2011年06月06日

さて『政局』です

住まいの心理学で軽く触れてきましたが政局が宴もたけなわとなっております。
大手マスメディア報道では『被災者の事を思えば今権力闘争で云々』など馬鹿の一つ覚えみたいなピント外れな事を言っている解説がありますが、
今危機だからこそ命がけの権力闘争をやってもらわないと困るんです。
それが仮にできないなら緊急時我が国には時の政権を打倒するような政治のパフォーマンスが無い事になり=軍事クーデターしかその方法が無くなるのであって、馬鹿も休み休み言えと言う話です。
事実今回の倒閣は小学生への20mシーベルト問題や”安全デマ”に代表される「菅政権は被災者を被曝から守る気が無いとしか思えない」ところから始まっているのであって、
同時に現在官邸には「名前も所属も明らかにできない米国人(ミスタージョンとでも言えばいいんスか)」があれやこれやと指示出している始末で(これは統合会見で細野が認めている)、『あのどちらのお国の政府でしょうか』な状況が到底甘受できないレベルに達している。

「それほど民主党というのは無責任なのか」という批判はあたりません。
何故なら最大勢力である小沢グループをパージしているのは米国日本支店であり出先の地検特捜とマスメディアであり、口ぽっかんで報道を鵜呑みにする”マスメディアに都合のよい曖昧に捏造されている世論”なのであって、重鎮として小沢が機能しない民主党がこうなっちゃうのは「元から骨抜きにされている」のですから民主党だけの責任とは言えんでしょう。
(国会議員や政治そのものを批判する前に先日の代表選で菅を圧倒的に選んだ地方票とやらを批判してください。)

さて、今回の政局を見るにはいくつかの視点が必要になるでしょう。
【1】米国サイド
ここの権力構造(権力闘争)も複雑怪奇で、官僚や国防族などが中心となるGHQ代理機関的日本支店(全体で似非シンクタンクとなる)所謂被占領国たる日本総督事務局ですな、
この日本支店が米国内でも信頼失いつつあります。

一見意味不明に思えるかもなので、先日のビンラディン殺害やパレスチナ和平構想で説明しましょう。
ホワイトハウスであるとか所謂ワシントンは忙しいワケで(伝統的に米国は国内内政中心国家です)、外交的政治オプションのお膳立て(選択肢のレベルまでいってからホワイトハウスに上がる)はCIAなり軍なりの情報部や外郭のシンクタンクで詰められます。

で、先日「ビンラディン殺害でもパキスタンは喜んで米国についてくる」という分析で作戦行動の命令だしたところパキスタンは激怒し米国との関係を大幅に見直す方向にあります。
(反動で休息に中国に接近)
パレスチナ和平で言えばオバマは「オバマ大統領、中東和平を「1967年以前の境界線を基に画定すべき」と演説しましたが(イスラエルを押し切れと支店が分析したんでしょうが)、イスラエルの猛烈な反発を招きたった一日で、
「米大統領米イスラエル広報委員会年次会議で演説イスラエル・パレスチナ国境を1967年以前の境界を基本との構想について”イスラエルの入植地と安全を考慮しイスラエルとパレスチナが交渉し異なる境界を定めればよい”。」
っと、しゅーんとしぼむワケであります。

つまり沖縄基地問題何とやらも正直言って「ホワイトハウスはよくわからない」レベルで事務局同士の鍔迫り合いみたいな形なんですが、この日本支店事務局が前述引用の他の支店同様”無能”なのじゃやないかと思われだしてます。
※沖縄基地問題にしろ小沢パージにしろ

その証明がコレ
 ↓
【社説】小沢主導の政界再編への期待
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_245295

(沖縄基地問題に関しては米国議会が公然と「無理なんじゃネ」と言いだしてます。勿論軍は反対でしょうが、)
WSJは先日も小沢の単独インタヴューを掲載するなどここのところ動きが大きく、これは米国の”本国サイド”的に「もうーねイラクから始まっている事だけれども、エジプトからアフガンからパキスタンからパレスチナ和平構想から”支店”のお膳立てがダメダメじゃん」という半分米国日本支店批判の一面があるのだろうと思います。

(日本以上に米国の政治的能力は大幅に後退している→つまり混乱している。)

ある意味米国日本支店を親方日の丸にバンバン鉄砲撃ってきた日本のマスメディアも「いつ親方の更に親方からバカですかお前」と逆パージされかねない状況で(かといってホワイトハウスは国内政治に忙しい上に現地まで行く手足が無いのですから言っても「大丈夫かオイ」ぐらいでしょうが)、
ビビり出したのか、菅政権援護一点ばりだったマスメデァイでも特に朝日・NHKあたりの政治部が変節始めてます。

