2006年08月14日

世間の熱が冷めた頃なので、今ごろ亀田問題を社会問題として考えてみる

なんと言っても事実関係についてはジャーナリストの『勝谷誠彦の××な日々』が詳しい。フジTVが○○団との関連でPRIDE関係者の出演を一切禁止し中継の契約を解除したいきさつをなぞらえて、大丈夫かおいTBSってな論調だ、
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=200608
プロスポーツでも、○百長の無い聖域のような伝統を誇ってきたボクシング界もあの日に終わったと言ってもいい。
実際のところ協栄ジムに亀田三兄弟の興行権兼所属が「グリーンツダジムから3000万で競売」によって売り渡されるって話自体が、一体何が起こったの?なんだけれども、実際シナリオを書いているのは、TBSスポーツ局の菊池伸之プロデューサーなんだろう。

asahi.comの2006年8月11日の記事によると=======================================

ボクシングの試合は、所属ジムによって放送するテレビ局が決まる慣例がある。
興毅選手が所属していた関西のジムとTBSは付き合いがなかったため、関係
が深い東京の協栄ジムを通じて交渉。04年3月、第2戦を深夜に首都圏のみ
で放送することに成功した。その後、興毅選手は同ジムに移籍することになる。

TBSスポーツ局の菊池伸之プロデューサーは「ただのボクサーではこの視聴率
は出ない。亀田家の人間的な魅力が支持されているのだと思う。
とっぴなパフォーマンスも、彼ら自身が注目されてなんぼ、と意識してやって
いる。テレビの演出ではない」と語る。

TBSは今月20日に大毅選手の試合を放送する。興毅選手の初防衛戦を、大み
そかの紅白歌合戦にぶつけるのでは、といった憶測も飛び交う。前代未聞の騒
動となったが、「一般的には印象が悪かったことは確か。でも、テレビ局が判定
を左右することなどあり得ない。今後も亀田一家を応援していく」と
菊池プロデューサーは断言する。


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で、上記の紅白歌合戦での話を耳にしてカチンときたNHKは、あの世界戦の終了直後に「焼け跡から生まれたチャンピオン〜ボクシング 白井義男とカーン〜」を放送した。
わかりやすく言えば、○百長批判というか、ボクシングという歴史あるスポーツに対する侮辱と考え、これに反論する形での放映だったんだろう。

そもそも世界戦の前から紅白歌合戦裏番組での『チャンピオンとしての防衛戦』が事前に計画されえるのだから、推して知るべしだ。
そこに疑惑の判定と聞いて、ボクシングファンなら知らない人のいない協栄ジム、
あからさまな○百長は無かったのかもしれないが、それに人の心が糾合する紙幣がいろんなところでいろんな意味で飛んだだろうし、
あれだけ建設的な批判(決して中傷では無かった)具志堅氏は圧力がかかったのか「ノーコメント」だった。
それこそアメリカでタイトルマッチと言えばラスベガスなんだし、興行=ショーとしての側面がボクシングにも伝統的にあるのは事実なんだろう。

しかし、日本の国民性はこういった演出を嫌う、
視聴者としてバカにされた気分になるからだ(そんな事で喜ぶのだろうと思われている事に)、ショーとして確立しているプロレスを見てもわかる。随分と日本のプロレスは元々リアリティー重視で、アメリカで行われている演出は「笑うぐらいに極端で」どうにも日本人の感覚としてはついていけないものがある。
なので、日本ではプロレスでさえも時折「ほとんど本気の試合」すら存在した、
だからこそ、ボクシング等というストイックなリアルスポーツに求める公正さには、一種独特のものがあった。
そこで亀田戦はとんでもない高視聴率を上げ(かなりの数が批判的なファンだったと聞く)、試合後にはTBSに10万とも言われる抗議の電話が鳴った。
ここに昔の巨人戦の高視聴率を引き合いに出して「アンチであっても視聴率を取っている番組は成功である」的な評価もある。
しかし、巨人の凋落は「強すぎるヒール」から、江川以来不公正なヒールと化し、FA以来致命的にアンフェアなイメージの代表となり「しかも弱いときたもんだ」で、下手すると日本TVが傾ぐほどの致命的な番組となっている。
亀田は弱く(ボクシングをよく見ている人なら、あの試合における亀田君のガードポジションと、肘の伸びないオープンブローのスタイルに「何だこりゃ」と思わない人はいなかっただろう)、しかも公正さを欠く。あの高視聴率の背景には「既にTBSというメディアの不公正さに対する反発も織り込まれていた」と見るべきで、番組編成として亀田戦が成功したって見方は早計だろう。

