過去記事でトランプ政権の隠れ民主党的リスクが心配と書いたけれども、
トランプ大統領にしてもクシュナー氏にしても「伝統の戦力の逐次投入ミスから始まる泥沼癖」があるということで、勿論彼らがそういうミスを進んでやらかしたいワケでは無い。
実際彼らが民主党のベタな支持者であれば共和党の誘いを断っていただろうし、ヒラリーの選挙戦を応援する立場だったかもしれない。
つまり(政策的思想信条は別としても)過去の民主党の”やらかし”を否定するから現状があるワケで、情報戦において(実際軍が同意していたのかわからないが)空母が既に集結しているみたいなブラフを仕掛けたのも「戦力の逐次投入愚作はやらんよ」を前面に出してる様子にも見える。
さて、現状判断ですが、
複数の評論家情報を突き合わせると
・ペンタゴンには短期間に勝利を決するような作戦シミュレーションが無い
(逆言うと「そんな作戦立案が可能なら10年前にやっていた」って話)
・現在展開中の軍事プレゼンスは主として中国と北朝鮮政府に対するブラフである
(北朝鮮の演習動画と同様に”見せる効果”が主たる目的)
・米国も北朝鮮に対する中国の影響力がそれほど期待できない事は理解している
・日本はその死生観から喧嘩上等の腰が据わっており米国の軍事的圧力を世論も支持する
・中国は既に韓国に対する十分な影響力を保持しており、米軍が韓国からの撤兵するなら朝鮮半島の統一が韓国主導で行われても”別に困らない”。
・韓国は従北左派大統領が選出されるぐらい左派に基礎票があり、仮に「一国二制度連邦制」による朝鮮半島統一を行った場合(北は党の指導により金正恩の支持率100%の可能性もあるので)、民主的に初代大統領が金正恩になっても驚かない状況となる。
・トランプ大統領は「韓国はTHAADミサイルの料金払え」だとか、別段従北左派大統領が選出されようが構わんよの姿勢を示している。
米国、中国の思惑を先読みしていくと
■仮に六か国協議など外交手段で解決するとしたら(北も受け入れ可能な案があるとすれば)
「一国二制度連邦制(首都は平壌)、暗黙の了解で大統領は金正恩、核放棄と中立宣言(米国は撤兵)みたいなダイナミックな提案が可能な場合」だろうけど、、
こんなんバレたら韓国軍は速攻クーデターでしょう(笑
(クーデターでなくとも、韓国軍が唐突に先制攻撃しても上記合意を阻止できる)
中国としても親中派傀儡政権から大統領じゃないと受け入れない(中国は金正恩NGだから)。
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などなど諸般の情勢考えると「まーそのままでは無理」ですわね。
●クシュナー氏の腹は「核実験の凍結宣言」で十分大成果と思ってるのかも知れないが、
中途半端過ぎて北は飲めないだろうし、そんな条件では米軍も平和条約やら韓国撤兵を飲めない。
(ペンタゴンとのコンセンサスが得られているのかどうにも信用できないのですよ、、)
あらゆる可能性、あらゆる関係国の思惑にとって共通するのは?
「金正恩はNGだ」です。
最も平和的な解決策は「金正恩の亡命」ですが、
しかしの可能性は最も低い。
■米軍には短期間に勝利を決する作戦シミュレーションはありませんが、
ありませんが、
中国人民解放軍との共同作戦なら「あり得る」のです。
まず、韓国ソウル防衛のためにまず米軍により38度線の砲兵軍をMOABで爆撃(更地に)
ピンポイント爆撃で核関連施設と金正恩暗殺を試みる(韓国米軍基地と日本に向けて数発発射されるミサイルは迎撃)、時を待たずに瀋陽軍区を中核とする解放軍が北朝鮮へ侵攻し(米軍も少人数の特殊部隊だけ上陸)北朝鮮軍部による臨時政府樹立を”支援”し非核化宣言。
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ここに収束する方向であれば「軍事力行使の可能性は十分にあり得る」。
(或はその動きを壊そうとする反対方向の軍事力行使を含めて)
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