2010年02月15日

メディア論の続き

半分ネタなんですが、まー突拍子も無いニュースもあるもので。

「番組見なければ就職させない」 NHK経営委員「トンデモ」提言
http://www.j-cast.com/2010/02/08059757.html?p=all


記事中でも紹介されているように、上記記事の発言は政治色の強い委員の発言なので大袈裟に考えるような話じゃ無いのですが、共同幻想崩壊過程における保守反動といいましょうか「そんな無茶な」な発言が現実に存在するのも確か。

権威性視野狭窄なり権威性認知障害であるとか権威性思考停止のような現象は確かに存在します。
行政語るときに「縦割り行政の弊害」なんて言葉がありますよね、
人の自我ロジックの中にも同様の構造が成立する事もあるんだと、こういう話です。
『縦割りロジックの弊害』
リテラシーとか語る上でも関連性強いかなと思います。

極論すれば権威社会における「(実ではなく)所謂エリート階層」特有に起きる現象とも言えるでしょう。
これは共同幻想を媒介にする間接的強迫認知のような概念で、
メンタルな自我問題で言えば「わけのわからないもの」であるとか「わかりにくいもの」に対して力学的にバランスを取るため(最悪のケースを考えるとか最良の方法を考える等の”最”に相当する過大・誇大視)対象性を成す意識に偏向が組み込まれここに幼児特有のデフォルメが関係し、、云々な話になりますが、上記の『共同幻想を媒介にする間接的強迫認知』って話は、順風満帆な権威性エリート階級への適応が優れた結果ステレオタイプな権威性への信頼感が結果論的に過剰となってしまう構造深度の浅いの強迫意識みたいなものです。

なんでしょうね、老舗の○○屋のような共同幻想そのものに独立する正当性が成立していると(もう半ば普遍的にも近い状態)、帝王学であるとかノーブレスオブリージュ的に「いやいやそんな簡単なものじゃ無いですよ」的自己検証意識が強いので(これまたその権威性が劇場的に過剰であるとメンタルな問題の引き鉄にもなりますが)、鵜呑みによる縦割りって現象は起きないのですが、プチブル的エリート階層の自我において陥りやすい問題のひとつが『共同幻想を媒介にする間接的強迫認知』って事なんだと思います。

高度成長経済以降雰囲気として日本に存在した”中流社会”は幻想に過ぎなかったワケで(団塊の世代における革命闘争が蜃気楼のようなものだったように)、戦後日本の共同幻想は元から共同幻想単体としても弱体だったんです。
『プレハブ共同幻想』のようなもので、
戦後が終わっていないであるとか、戦争責任の追及が曖昧であるとか(岸田秀じゃないですが戦争責任を本気で検証すると明治維新そのもののいかがわしさまで考えなくちゃいけない)、社会として考えるべきところを随分と置き去りにしてきたツケなんでしょう。

で、この問題は現代日本の(実ではなく)所謂知的エリート階層にも波及していてメディア批判で昨今話題に上る事が多い『記者クラブ問題』ですが、
ここ思うんですがね、一概に組織論だけじゃないだろうと、
「まさかそこまで」なる考えから組織論であるとか利権体質なる枠組みで語られる事多いんですが、心理学的に言って(暴論覚悟で言いますが)「本気でバカ(クラブ)なのじゃないか?」在り得る話なんですよ。
少なくとも”戦後”であるとか”アプレゲール世代”当時の熱気の方がはるかにマシであって、文学の世界で言えば芥川の警告じゃないけれどもこれ全然戦前の話ですから。
そこから現代に至る共同幻想において(って既に壊れた後ですが)連続性があるだろうかと言えば、おおよそあるとは言い難いワケで、
そんな壊れた共同幻想に対して優れて権威性のエリート階級適応が見られるだけでも構造論として問題なんですよね。
(逆説的に権威社会の中における”異端児”じゃないと信用できない:昭和で言えば「大学中退」がカッコよかったりしたみたいな)

そこで「番組見なければ就職させない」なんて発言されるとですね(笑
マスメディアの問題は相当に根が深いと見るべきところでしょう。



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posted by kagewari at 20:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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