2011年07月22日

『シングル社会』

単独者の時代が来るみたいな話じゃありません。
(概念のとして単独者傾向の社会に変遷中なのは確かですが今回は現実の統計DATAのお話です。むしろ社会構造の変遷ですね、)

先日出た政府統計紹介記事がこちら
男性の生涯独身傾向が加速:国勢調査抽出速報
http://blog.dandoweb.com/?eid=125857

一部引用すると
男性の生涯独身傾向が加速された点を指摘しておきます。
男性は2005年の14%が17.2%に急増、女性は2005年の6.2%が7.8%に増えています。
(中略)
このほか今回の集計結果で注目されるのは、一人暮らし世帯が最も多い家族類型になった点です。単独世帯が31.2%を占めて、夫婦と子どもからなる世帯の28.7%を初めて上回りました。

以前からこの辺の話は(少子高齢化も同じく)『文明化の帰結』であるという認識が重要で(なんと言えばいいのか『文明化・先進国化における自然現象』)、昭和における核家族もそうですが社会心理云々を論じる前に事実関係として『シングル世帯がマジョリティーである』という事がポイントです。

全ては先進国であることがそれを可能にしています。
・少子高齢化はむしろ『高寿命化』
(仮想不老不死志向:昨今のアンチエイジング志向)
医療や日常生活の栄養面など先進国ならではのものです。
・独身世帯の増加は昭和以来の大家族から核家族化(大家族を子供の数と勘違いしている人いますが大家族とは「世帯における複数世代的同居の話」です)、
勿論これは住居としての社会資本の拡充であったり(それこそ供給過剰で住宅公団が組織として整理されたワケで)、これも先進国ならでは、
・高学歴化や男女雇用機会均等法と表裏一体の晩婚化や非婚化、
勿論ここも先進国だから可能となってます。

この辺の実数には(幾分信用性の無いDATAなんですが)結婚コンサルタント系の会社(オーネット)の調査にも実数の裏側を補完するものがあって、
20、30代未婚女性の6割超「恋人いない」〜1996年の調査開始以来最高値
http://beauty.oricon.co.jp/news/89281/full/

(公開掲示板などで「若い人には誰にでも彼氏がいる」みたいな強迫観念に「全然違うから」的な話を再三してきていますが、そのとおりの統計です。グラフを見ると『共同幻想崩壊過程』において、結婚志向が→わかりやすく漠然とした結婚願望として強迫観念化している傾向も見てとれます。)

先進国化自体は自然現象じゃありませんが、
先進国化における上記現象は自然現象です。
むしろ後追いで「単独者の概念」がキャッチになってきているのであって(そもそも単独者の概念の頭角なんてものは随分昔の話ですから)、各個人の自我が先に概念として単独者の概念を獲得したからって話ではありません。
自然現象として(モチーフやアイデア的にも)そっちに流れざるを得ないという社会学であるとか文化人類学的な変遷です。

(社会資本整備として政策的に考えるなら『シングル住居』に投資すべき)

勿論おおよそこのような現象は都市部で特化していると予測できますから、東京なぞは”大シングル都市”って事になります。


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posted by kagewari at 02:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月12日

仕事ってものを考える

いろいろ考えさせてれる記事がありまして、
福島の「放射能汚染」を調べ続ける科学者・木村真三氏が本誌に登場「この驚くべき調査結果を見よ!」国は民を見捨てるのか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/10712


いえいえ放射能汚染の話では無くで上記記事に登場する木村真三氏の生き様って奴に関心したワケです。
彼曰く「仕事ってこういうものじゃないか、これは違うんじゃないか」的発言が記事中に登場しますが、勿論心理学系社会学的にいえばその判断は間違いなワケです(笑
(共同幻想的な意味での枠組みで言えば仕事は社会階層適応における属性のひとつで、所属の対価として配分される方便のようなものですから)
彼の判断は所謂「単独者特有のもの」なワケですから(構造論としては少数派となるので多数を前提とする概念である常識論から見れば非常識になる)、考えてみれば単独者の仕事ってのは非常識なものなんかいなと思うワケです。

痛快というか、こういう(感じのいい)奴って現実にいるんですよね。
(共同幻想的には嫌な奴なのかもしれませんが、)
仕事ってのをマジに考えるとこうなるよな〜と、

しかしですね、単独者応援的認知だけでは話が偏るってもんです。
『フリーエコノミーな方向性』から見た場合、
彼のように大真面目に仕事を考えるのはやはり単独者主観による「有体に言えば我儘(エゴイズム)」であって、
■「生き物にとって仕事ってのは必ずしも”労働では無い”」という本旨を忘れちゃいけません。
(生存することに関わる事象に動機形成行って活動することそのものが生命活動としての仕事の本旨ですから)

ましてや明治以来の富国強兵路線における捏造共同幻想的経済貢献的な職業観も鉄板の偏向であって、仕事に関して共同幻想社会が「共同幻想特有の属性に対する所属の対価」と考えていかにも真面目に”仕事”とは考えていない(むしろ所得分配論に近い)本質も、フリーエコノミー論に通じているワケです。
(共同幻想適応的仕事なるものに構造的リミッターがかかるのは安全装置と考えることもできる。)

「好き勝手にやる」という自由の概念の中で「やってやろうじゃないか」なる選択を個人的にするのも自由だし、
社会における労役的な労働概念に「それは(共同幻想の本質的にも)違うでしょ」と、より自由な枠組みで社会と個人との関係を考えるのも自由、

何かこうでなくちゃいけない”理(ことわり)”など無いのですから(それを好き勝手に選ぶために自我があるのであって)、前述引用記事も『そんな自由度の話』として読むことで更に「是非頑張っていただきたい」という思いも別の角度になるってもんでございます。



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posted by kagewari at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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所謂臨床系の言うところの行動療法ってほど堅い話ではありませんが期待感あるアプローチだと思います
自我と時間』参照

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