こういうグダグダもいつまでも続かないでしょう。

(補足しておくと小沢氏の”陸山会事件”裁判の秘書公判からしてすっかり検察の雲行き怪しい状態。)


【2】自民党サイド
自民党の衰退は著しくて、今回の不信任案にしても事実上謀略的司令塔無き「都合よくそこだけ小沢頼みの勢いだけの提出」となってます。
いちおうね、精一杯謀略的に動いた部分を評価すれば、「不信任案で小沢をおびき出して民主党から離党ないし除名させて残った仙谷中心民主と大連立」なるアイデアがあったのは認めますが、政治の筋論として自分が出した不信任案に賛成した勢力との協力を否定して不信任案に反対した勢力とくっつくってあなたね(笑
数字上は可能ですが、筋が通らなさ杉でしょう。いくらなんでも、
(しかも仮にその時の民主代表が前原氏だったらついこないだ外国人献金で批判してクビ取った人ですよ、これをどう説明すんの。)
『そんなもん夢でしかない』レベルの妄想でおおよそ謀略とは言えない。

しかも仙谷氏としても、これは子飼いの若手(前原だの枝野だの)で政権をという動機に基づくもので、急速に自民党化したところでこの勢力を温存するためには総選挙の前に自民と合併しない事には(勢力として)議席の維持ができない。
(議員レベルでは民主党最大勢力は小沢グループなので小沢を離党させた場合、残りの民主党勢力だけでは自民党に拮抗できないばかりか次の選挙で大負けしてしまう。)
議員の勢力を残すためには自民との合併ができなくても”少なくとも選挙区調整”は必要になる。
んなもん(大量の落選者をかかえている)自民党にできますかいな。
(自民党に仮にそういう選挙区調整できる剛腕がいて仙谷がその人物と話つけてないとこの謀略は絵に描いた餅でしかない。)

この場合の大連立話は「単純に選挙管理内閣として政治空白をうむだけ」となります。
(ついでに言えば解散後どこの政党も過半数が取れない。)

ある意味自民が謀略的に動くのだとしたら、
「小沢グループに次の総選挙まで限定でマニュフェストの実現延期を提案して、ガチガチの政策協力(自由党の時と同じなので小沢グループの要求は激しい)を行って河野太郎首相などのウルトラCで連立政権を樹立する」
※つまり今度の震災対策後に解散となる時に小沢グループは09マニュフェスト公約を最優先し旧民主党との政策協力へシフト(自民との連立は選挙協力などに及ばない→解散後は敵になる)することを前提とする。

こういう話でなくっちゃ。
(ついでに言えば選挙協力はしないが、小沢にとって邪魔な存在の旧民主党選挙区に自民が大物候補を立てて間接援護などあれば更に高度な政治判断でしょう。)

のようなね(笑
思考がまったくできなかった(というか今の自民は誰が首脳部(政党の自意識)だか不明なほど党として液状化しているから)。
結果『空振りの不信任案(二度出せない)カード』をみすみす切ってしまった。
 ↓
これ下段の民主サイドの分析で中村議員のインタビュー参照なのですが、
自民サイドには菅辞職の情報入っていたという。
しかも鳩山の動きで民主小沢グループも賛成せず不信任案否決もわかっていたらしく、
だとしたらだよ?出す方が馬鹿じゃん。
(温存しておけば菅がワケわからない対応した時に出し直せばいんだから、)

【3】民主党サイド
まーねここはグチャグチャなんだけれど、
岩上の中村議員インタビューがとてもわかりやすい。
是非参照ください。
 ↓
民主党 中村哲治参議院議員インタビュー
http://www.ustream.tv/recorded/15125996


結果として小沢グループは負けに等しいカッコ悪さなワケですが(笑
100パー菅は辞めます。
辞めない事には自民が関連法案通しません。
(議会運営の事がわからなくて後から右往左往するところが与党経験の浅さという、時に政権担当能力云々と批判される悲しさで:ここは鳩山退陣の時も同じだったけど)
なかぐちゃぐちゃ言ってももう無理なんです。
岡田や枝野に辞任とは言っていないと発言させた翌日に→困って全員「いやいや総理は辞めますよ」と完璧な嘘つかせる始末というドタバタ劇になってます。

