2008年08月19日

社会適応ってのはそもそも何だろね(1)

元来精神分析的にはいいとか悪いとかの概念が無いので(フロイド心理学は『快不快原則』だから)、社会適応を云々する事は無いんだけれど、
一般的認識のメンタルな問題で頻繁に出てくるキーワードなので考えておかなくちゃいけないテーマでもある。
※適応障害とかって言語も心理学的概念は意味が微妙に違う

『社会』それ自体には特別な意味は無いけれど(言うなら”ロジカルな集団”とでも言えばいいか)、近代以降の日本の場合「江戸時代には『社会』って言葉は無かったらしい」ので、この『社会』って言葉を語る上で「余計な尾ひれはひれが明治近代にくっついている」と見た方がいい。つまり「それは共同幻想的記号だろう」って事。
詰まるところ富国強兵(今でいえば経済成長主義)に向かうべく大改造を行ったこの国が”意図的ベクトル”を背理に含んでいただろうって事は説明の必要も無いだろう。

特にこの国の場合強度の官僚”社会”でもある。
実は明治維新等というのはそれほど立派なものではなく、その大半は事実上『関が原の戦い』に負けた西軍が東軍=徳川に逆襲したって権力闘争だと見る事もできるんだけれども、海軍大臣は勝海舟だし、陸軍にも徳川的メンタルが温存されたので(特に日本陸軍の”戦”のやりかたは戦国時代とそれほど大きな違いはなかった→下手すると信長の軍勢の法が戦術的には近代戦に近かったてな話もある)、政権の実体は「将軍家の無い”官僚”という名のサムライ幕府」には違いは無いのだと考えてもいい。

ここが「日本の実体は”社会主義国”だ」なる論旨のコアとなる。

つまるところ明治でもっとも著しい改革は「幕藩体制」なる地方分権社会(お国といえば地元でそもそもこの国に国家の概念があったのかといえばそこも怪しい)を強権的に中央集権国家としてでっち上げた事に始まる。
この革命に天皇家を”利用”した事は当時の伊東博文辺りが自分で認めているんであって、明治の朝鮮出兵(征韓論→西郷は外交路線を考えていて戦争に反対なんだが、当時の明治政府は尊王攘夷の流れのまま出兵みたいな話になる)も『明治政府=西軍=秀吉の朝鮮出兵』と考えるとわかりやすい。

ある意味旗印の「豊臣家がなかったので京都の天皇家がみこしとして担がれた」的見方をしても極端に的外れじゃ無いでしょう。
結果として第二次世界大戦における政策的な大失敗に帰結するこの明治維新って代物は、強度に自己欺瞞的な共同幻想だったのであり(西郷だけでなく本気で”文明化”を志向していた人物は失脚や死亡したりなど明治政府の中核とならなかったと見てもいんじゃないか)、「京都ならぬ”東京都”の登場」に始まるこの国の”社会”なる言葉の概念にはいかがわしい部分がやたらとあって、
■極論「そんなものに適応する事自体”間違っている”」なる見方があってもおかしい話じゃない。

それこそ小泉構造改革じゃないけれども、この国が少々マトモな社会なる概念に到達し始めているのは「バブル以降ここ20年前後の話」で、
来年辺りには「ようやく普通に政権交代があるかもしれない」とこまでやっときたって話。
つまり、この国の『共同幻想の崩壊過程』には通常の先進国に見られる心理的社会構造論と若干趣の違いがあるって事。
なので、メンタルを考える場合に「社会適応を目標にする」みたいなアイデアは著しい間違いで(記号としての”社会適応”なる言葉自体が強迫的な共同幻想になる)、現在でも「社会適応」って言葉は、『強迫的な共同幻想(簡単に言えば”無理がある”って事)』として個人に認識されている可能性をリスクとして事前に担保しなくちゃいけないワケだ。

特に強迫意識等自我構造に偏向が見られる時の典型事例として「ステレオタイプ」や「権威主義的保守主義」等の発想は”お馴染み”なのであって、
その状況下で「社会適応」なんてな言葉が「一体どんな”意味”になっちゃっているのか?」ここ心理学やメンタル関係に携わる人間なら”考えておかなくちゃいけない”鉄板の原則論とも言える。

心理学的には適応すべき対象は『現実』であって(強迫構造ってのはそれ自体”時制のズレ”と同義)、その現実の中身に「様々な社会もあるわな」ぐらいの話でフリーランスの人間なら意味する”社会”は「取引相手」適度の意味しかない(交友関係を「自分の社会」と呼ぶ人はいない)。

となるとだね、、
論議がやたらと横道に逸れてきているので(笑

えーこの話は
<次回につづく>
posted by kagewari at 23:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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