ここは、その後TV朝日が「疑惑を徹底追及」型に舵を切ったところで、メディア内ですら「これはどうなの?」である事が良くわかる。
上記のNHKの番組しかり、
フジTBのPRIDE問題、朝日だって新聞となるとNHKとの間の誤報問題、
この話にはそれこそ歴史的経緯があって、元をただせばスポーツニュースの「巨人の扱い」に始まる。報道が編成する番組において、視聴率を優先して偏向報道が行われていたのは事実で(人気球団として個別の巨人専門のコーナーがあるのならまだわかる)、視聴者は「まーまーそんなものだろう」的に、これを甘く見ていた。
これは甘く見ていただけで、決してそれを容認していたり快く思っていたのではない。
不快だが「まーまーそんなもんでしょ」と思っていたのだ。

巨人の人気凋落の背景には明らかに「近鉄問題1リーグ化構想」の時の政商よろしく裏ゴソゴソ動いて、古田にコテンパンに負けた辺りから始まっているように思う。
この時点で巨人ブランドそのもののダーティーなイメージは簡単には拭い去れないほどに悪化した。
そして、メディアの暴走は「フジが仕掛けたライブドア摘発」にまで至り、
オリックスの宮内をナベツネが嫌悪しているのは有名だし、宮内は村上ファンドの後見人でもあり、一度はライブ潰しに担ぎ出した楽天がTBS買収となると・・・

つまるところ現在TV局ってのは、ジリ貧であって、若者世論調査での余暇時間の過ごし方でもインターネットの利用が猛烈な伸びを示し、TVゲームやTVの視聴は激減(=両者ともにTV)している事に全く気がついていない。
既にTVは視聴者から見放されつつある、
そして、そもそも「その報道の公正さすら信じている人は今僅かだ」。
そんな環境での『高視聴率』ちょっと考えればその内容が想像つくだろうに、
このタイミングで地上波放送終了、地上デジタル放送以降するんだぜ、
こりゃ猛烈なハイリスクで、TV局の危機管理能力を発揮しなくちゃいけないぐらいの大問題なワケ、

そんな時に「あれ○百長なの?」の疑念を生み、同局の各“報道番組”が世論誘導としか思えない偏向報道を、その局=TBSだけがやった。
筑紫が夏休みだった事は、不幸中の幸いだったのか「これ意図的なのか?」
ある意味、ライブドアの時から「助け舟」だった筈、
今やライブと村上の影響で、今楽天の株価も大暴落でTBSを買収する体力なんか無い。
その裏で、TV局の既得権益防衛の官僚体質に嫌気がさして、各ポータルサイトは独自に動画配信を始め、これがあたりだしてきた。
そもそもね、手軽にTVを見ようって時に「高解像度のスペック等最初から不要」、軽いスペックでストリーミング配信される方がマシンの負担も楽ってもんだ、

同時期に新規契約の携帯は95%が3G携帯(高速回線)ときた、
あの亀田戦って、TVメディアの終わった日だったのじゃないか?
あまり知られていないけれども、東芝EMIが大量リストラやっている、コピーコントロールCD発売ってネットユーザーが最も嫌う(音質の劣化を嫌って多数のミュージシャンも脱落)ナンセンスをやり、ネットの世界では不買運動まで起きた結果、
東芝EMIはヨーロッパ本社の意向での経営方針で、日本の経営陣の責任ではないって話もあるが、そんなもん日本の社長はイエスマンなのか(東芝EMIに関しては自殺者まで出ている)。音楽の配信はネットのダウンロードが中心になり、各音楽会社は早くからこのネット配信を考えるべきで、CDとネット配信と合わせての経営を考えなくちゃいけない時期だったのに・・・
コピーコントロールCD、、

TBSは全社あげて亀田戦を持ち上げ(ボクシングに反対して離婚した亀田母の報道をする局は一つも無く)、
10万件の抗議にも、亀田戦は成功だったと思っている(いや実際失敗も何も、試合の結果に何か関与している可能性があるとしたらTV局本気で潰れるから、後戻り出来ない地雷を踏んだのと同じなんだろう)。
元々公正な報道だとばかり思っちゃいないが、あの筑紫のニュースさえ「あー亀田放送して勝ったおめでとうって報道しかできない局のニュースかよ」となった。
この、あまりにも軽率な近視眼的な視聴率主義を前に(そもそもその1プロデューサーの暴走を止められない局首脳部に)「戦前の日本なの?」ぐらいな危うさに戦慄を覚えた。この局に北朝鮮のミサイル報道をさせていいのか?この局にイスラエルのレバノン侵攻を報道させていんだろうか?
堀江をパクらせた後のフジもそうだったが、
何故かこの時とは違った何かを感じる、
世論操作というか、迎合と言うのか、何と言えばいいのか戦争を煽った頃のマスコミの体質ってのは、あの亀田戦のアレなんじゃないのか?

戦後何も変わらなかった守旧派のその後と、
あの時とは違って、これを批判するネットの世論の存在に始めて社会がどっちを向いて動いているのかが、これほど良く見えた事は無かった。
インターネットの世論誘導で亀田擁護の書き込みが組織的に行われ始めたって噂も聞く。
しかし、ヤフーのアンケートで97%の人が「亀田は負けた」と判定した。
posted by kagewari at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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