2006年06月20日

表情ってものを考えてみたい

最近の話題で一番わかりやすかったのはサッカーW杯FWの柳沢の表情だ。
前から思っていた事なのだけれど、柳沢は代表チームのFWとしてはちょっと無理じゃないのかって話。彼の顔は骨格からするとK1なんかで有名になったキックボクサーの「マサト君」に似ているんだけれど、そこを参考に彼の表情ってものを見てくれると違いが良くわかると思う。事は技術的な話ではない、柳沢君の技術に関してはかの中田が太鼓判で、中田が最も買っているFWのひとりだから。
そりゃプロの選手だから技術的にレベルが上の者が選出されるのが好ましいように思うけれども、試合と練習は別物でこれブルペンでいい球ほるけどマウンドではからっきしダメな野球選手でなんとなく想像つくと思う。
勝負強い顔の代表のひとりオリックスの吉井の顔を思い出して欲しい、このベテランピッチャーは昔は剛球投手だったが野村ヤクルトの経験から球威の落ちた最近は完全な技巧派になっている、
ところが、この吉井の投球の基本は『真っ直ぐ』だ、
彼には「ビビリ」という言葉は存在しないらしく、140Kにも満たない直球で攻めの投球をする。技術的にはバッターが踏み込んでくるタイミングでシュートかけてのけぞらせるって作戦なので「冷静な状況判断」がその攻めの投球の根拠になっている。

テーマは「攻め」って事だと思う。
攻めの投球と、攻撃の要FW
不思議なもので、球威と攻めの投球の気持ちは比例しない。プロ野球界だと「西本、山内、星野、鈴木啓志、東尾、伊藤(ヤクルト現ヘッド)」この辺思い出してもらうとわかるんだけれど、とにかく当時球威がNO1だったワケでは無い、むしろ遅い部類だ。そしてことごとく「厚かましい顔(笑」なんだなこれが、ここ分析するとわかると思う。投げる前から厚かましい顔していられるのは「その後を計算している」からで、あれは根拠のある自信からくるものだった。これを簡単に「強気」と呼ぶのは間違い。
共通するのは遅い直球を「これでも食らえ」と自信満々に投げる事で、ここが大事(若手の子でやたらと速い球を投げる子がいるのだから、これってある意味本人「恥ずかしい」のよ)
さて、話をサッカーに戻すと、一昔前の日本代表FWで鳴らした人物に「ゴン中山」がいる。彼の登場も技術的に元サブだった彼が業を煮やした監督が起用し「気持ちの問題」とばかりに活躍した事に始まり、知らない間に彼は日本FWの切り札となった。そう、彼技術的に評価が高かったのではない、
顔を思い出して欲しい「ゴン中山」、ゴンにはマサト君風の厚かましさがある事わかると思う。
ここでも見過ごされがちのポイントがある。そもそもマサト君が神経質で繊細な男だって部分、そして猛烈に練習する。
実は前述遅い球王として鳴らしたプロ野球の先人もやたらと練習する人だった、彼らは実戦のシュミレーションが完全にできて「予測による自信」を獲得するまで納得しない人間だったってのが結論。

