2017年05月18日

「自由とは何か」(1)

ちらっと『住まいの心理学』でも触れた話なのが、
にわかにご理解いただけない言語のひとつが”自由”です。

今より自由度が高くなる事は(倒錯的欲求でも無い限り)”かなり普遍的”に幸福度に関連するロジックです(心理学には絶対は無いのであくまでも有力なって水準の話ですが)。
時に、
●大きな誤解を招くのが『被(こうむる)』系の願望です。

心理学においては「本当にそれが実現したら『自意識』は素で嬉しいだろうか」←肝心要のこれがプルーフされていないって話が出てきます。
「ちょっと待てよ、この妄想が本当のホントに実現したら俺は嬉しいのだろうか?」
「あー、うーん、だよな〜、考えてみたらナイナイナイだなこれ」←自我の活動にはこれ系のナンセンス願望がすっごく多いのです。
その大半は『被(こうむる)』系の願望であると。

そもそも『被(こうむる)』って受動系の概念において主体的意思である願望がくっつくのからして論理矛盾になりますが(表現に無理ありますが→「ある意味鬱状態に陥るのが正しい」みたいな)、
思考の流れとしては、あくまでも起点が『被(こうむる)』であって、そこから願望が形成されるプロセスはルサンチマンのような(典型例は復讐心の形成)反動形成によるものです。
「なになにされたのだから、こうならないと我慢がならない」のような流れです。
 ↑
さて、ここまでの説明でバレバレとなっているように、
起点は受け身ですからその願望全体が最初から主体的なものでは”無い”事がわかります。
可能であれば「なになにされた」以前の”素の常態”の自我が思う事が本題となるべきですから。

■故に
『被(こうむる)』系の願望心理形成にはほぼ100%反動形成が関わりますから(冷蔵庫に大事にしまっていたプリンを食べられた時、同じプリンを弁済されただけでは許せなくなる倍増係数)、心理的にそうなってちゃうだけで(復讐心理で言えば「八つ裂きにしてやる」など)、素の自我がそうなったら幸福感を感じるような自由度論議とは全く別物です。
たとえば、
「八つ裂きにもこのようなメニューがありますが」のような具体論を真剣に提示されたりしても、そこにはには興味ないワケです(逆に白けてしまったり)。
その実現を「”素”の自我は望んでいない」証明です。

●誤解を招きそうなので補完しておきますが、
何も私は復讐という概念には全て反動形成が関与するから論理矛盾があるみたいな(人権派死刑反対論に出てきそうな)話をしているのではありません。
「主体的な復讐」という概念も”別途”成立するからです。
主体的な復讐とは、因果応報じゃありませんが「なになにの損失や損害があった以上、自分の主体的選択として(素で敵の命を奪う事に関心は無いが)ケジメを取る意味でこの復讐をやり遂げなければならない」のような(限りなく責任感のような)意思決定です。
もっともわかりやすいのは、
「この敗戦があったからこそ、僕は次の大会の優勝を誓った」みたいな奴。
重要なのは、主体的復讐というのは内心報復すべき相手がどうなるのかには関心が無く(それは織り込み済みで)自分が何を成して(勿論それは仇討でもいんですが)「どんなハードルを越えて自由度を拡大させたか(自分の意思を実現させたか)」となることです。

注:上記論議にも心理学の原則「結果論には意味が無い」が成立してますね。

さて、
反対に『被(こうむる)』系の願望と言うのは「あーなったらいいのに、こーなったらいいのに、死んでしまえばいいのに」的に、報復相手の結果に強い関心があり、、
妙ですよね?
芸能人のファンクラブでもあるまいし、(自分の事はそっちのけで)他人の結末に強い関心があるのですから(しかも悪感情のある相手に対して何故に自分の自我リソースをそれほど無償で提供しようとするのやら)、自我機能としてそんな欲求が素で起こりえる筈も無く、、
ほとんどの上記願望は
「ちょっと待てよ、この妄想が本当のホントに実現したら俺は嬉しいのだろうか?」
「あー、うーん、だよな〜、考えてみたらナイナイナイだなこれ」←となるのです。
(そこは強迫心理への対抗策の一つ『一拍置く』って奴です。)

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posted by kagewari at 20:24 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


『住まいの心理学』
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所謂臨床系の言うところの行動療法ってほど堅い話ではありませんが期待感あるアプローチだと思います
自我と時間』参照

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