2009年12月19日

現代社会の心理風景

都市文明の変遷を知る上でなかなか面白いニュースがいくつかありましたよ。
大学生、喫煙者との結婚はNO 男子7割、女子は6割
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120901000596.html

この話はズバリ恒例の男の子の方が女性票を意識して(見られる:被(こうむる)立場から)過剰に禁煙傾向高まっている心理そのままでしょう。
部屋を借りる時の話にもこの傾向があって、
昨今目立つ「男の子がフローリングや2階以上や水周り内容を条件とする事が多い」背景に女性に嫌われたくないって漠然とした風評を”気にしている”のが原因だったりするのと同じ話です。
タバコ論議と同様に実は女性の4割は慣用なわけで(現実若い人は女性の方が喫煙率が高かったりする)→「それほど気にしてやしない」のが本当のところだと。

共同幻想模様としてはこっちの話がかなりエポック
4割が「子ども必要ない」とされた内閣府調査の意味
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091208/199824/?P=1
 ↑
これは解説記事で(なかなか鋭い分析ですよ)
元ネタは上記記事中でも紹介されているこちら
 ↓
内閣府調査:「子供必要ない」42% 20〜30代6割に
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20091206k0000m040080000c.html?link_id=RLH02

共同幻想としてどうにかこうにか通用していた明治以来の「核家族幻想」はほとんど瓦解していて、イメージの形すら維持できなくなっている状況が多数決的に過半数を超えたって話です。
若干この「核家族幻想」の裏話を紐解けば、
明治維新(実質は九州四国と山口県など瀬戸内海から西→関が原における大阪秀吉側旧西軍が徳川幕府に対して引き起こした”軍事クーデター”)なる少々デッチあげの歴史の無理が、もうどうにも無理過ぎだったという話です(共同幻想として語るにも無理筋杉)。

現実そのムリムリ度は、昭和軍国主義として暴発し(身分制度からの開放どころか農村は貧しく→そもそも身分制度の解体の主だった根拠のひとつは”武士階級に代わる徴兵制度による近代的な軍部の創設だった”ので、民主化って意味はお題目に過ぎなかった)、
明治政府が開放した形になっている軍部若手将校の銃剣により(226事件など)引き返せない戦争への道へ進んだのであって、第二次世界大戦の戦争責任を天皇論がらみで語る以前にジャーナリズム的な本音は「本当の戦犯は新聞メディア(ポピュリズム)であり世論そのものでもあった」となる→正直その意味は『核家族という概念の捏造』が戦犯だったと論じても的外れとは言えない話だった。

確かに日本の近代においては未だ大家族でもあったのだし、戦中であれば多産も日常であったから実態として現代社会の核家族と概念は同一ではないが、江戸時代に広く普及していなかった天皇制認知(明治政府樹立時に攘夷の建前もあるが、欧米帝国主義と対峙するため一神教的概念が必要であると半ば意図的に君主制に持ち上げられた:天皇家は京の都人には違いが無いが明治以前の庶民にとっては古くから存在する伝統宗教である神道の”偉い家元”みたいなイメージだったので当然名前も知らない)における『権威性家族主義』の導入に他ならない。
構造化された社会との連続性は無く(中間構造だけが軍事革命ですっ飛んだ状況)、
共同幻想の正当性(伝統性)は既に壊れ(パックス徳川)、政治的にその代用が捏造されたイメージに近い。

どちらにしもてこれらの文明化と共同幻想正当性の崩壊は”ワンセット”として当時の定番でもあったので、殊更日本が異様だったって話ではない。
この辺の元祖は『フランス革命』であって、アメリカ文明にしろ共産革命にしろファシズムにしろナチやテロリズムや民主主義に至るまで全ての概念の萌芽は「フランス革命暗黒時代に”発明”された」といってもいいのかもしれない。
主たるフランス革命の構図は「王家や宗教権威を焼き払う武力闘争」と「新しい権威性の模索(宗教革命を含む旧カソリック社会権威性の打倒)」にあるんだけれども(ニーチェの視点から見るとこの様は”元祖ポピュリズム”であった)、
この膨大な試行錯誤は100年とか200年続いて自然なぐらい社会構造的変革としてはどえらい騒ぎなのであり、「とってつけたような実験的概念」が早晩瓦解するのは(発案の為政者には)半ば織り込み済みだったと言っていい。

描かれている絵は「最終局面で民主主義は夢ではなく実態を伴って機能する」みたいな”落ち”なんだが(最近になってやっとまともに国連のPKO活動が成果はどうあれ機能しているのも同列でしょう)、
東西冷戦以降の世界経済が「おおよそうまくいっているとは言えない」ように(限りなく経済学的に底打っている感がある)、アイデア詰まりを引き起こしている感は拭えない。
民主主義は理想論的なアナーキズムを意味しないように、制度としての合理的選択を”政治的”に履行しなければならず多聞に政治家個人の力量に期待される部分は大きくなる。
昨今文化人的位置づけや知識人として知られる個人が積極的に政治的活動に関与し始めているのは、社会構造の流れによるものに思う。

「なんかいいアイデア(オルタナ)思いつけよ」

のような雰囲気は「各方面に拡大している(社会的なリビドーなんとやらみたいなものか)」だと思うね。
タグ:共同幻想
posted by kagewari at 20:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


この記事へのコメント
20代前半の時は30歳前後に結婚、出産するもの、は結婚できない人(しない人は別)は売れ残りの問題人物(メンタル面で問題ある人もいますが)だと思ってました。
あと数年したら私も変わり者だから売れ残ってるんだと周りから言われるようになるでしょうけどね(笑)
最近になって独身?とか結婚しないの?などと初対面の人からも言われるようになりました。結婚の意思がない(これから先どうなるかは分からないけど)と相手に言うと何で?と理解されません。結婚や出産しないことが悪いことをしてるような感じです。
その都度聞き流してますが、同じ人が何回も同じことを聞いてきます。
これから見合い話も来たらどう交わすか(自分が結婚に流されないか)も課題になりますね(苦笑)
おっしゃるように田舎ほど結婚、出産が当然との考えが強いですね。
Posted by 匿名希望 at 2009年12月20日 16:28
『共同幻想崩れ』とでも表現すればいいのかわかりませんが、
>同じ人が何回も同じことを聞いてきます。
これつまり『保守点検業務』なんですよ、
共同幻想は鵜呑みが原則で、「何故そうなのか」を考えなくてもいいところがその合理性なので、共同幻想適応の場合自分自身の内面では「何故そうなのか」の理由は無いんです。

なので「違うと思う」のような主張はできないので(というか自分で主張できると”それも個性か”となり”それは仮想常識”の前提が壊れてしまう)、
「同じことばかり聞いてくる」ような行動になるんです。
(”崩れ”ていなければ揺ぎも無いので『保守点検』の必要も無い)
※心理構造的にそうなってしまうんです、
Posted by kagewari at 2010年01月20日 20:06

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