この間小沢グループは(この前の鳩山会談の意味を議会運営的にわかってなかったのマジで?)「・・・馬鹿じゃん」状態で、、

そら勿論現在小沢政権なんてのは無理なのであって(党員資格停止ですから)、
原口なり樽床なり組める相手を援護する形になるんでしょうが、
(原口がまったく頼りにならないのが困りものってところでしょうか)
菅陣営から早速(北沢防衛大臣あたり)「次の党首選も地方サポーターも入れて」などという(アホかと)発言も出ております。
(小沢が出られないんだから”地方サポーター入れたらこっちが有利”とか関係あるワケが無い、下手したら自分達に不利になるかもしれんのに。)
勿論次の代表選は「議員だけの短期決戦」となるでしょう。被災地のことを考えれば政治空白は許されませんから。

除名を松木一名に抑えた小沢グループがキャステンィングボードを握ります。
となったらいきなり、
前原氏、代表選出馬否定せず 小沢氏処分を要求
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011060501000218.html

(オイオイこの前の誕生会の発言はなんだお前、中曽根戦略で風見鶏なのはわかるが「風見鶏過ぎ」だろうがいくらなんでも。)
んなものがとおるかっての、
(それがあの鳩山の合意文書なのだから。)

鳩山の合意文書の意味は
1謀略的小沢パージなどして自民とインチキ大連立(吸収合併されるのがオチ)はしない。
2解散しない
3震災対策のこれとここまではやってもよい
こういう意味だから。
既に合意文書的に小沢パージは想定外・論外で(だから松木除名だけでも岡田が大ヒンシュクなワケで:合意の意味をわかってない)、
そういう強引なことすると(とにかく金持ちの)鳩山家が意地に賭けても新党立ち上げる形で大分裂しまっせという話のベースがわかってない。
(これ下手したら民主の過半数が分裂?というこれまた想定外もあり得る)


政局は確かに「誰が勝ったのは負けたのかよくわからない」のですが、
日本にとって害悪でしかなかった菅政権をようやく辞任に追い込めた事は成果として評価できるところでしょう。

早速第二ラウンド(民主代表選)に突入です。


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posted by kagewari at 02:13 | Comment(2) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


この記事へのコメント
日本人には、世界観がない。
それで、人々には、社会の行き着く先に想いを寄せる習慣がない。
だから、政治問題に関心がなく、その解決策にも関心がない。
「指導者は、何もしないのが最大の貢献である」とか、「指導者には、いますぐ辞めてもらいたい」といったものばかりが考えとなる。
現在の指導者を助けて長持ちさせ、改革の効率を少しなりとも上げるといった考え方はない。
より良い指導者を推薦することもなく、より良い政策を提案する能力もない。

どうして現在の指導者を退陣に追い込むかに頭を使っている人が大勢いる。
問題解決の能力はないが、事態を台無しにするだけの力を持った人がいる。
それで、各首相の政治生命は結果的に甚だ短い。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
Posted by noga at 2011年06月06日 05:11
判断間違っていると思いますよ。
小沢には少なくとも極東アジア全体に及んで潜在的期待があります。(匹敵する政治家は同地域にいません)政治理念的部分では角栄以上でしょう(腕力は角栄に及ばないでしょうけれど)。
ところが(失礼ですが)「ここは中南米か」みたいな状況でパージされている。

日本の所謂”マスメディアに都合のいい世論”も戦後GHQ占領政策の中構造化されたもので(55体制の一部)、地政学的に言えば日本は海洋国家なので縄文時代から海外との関係があり(戦国時代の信長の帝国主義・覇権主義は実現しませんでしたがアレクサンダー級でした:当時日本は世界の銃砲の3分の2を所有していた)、
確かに小沢は政策的に保守本道ではありませんが(本道の方が意図的に構造化されているので)、結果常に日本の政治力学の中で力を維持していますから日本の潜在意識に小沢待望論が実数として存在するのは確かです。
(ある意味非常に長期間政治的影響力を保持している。この場合日本総督課長的ポジションの首相がコロコロ変わる事には大きな意味が無い。)

この”小沢待望論的”(必ずしも小沢支持という意味では無く)コアはアンチマスメディア的世論でありネットジャーナリズムとも親和性が高く(これがテキストベースなら世界最大ですし)、広告費比較総量で言えばマスメディアを追い越しそうな状況ですから、必ずしも相対比較でマイナーとも言えません。
(ソフトバンク”孫の国産エネルギー政策の賭け”はそこをベースにしている。)

ある意味目立ってますが、マスメディア的世論なるものが急速な勢いで瓦解している(文化人類学的に言えば巨人軍の実存と比例して)と見るのが現在進行形のベースラインでしょう。
Posted by kagewari at 2011年06月06日 12:37

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