、民主に政権を譲る道を作ったと、こういう事ですよ。

政治紙面に関しては現在のマスコミの論調とは別に専門職として”政治記者”なる存在があって、果たしてそれがジャーナリズムか否かは別として独立した専門性あります(ロッキードの時も政治記者達は田中金脈を知っていたがそれは必ずしも政治的問題ではないと考え報道する意思も無かった→これはアメリカ主導と例の立花氏の”何”が原因で「ロッキード事件」なんてな代物になってしまうのですが)。
ここ(政治記者連中の論調)と体制としてのマスコミの現在とは関連性はあまりないと言っていいでしょう。
Posted by kagewari at 2008年07月30日 06:20

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