今のサッカー日本代表メンバーには、顔が攻めの顔じゃないのじゃないか?が他にもいる。中村君だ、
ここも前からの伏線があって、確かトルシエだったか中村君を代表に選んでいない筈。随分と批判あったと思うんだけれど、決め手はその「雰囲気」にあったのじゃないかと思う。
野球と違って、サッカーの場合所属するリーグによってレベルや内容が激しく違う(野球は「1位米メジャー2位日本の一軍」とまーはっきりしている)ので、活躍したとしても「その人物の技術レベルだと練習同様の緊張感でしかない」って可能性が常にある(ヨーロッパ組みが一流って根拠)。果たして最高レベルで実力を発揮できるのか(勝負強いか)は本番まで未知数なワケだ(そういった意味でサッカーではW杯が本当のスカウティングの場であり、ここからスターが誕生する)。そうなると監督の代表選びにはかなーり勘ってか、その監督の人を見る目ってのが大事になってきてマスコミの批判は無視するぐらいで丁度良かったりする。
現実これに近い事は、野球の世界大会でも起こった「ソフトバンク松中と、日ハム小笠原」だ。彼らの技術を疑う人いないと思うんだけれど、とにかく世界大会とか(松中にいたってはプレーオフから弱い)大事な試合でプレッシャーがかかると弱い。
彼らもこの前のワールド大会ではそれなりに活躍したんだけれども(そこに辿り付くまで彼らはとても苦しみ、屈辱的な経験をしている)彼らの実力からすると「あんなもんじゃない」事はファンの人なら良くわかると思う。
似てませんか?「ちょっと遠くを見るような視線が」
泳ぐような視線って言えばいいか(それを自覚している小笠原君はひげと目深に被ったヘルメットでその表情を隠している。あのフルスイングはクレバーな彼が編み出した解決法に違いない)。
ついこないだその泳ぐ視線の代表選手は「阪神今岡」だった、
彼知らない間に打点王やらと大活躍し本来の才能花開いたかに思ったが、今シーズンは本来の姿に戻ったの?状態。
これの原因もわかりやすい。
突然今岡君が活躍し始める原因に「アニキ金本」がある事はみなさんご存知だと思う。流石に年齢なのか今シーズンはアニキの数字もイマイチだ、プレッシャーに弱い今岡君は自分が引っ張らなければならない立場になり、昔の勝負弱さを取り戻してしまった。
阪神で野村が監督やってた頃、ノムさんはその類稀な才能に目を付けて今岡を使いつづけ(当時の阪神ファンにとって今岡はダメ選手の代表)三番なんかに何度も抜擢して(結局成績はパッとせず)、逆にノムさんがマスコミから批判されたりしている。
この時ノムさんは「才能あるのに何がダメって、それは考え方だ」とばかりに今岡を酷評しながら使い続けた。その後ノムさんはマスコミに仕組まれたサッチーバッシングで一時期プロ野球を追放されるんだが、そのオフに今岡は「野村監督による精神的なイジメの損害も年俸として評価して欲しい」等と意味不明の交渉やっている、彼が内向的人格なのは明らかだ。(今シーズンの不調は、野村監督の楽天復帰に本当に関係あるのかも知れない)

後年打点王取る今岡君の実力は、野村阪神当時から際立っていた。
1アウト1塁における「ゲッツー内野ゴロ」を打つ確率が天文学的数字だったからだ(当時の阪神ファンの人には良くわかると思う)。
こんな芸当を技術無しに出来る筈が無い。手も足も出ずに三振するのではない、猛烈な確率で彼はゲッツーを打った。
ヤナギ君と今岡、なんとなく被らない?
その昔阪神には勝負強さで日本一って大打者がいた、『真弓』顔違いすぎ。真弓は明らかにゴン系だよね、
今岡君のゲッツー、ヤナギ君のアンチ決定力、これって実は高度な技術がないと出来ない技であるのが特徴。
つまりヤナギ君は決定的な場面にポジションを取る力があるだけに、余計にそのアンチ振りが目立つんであって、豪快に外しまくるキングカズ的世界の反対側にいる。上手いからアンチが余計に目立つ、そしてその技術力にどうしても監督は使いたくなる。
結局ノムさんは今岡君のカミングアウトまで阪神に在籍できずに、今岡君の素養は現状でもそのままなんだけれども(それでもあれだけ実績残したので以前の今岡君とは明らかに今は違うけど)、ヤナギ君がマサト君みたいな顔になるためには一体いかなる過程が必要なのだろう。
スポーツの監督ってのは、精神分析的な見方が必要で(最初から強いチームの場合マネージメントだけで良い=森型)、時にはナンセンスなショック療法も使う。

サッカーの話題を記者にふられたノムさんの答えは
「弱い?。茶髪が大杉」

ノムさんの言う事は確かにナンセンスなんだけれども、言わんとしていることは妙にわかる。
(ノムさんは人間形成とか言っているんだけれども、ノムさん自身の言っている「その理由」ってのはあんましアテにならない。能書きの方はあんまし意味が無くて(笑、この人の凄いとこはその直感にある。ノムさんの“読み”は、その直感を契機にする膨大なデータ照合シュミレーションだった)
お洒落の余裕は現状に対する本人の満足度の表れだったりするから、プロスポーツ選手として「本当にもう満足なのか?」的な不思議さがノムさんにはあるのだろう。
何せ自分自身三冠王まで取った人間なのに、そこに満足する事が無かった経験があるのだから。
ノムさんは高い年俸で贅沢する事を禁じているのではない、
プロスポーツ選手にとって、「プレイ以外に目立つ事に興味がある神経そのものが不思議」って部分から違和感を感じるのだろう。
まー実際は、今時髪を染めても目立つような事では無いので(ヘアーサロンで似合いますよって薦められるだろうから)ノムさんの批判は的外れには違いないが、それぐらい些細な事にもなんか違うかもって神経質に気を配るような選手じゃないとプロとしてどうなのか?って見方はやはり広い意味ではあっているだろう、そこに「勝負強さの秘密」が隠されているからだ。
「あの表情の選手がどうして・・・」のようにね。
posted by kagewari at 14:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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