2009年02月16日

麻生政権”問題”を別の角度から見てみる

巷では支持率低下がニュースの筆頭だけれども、ここに至って『自民党』なる政党が法人的自我を維持できなくなっている(既に社会学的意味で政党の実体を喪失している)のが明白だって事実がよっぽど重い。
歴史的経緯から言えば
「田中首相ロッキード事件」
「小沢氏離党と小選挙区制度」
「野中氏による村山政権」
「小泉氏の自民党をぶっ壊す」
この流れの中で共同幻想としての”自民党”はとっくの昔に瓦解していたのだけれど、残滓に限りなく近い『議員の地盤(この共同幻想は実体として強固)』と『官僚政府組織』の関係性は否応無く日本の政治システムだったので、瓦解したとしても政権交代を前提とする民主主義は「まだまだこれから」ってところなのでとてもないじゃいけれど追いつかない状態。

その間”レーゾンテートルの存在しない政治結社”のような”任意団体”として自民党は存在し続けたのだけれど、その無理が限界点を越え始めた。

ここのところの動向は以下
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090212AT3S1001O10022009.html
http://www.zakzak.co.jp/top/200902/t2009021036_all.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2009021302000047.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009021301025
http://www.zakzak.co.jp/top/200902/t2009021341_all.html

と、流れのピークは「小泉元首相ついに政局がらみの発言開始」な部分
その間”ダメだって”で動いたのは渡辺ミッチーの倅だけで(しかしこの人は公務員改革法のときから民主と事実上の提携関係なので本当の意味の内部造反者とは言えない)、何人も麻生政権批判を口にした議員はいるにはいるんだが、おおよそ「翌日には撤回」という「これほどまでに政治家の言葉が軽くなったのか」とちょっと表現に困るほどの状況になっている。
※渡辺氏や報道から、その圧力は”ゴルゴ13古賀氏”辺りからの「公認圧力」がガンガン入っているとの事→ここ小泉氏の刺客作戦の二番煎じ的”脅し”らしい
確かに執行部が党内からの政権批判に圧力かけるのは”常道”でしょう
問題なのは、そもそもその執行部が本気で麻生政権を支持しているワケじゃないって事と、その党内世論の大半は小泉300勝当時の勢力なんであって「ついこの間まで小泉氏を支持していたのと同じ党」だって事。
こうなると変節とかそういう筋の代物じゃなくて、選挙も経ずに勝手に別の政党になったり誰でもいいから勝てそうな人を支持して首相にしちゃたり、首相の顔(支持率)で選挙できなくなるととにかく任期一杯まで逃げる事だけ考えていたり、政策として全く無意味な”例の2兆円”だけは妙に意固地に拘ったり『誰が何のために何をやっているのか』、
主体が既に存在していない
既にほとんど存在意義の無くなった派閥はいくらか人事的な機能を残していて、幾分政策集団的実体を残しているんだけれど、麻生氏はその自前の派閥も特別に少数派なので共同幻想的主体が余計に希薄になっている(一匹狼で知られる小泉氏だけれど彼はたくみに森氏を使って森派を”使っていた”)。

流れ的には安部政権までは一定の形はあったと思うけれど(共同幻想の反動としてレーゾンテートルをなんとか憲法改正に求めようと模索もした)、どうにも時代錯誤が強すぎて(当時求められたのは拉致問題を中心にした外交上の実績であって改憲に反応する世論も期待も無かった→本気の右よりタカ派も運用上の実質改憲を志向していたと思う)、彼のメンタル含めてあっという間に消えてしまって、
おそらくこの時自民は終わっていた。

その後の福田政権・麻生政権は本気でガタガタで(実は福田氏と小沢氏の大連立構想は”あたっていて”この両者には「自民終わった」というコンセンサスが明快にあったって事なんだと思う)、本気でその後の日本の国益の損失を考えなくちゃいけない状況を招いてしまった。

その象徴が”例の2兆円”

※大連立の時の小沢氏の凡ミスは”実質選挙管理内閣→一時的な大連立はあっても解散総選挙を明示した臨時政権”とすべきだったところで、ここの判断ミスは「誰よりも首相になりたくない男」という小沢氏の個人的キャラが原因だったのじゃないだろうか。

つまり福田氏の「私はあなたとは違う」発言、
これは、話し合い解散なんてのは大連立の失敗で飛んだので「勝てそうな人でとっとと解散してください、僕は知りませんよもう」という意味で(話し合い解散的な役割できないなら冷静に考えて僕が首相やっている意味無いじゃない)、
ここの複線は”終わった自民党にとにかく選挙させる”ところにあった。

ところが肝心要の麻生氏は解散しなかった(てかできなかった)
ここで彼が
「自民ぶっ壊すの小泉氏のやり残した仕事をやりますよ”いろんな意味で大解散”です」
とでもぶち上げていれば、何かなんだか意味わからないながらも「何かが残せたのかもしれない」。
しかし自民党はそのチャンスも失った、

追っかけ出ているニュースは目を覆うばかりで、、、
http://www.asahi.com/politics/update/0216/TKY200902160185.html
http://www.asahi.com/politics/update/0216/TKY200902160121.html
http://www.asahi.com/politics/update/0216/TKY200902150159.html
いくらなんでも、、
もうダメでしょこれ。。

大企業の判断ってものが”ガタガタ”になっているように、
既得権益がらみの大きな組織は、根本的な共同幻想の瓦解と、それに代わるべき”個人のリーダーシップ”や当事者責任を立ち上げる事に失敗し、根っこから大崩れ始めたのだと思う。
『大企業』『自民党』『官僚組織』『金融』『新聞』『TV局』・・・

日本の大転換に違いはないのだけれど、
ちょっと急がないと、
瓦解の方が大規模すぎておっつかないなんて事になりかねない。
posted by kagewari at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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